- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 118.シニアになって米国オンライン教育受講
公開日
2025.04.04
更新日
2025.04.07

英語学び直しでシニアになって米国小学生向け国語(英語)オンライン教育を受講してみた(2nd grade 小学2年生)
筆者は日本生まれ、日本育ちの日本人で、小学校・中学校・高校・大学と日本の学校にて日本語で教育を受けました。
今回の学習テーマは米国人にとっての「国語」(すなわち英語)です。筆者は中学校・高校・大学教養課程において英語を学習しました。筆者の母国語は日本語なので、外国語として英語を学習しました。米国の子供たちは、英語が母国語ですので、国語として英語を学習することになります。算数、理科など青少年向けの米国のオンライン教育を受講する過程で、米国の子供たちは、どのようにして英語を学習するか、知りたいと思うようになりました。
筆者の中学校での「英語」は高校入試のため、高校での「英語」は大学入試のためと受験目的の勉強がメインで、当時はリスニングの試験はなく、ペーパーテストのみであっため、英文法、英単語・英熟語などひたすら記憶学習に励んで、試験で良い点数を取って、受験に合格するための手段という感じで、教養目的やコミュニケーション手段としての英語として楽しめることは非常に少なかった気がします。シニアになって試験の点数目的での学習をする必要はなくなったので、純粋に教養目的・コミュニケーション手段として「英語」を学ぶとどうなのかを体感してみたいとも思いました。
インターネットの発達で、自宅でPCを使って簡単に米国での小学校・中学校・高校での教育課程を受講できるようになりました。このような技術の発達を活かして、米国の小学生・中学生向けの国語(英語)の授業に取り組むことにしました。
ちなみに本書は教科としての「英語」の概要を説明するものではありません。本書の目的は、英語での 「国語(英語)」の学習を通じて、日本人シニアが地学のオンライン教育を受講することの意義の確認、米国での国語(英語)教育の仕方を把握すること、米国人の先生による英語での国語(英語)の授業への英語リスニングについての確認、日本人シニアにとって意味の把握が難しいと感じられる国語(英語)の授業で使われている英単語・英熟語の抽出となります。
米国子供向け国語(英語)オンライン教育サービス提供Webサイトの探索・選定
米国子供向けオンライン国語(英語)教育サービスの探索にあたり、生成AIに紹介してもらいました。
具体的にはGoogle Gemini、Microsoft Copilot、Perplexityの3つに無料でサービス提供されている米国の子供向け国語(英語)オンライン教育Webサイトを質問して、提示された各サイトにアクセスしてみました。
主要教科カバー型(1)Khan Academy
Khan Academyは、非営利団体として運営していて、全プログラムを無償で利用でき、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学レベルまで様々な科目をカバーしていて、PCでも使いやすくなっています。特徴としては、算数・数学教材が豊富にアップされています。米国では算数・数学を苦手にしている子供たちが多いのかもしれません。国語(英語)についてはGrade 2(小学2年生)からGrade 10(高校1年生)まで学年別にカバーしています。
Khan Academyは“Khan Academy Kids”という幼稚園・小学生向けの教育コンテンツも提供しています。国語(英語)としては“Up to Grade 2”として、幼稚園・小学1・2年生もカバーしていました。
https://ja.khanacademy.org/kids
ただ、こちらはスマートフォン専用コンテンツ(Android、iOS)で、PCでは利用することができません。教育コンテンツとしては、PC版よりもかなり充実している感じでしたが、シニアの立場としては小さなスマートフォンのディスプレイで学習するのはつらいので、これに取り組むのは断念しました。
主要教科カバー型(2)Education.com
Education.comは就学前、幼稚園、小学校から中学2年までの主要教科をカバーしています。2割くらいの一部の教育コンテンツは無償で利用できますが、すべての教育コンテンツを利用できるプレミアムサービスは、月額US $15.99、年額US $119.88となっています。
対象科目は以下の通りで、“Reading & Writing”で国語(英語)もカバーしています。
Fine arts
Foreign language
Math
Reading & Writing
Science
Social emotional
Social studies
Typing
教科特化型 Fun English Games:英語
https://www.funenglishgames.com/
言語学習としての英語に特化した教育サイトです。無償ですべてのコンテンツを利用できます。ただ、学年別のコンテンツ分けはしておらず、子供向けというレベル付けになっています。
このような感じで国語(英語)の学習教材が豊富で、かつ、無償でサービス提供をしているKhan Academyの国語(英語)をGrade 2(小学2年生)からGrade 10(高校1年生)までをトライすることにしました。
2nd grade reading & vocabulary 2年生の読解と語彙
https://www.khanacademy.org/ela/cc-2nd-reading-vocab
Unit 1: Fairy Tales Retold おとぎ話の再話
Building knowledge 知識の構築
Welcome to the Fairy Tales Retold unit! 「Fairy Tales Retold」ユニットへようこそ!
古典的なおとぎ話を自分なりにアレンジして学習することが記述されています。映画で古典的なおとぎ話を現代風アレンジ版がありますが、それを小学校2年生でやるのですね。米国流の創造性教育の一端が垣間見えます。
授業での英単語・英熟語
fairytale おとぎ話
villain 悪役
live happily ever after 末永く幸せに暮らした
explore 探索する
Fairy Tales Retold: unit vocabulary 童話の再話:単元語彙
単元の学習前に、これから読む童話「赤ずきん」で、小学2年生が初めて見るであろう英単語の意味、品詞、用例の説明がありました。単元学習前にこれらの単語の意味を覚えてしまいましょうと記載がありました。米国の小学校2年生でこのようなレベルの英単語を学習するのですね。日本人の感覚からすると米国の小学校2年生でもそこそこ難しい英単語を学習するようです。
adventure 冒険
certainly 確かに
curious 好奇心が強い
disguise 変装
distance 距離
escape 脱出
expect 期待する
faithful 忠実な、誠実な
gentle 親切、優しい、柔らかい
neither しばしば nor という単語と一緒に使われる、neither は 2 つのことが両方とも不可能であることを示す
grateful 感謝する
polite 丁寧な
recognize 認識する
several いくつか
sly ずるい
wicked邪悪な
Close reading: fiction; Little Red Riding Hood 精読: フィクション; 赤ずきん
Looking back at the text for evidence 証拠としてテキストを振り返る
授業で、自身の主張を裏付ける方法として、証拠・証明を提示することが強調されていました。読解問題への回答のポイントとして説明していました。米国の小学校2年生向けとは言え、授業が裁判のストーリー仕立てになっていて、一般の日本人が英語でこの授業を聞きとるのはかなり厳しい気がしました。
Messages and morals メッセージと道徳
授業で、物語を読む際は、そこから教訓や道徳を読み取り、自身に活かすことがコメントされていました。小学校2年生にこのような読書のポイントを授業するのは、実学を重んじる米国教育らしさが表れていると感じました。この授業はウサギと亀の競走の童話の話で、聞き取りは難しくありませんでした。
Character actions in stories 物語の中の登場人物の行動
授業で、物語のなかで、まずは登場人物の行動をよく理解し、その行動から登場人物の考えや感情を理解することが重要とコメントされていました。そして、その理解となるテキスト内の根拠も提示できるようしましょうとのことでした。物語読解の前に、物語読解の技術を教えるというのは米国教育らしさが表れていると感じました。
What do pictures bring to a story? 絵は物語に何をもたらすのか?
授業で、童話の中の挿絵を、物語のより良い理解のために、よく見ましょうということがコメントされていました。挿絵観察も物語読解のために1つの技術であり、それを授業で強調していました。
***
ここまでが童話の赤ずきんの読解に関する授業でした。読解に入る前に、どのような観点でも物語を読むのかを講義するやり方は米国国語教育の特徴だと感じられました。この方法だと他の物語を読むときにも応用が効いて読解力が上がりますね。
練習問題 Fairy Tales Retold: reading creative fiction; Little Red Riding Hood 2 童話の再話: 創作小説を読む; 赤ずきん 2
童話の赤ずきんが挿絵とともに記載されていました。そこそこ長文でしたが、小学校2年生向けで、難しい英単語の意味も学習済みだったので、それほど難しくなく読み通せました。設問については、上記の授業で学習した内容関連のものでした。学習内容としては日本と似たような感じですが、読解技術を学習した上で、問題演習をするというのが、米国での国語(英語)の教育方法のようです。
Close reading: fiction; Granny the Hero 精読: フィクション; 英雄おばあちゃん
赤ずきんのおばあちゃんの視点で、物語が創作されていて、その観点から物語を読解するものでした。
Summarizing stories 物語を要約する
物語の要約についての授業でした。要約には、物語の出来事、登場人物、問題が必要とのとでした。
Characters’ thoughts and feelings 登場人物の考えや感情
物語では登場人物の行動だけでなく、考えや感情を理解することが重要であることが説明されていました。
A story’s point of view 物語の視点
物語には、一人称(「私」の視点)、二人称(「あなた」の視点)、三人称(「彼/彼女/彼ら」の視点)の 3 つのパターンがあるとのことで、誰の視点からその物語が書かれているのかをよく認識して物語を読みましょうという授業でした。この授業では赤ずきんのおばあちゃんの視点から物語が創作されていて、その文章を読解していました。
Reading (and comparing) multiple books 複数の本を読む(比較する)
複数の物語を比較したり、関係づけて読解することで、より深い理解が得られるとの授業でした。
練習問題 Fairy Tales Retold: reading creative fiction; Granny the Hero 2 おとぎ話の再話: 創作小説を読む; 英雄おばあちゃん 2
童話赤ずきんの文章を再掲したあと、おばあちゃんの観点から童話赤ずきんがどうだったかの創作文が追記されていました。日本の国語教育ではあまりみかけないものだと感じられました。物事は見る人の視点(自分、相手、第三者)で変わることを理解するという教育意図が感じられました。このような観点は日本の国語教育ではあまりみかけないものだと思われました。設問は上記で学習した要約や登場人物の視点による物事の見え方の違いなどでした。
Applying vocabulary knowledge 語彙知識の応用
物語の中で意味を知らない英単語があった場合、文脈や接頭語・接尾語からから意味を推測する方法が授業で説明されていました。米国人も英単語の意味の把握は苦労しているのですね。
Using context clues to figure out new words 文脈の手がかりを使って新しい単語を理解する
知らない英単語の意味を把握するため、英文の文脈の中で、推論、定義、例、反意語、同義語という IDEAS 方式を使って、文脈から英単語の意味を推測する方法が紹介されていました。米国人でも英文の中で意味を知らない英単語に遭遇したら困るというコメントがありました。日本人ならなおさらですね。
授業での英単語・英熟語
context clues 文脈の手がかり
inference 推論
antonym 反意語
synonym 同義語
What are affixes? 接辞とは何か?
接頭語や接尾語を学習して、英単語の意味記憶をしやすくしようという授業でした。
授業での英単語・英熟語
affixes 接辞:単語の前後や内部に付加される文法的要素
prefix 接頭辞 単語の前に付加される。 例: un- (unable), re- (rewrite), pre- (pretest)
suffixes 接尾辞 単語の後ろに付加される。 例: -er (teacher), -tion (action), -ly (quickly)
練習問題 Fairy Tales Retold: vocabulary; Little Red Riding Hood 2 童話再話:語彙;赤ずきん 2
修辞を使った英単語の意味を問う設問などがありました。米国の子供たちも接頭辞や接尾辞などで英単語の意味の記憶学習をしているのですね。
Reading for understanding: drama 理解のための読書:ドラマ
Tom Thumbというイギリスの伝統的な童話で、親指ほどの大きさの小さな男の子が主人公の物語が題材でした。日本の童話の一寸法師のイギリス版ですね。
Making inferences in literary texts 文学作品から推論する
物語の意味を文脈から推論することが説明されていました。
授業での英単語・英熟語
legendary 伝説の
dog-tective 犬の探偵
The elements of a drama ドラマの要素
ドラマの脚本のサンプルを取り上げて、登場人物、シーン、セリフなどドラマの要素を説明していました。これらを通じてドラマを理解していくとのことでした。
授業での英単語・英熟語
dialogue セリフ
練習問題 Fairy Tales Retold: reading drama; Tom Thumb 2 童話の再話:朗読劇;親指トム 2
Tom Thumbというイギリスの伝統的な童話で、親指ほどの大きさの小さな男の子が主人公の物語が題材でした。日本の童話の一寸法師のイギリス版ですね。設問は上記の授業であった童話の内容を問うものでした。
Reading for understanding: poetry and drama 理解のための読書:詩と演劇
詩の特徴や楽しみ方の説明がありました。
The elements of a poem 詩の要素
授業での英単語・英熟語
a line break 改行
stanzas 詩の行の集まり
rhyme 韻
練習問題 Fairy Tales Retold: reading drama and poetry; Tom Thumb and Thumbelina 2 童話の再話:劇と詩の朗読;親指トムと親指姫 2
授業での英単語・英熟語
Thumbelina 親指姫
親指トムに加えて親指姫の童話も掲載されていました。設問は上記の授業であった童話の内容を問うものでした。
***
これでUnit 1: Fairy Tales Retold おとぎ話の再話の授業が終わりました。
各ユニットでの授業項目は基本的には以下の6つで共通しているようで、これらの知見を生徒が獲得できるよう様々な教材で授業をしていくようです。
***
Building knowledge 知識の構築
Close reading: informational text 精読: 情報テキスト
Close reading: fiction 精読: フィクション
Applying vocabulary knowledge 語彙知識の応用
Reading for understanding: poetry 理解のための読解: 詩
Reading for understanding: informational text 理解のための読解: 情報テキスト
***
読解技術の説明、未知の英単語と想定されるものの意味を説明した後、問題演習をするというスタイルでした。授業テーマとしては日本の国語教育と同じようなものだと感じられましたが、読解技術の説明をしたあと、問題演習をする教育スタイルは米国らしさが出ていると思われました。
童話の英語は小学2年生向けなので、大人の日本人でもそれほど英単語の問題はありませんでした。一方、授業の方は体感で1分間に280英単語くらいの発声スピードだったので、一般の日本人の方では英語リスニングに難しさを感じる方も多いような気がしました。ただ、授業内容のスクリプト(口述筆記)も参照することができるので、英語リスニングに難しさを感じる方はそれを読んで、どのような授業だったのかを理解することは可能です。
Unit 2: The Moon 月
Building knowledge 知識の構築
Welcome to this unit about the moon! 月についての単元へようこそ!
「月」についての説明文に関する読解でした。理科の地学と重なるところもあろうかと思いますが、文章読解の観点からの授業でした。読解開始前に語彙リストで知らない英単語の意味を覚えてくださいと記載されていました。
The Moon: unit vocabulary 月:単元の語彙
これから月に関にする説明文を読むにあたって、米国の小学2年生が意味を知らないであろう英単語を意味、品詞、用例文で解説していました。日本人からすると簡単な英単語も多いですが、一部、地学用語も含まれていました。
continue 続ける
crater クレーター
decide 決める
disagree 同意しない
gravity 重力
misunderstand 誤解する
orbit 軌道
remember 思い出す
rough 荒い
surface 表面
tide 潮
What is a main idea? 主題とは何か?
文章の主題とは、著者が読者に理解してもらいたい重要な情報とのことです。主題と要約の違いについての説明もありました。
Relationships between scientific ideas in a text テキスト内の科学的アイデア間の関係
メキシコの化学者でノーベル賞受賞者のマリオ・モリーナが地球のオゾン層を破壊するフロンガスを発見したことを記載している文章の構造を説明していました。
Interpreting text features テキストの特徴の解釈
文章の中でのグラフ、地図、画像、タイムラインなど単語以外の文章の要素などの重要性を説明していました。
Finding connections between ideas within a passage 文章内のアイデアのつながりを見つける
文章をよりよく理解する方法として「類似点と相違点を見つけること」「何かが起こる理由を理解すること」「出来事の順序を理解すること」が説明されていました。
練習問題The Moon: reading informational text; All About the Moon 2 月:情報テキストを読む; 月について 2
月のクレーターの成り立ちや月の満ち欠けに関する読解問題が出ていました
***
Close reading: fiction 精読:フィクション
The elements of a story 物語の要素
起承転結などのストーリーの筋書きの読解についての授業でした。自分自身で何かの童話を現代風にアレンジして起承転結ストーリーを考えてみることが勧められていました。米国教育らしい創造力を養成する教育が表れていると感じました。授業はUnit 1の再視聴でした。
授業での英単語・英熟語
plot 筋書き
start with exposition 序章から始まる
練習問題 The Moon: reading creative fiction; Milo and the Moon 2 月:創作小説を読む;ミロと月 2
月に関する創作童話に関して授業で習った主題などの読み取りの問題でした。
Applying vocabulary knowledge 語彙知識の応用
授業はUnit 1の再視聴でした。
演習問題The Moon: vocabulary; All About the Moon 2 月:語彙; 月について 2
難しい英単語の意味や接頭辞の英単語の意味などを問うものでした。
Reading for understanding: poetry 理解のための読書:詩
授業はUnit 1の再視聴でした。
演習問題The Moon: reading poetry; The Beautiful, Mysterious Moon 2 月:詩を読む;美しく神秘的な月 2
月に関する創作詩に関して、授業で習った意味や韻を問う問題でした。
Reading for understanding: informational text 理解のための読解:情報テキスト
Using text features to locate information テキスト機能を使用して情報を検索する
ノンフィクションのテキストにおけるタイトル、項目名、用語集、太字表記など情報整理方法の技術を学習する授業でした。米国では小学生2年生でこのようなことを学習しているのは驚きです。
授業における英単語・英熟語
nonfiction 実話に基づいた物語
organize information 情報を整理する
Reading more than one source on a topicトピックに関する複数の情報源を読む
あるトピックに関する複数のテキストを読むことの重要性を説明していました。生成AIによる同じ質問への回答もアプリによってかなり異なるので、複数のアプリを利用することが大事ですね。
練習問題 The Moon: reading informational text; Effects of the Moon 2 月:情報テキストを読む;月の影響 2nレタスとキノコをかじったもの。
月の重力による地球の干潮・満潮の説明と月に関する創作詩の読解や地学用語の意味などに関する設問でした。
授業における英単語・英熟語
These bulges of water これらの水の隆起
high tide満潮
low tide 干潮
nibbled on lettuceレタスをかじった
diagram 図
***
これでUnit 2: The Moon 月の授業が終わりました。
授業の内容としては日本の国語(日本語)教育と同じような感じでしたが、授業の方法論としては上記のように体系化されているところが米国の国語(英語)教育の特徴だと感じられました。
英単語・英熟語の観点からは、大人の日本人としては小学校2年生の英単語はそれほど難しいものはなかったので、英文はかなり読み通しやすかったでした。米国人の先生による英語の授業は体感で1分間に280英単語くらいはあり、一般の日本人には英語リスニングは少々むずかしいのではないかと感じられました。
Unit 3: Rural, Suburban, Urban 田舎、郊外、都市
Building knowledge 知識の構築
Welcome to the Rural, Suburban, Urban unit! 田舎、郊外、都会のユニットへようこそ!
これから学習するトピックスの概要を説明していました。学習内容の概要を最初に説明することで、この単元の学習をスムーズに進める意図があるものと思われます。
Urban: unit vocabulary 田舎、郊外、都会:単位語彙
このユニットに出てくる英文で、米国の小学2年生が意味を知らないと考えられる英単語の意味、品詞、用例文を掲げていました。大人の日本人にとってはあまり難しい英単語ではないと感じられました。
community コミュニティ
rural 田舎
suburb 郊外
suburban郊外の
urban 都会
advantage 利点
disadvantage 欠点
upside 良い点
downside 悪い点
located 位置した
location 所在地
notice 通知
occurred to (someone) (誰かに)起こった
public transportation 公共交通機関
resident 居住者
surround 囲む
Close reading: informational text 精読: 情報テキスト
授業内容はこれまでのユニットで実施したものの再視聴でした。
練習問題 Rural, Suburban, Urban: reading informational text; Communities and Changes 2 田舎、郊外、都会:情報テキストを読む;コミュニティと変化 2
田舎、郊外、都会の概要を説明した文章への読解問題でした。
Close reading: fiction 精読: フィクション
授業内容はこれまでのユニットで実施したものの再掲でした。
練習問題 Rural, Suburban, Urban: reading creative fiction; The Little Yellow House 2 田舎、郊外、都会:創作小説を読む;小さな黄色い家 2
小さな黄色い家が主人公で周辺が田舎から郊外住宅に変貌していく様子を描いた童話への読解問題でした。
Applying vocabulary knowledge 語彙知識の応用
授業内容はこれまでのユニットで実施したものの再視聴でした。
練習問題 Rural, Suburban, Urban: vocabulary; Communities and Changes 2
田舎、郊外、都市:語彙;コミュニティと変化 2
田舎、郊外、都会の概要を説明した文章への読解問題や語彙問題で、内容的には難しくありませんでした。
Reading for understanding: poetry 理解のための読解: 詩
Making inferences in informational texts 情報テキストから推論する
文章内の手がかりに基づいて導き出される結論である推論に関する授業でした。
練習問題 Reading for understanding: informational text 理解のための読解: 情報テキスト
都会と田舎の長所・短所を記述した文章に関する読解問題や語彙問題でした。
Reading for understanding: fiction 理解のための読書:フィクション
授業内容はこれまでのユニットで実施したものの再掲でした。
練習問題 Rural, Suburban, Urban: reading realistic fiction; The City Cousin and the Country Cousin 2 田舎、郊外、都会:現実的なフィクションを読む; 都会のいとこと田舎のいとこ 2
都会のいとこと田舎のいとこがそれぞれの住居地を体験する物語に関する読解でした。
***
これでUnit 3: Rural, Suburban, Urban 田舎、郊外、都市が終わりました。感想としてはユニット2と同じで、大人の日本人としてはまだ楽に授業についていける感じでした。
***
これでユニット1から3の小学2年生の国語(英語)の読解と語彙の学年を終えました。初めての米国の国語(英語)の読解の授業で、日本の国語(日本語)の授業の進め方が異なるので、最初は少々戸惑いました。授業単元進めていくうちに、何のスキル・知見を得たいかの目的がしっかりと立てられていて、授業遂行の枠組みがかっちりしていて、教育方法が確立されていることが実感できました。
大人の日本人の英語学習の観点からは、米国の小学2年生向けの説明文、物語文、詩などに使われている英文は難しい英単語は少なく、非常に読みやすいものがありました。英文の趣旨などを把握することが主眼なため、あえてそうしている気がしました。
授業における米国人の先生による英音発声スピードは、体感で1分間に280~300英単語くらいはあり、一般の日本人にとっては聞き取りが難しいような気がしました。
試験勉強がない教養としての学習はなかなか楽しいものがあります。
定年退職後のシニア世代の時間の過ごし方としては、このような米国オンライン教育に取り組むのも非常に意義のあることだと思いました。
ちなみに、その際、米国人の先生の英語の授業を英語音声のまま理解したいと思われる方は、英音研の英語リスニング教材で学習される事をお薦めします。
英音研では、日本人がなぜ英語リスニングが不得意なのかを、日英の発声特性の違いから解明しました。その日英の発声特性の違いを踏まえて、日本人は英語をどのように発声したら、英語ネイティブスピーカーの発声に近くなるのかのポイントを体系化・見える化しました。そして日本人が英音発声特性を踏まえた音読トレーニングができるよう、米国人男性ナレーターによる低速・中速・高速の3段階での発声スピードでの英文読上げ音声が英音研学習のWebサイトに備えました。まずは日英の発声特性の違いを理解し、英音発声の仕方を理解することが重要です。そのうえで、英音発声特性を踏まえた3段階の発声スピードでの英文音読トレーニングを積むことで、英音を単語レベルで意味をキャッチする聴覚脳を築きあげることが、英語リスニング力の向上につながります。この3段階の発声スピードは、コンピューターソフトで発声速度を速める方式ではなく、プロの米国人ナレーターによる自然な発声での録音音声ですので、遅くてもクリアに発声する場合と比べて、早い速度で発声する場合、強弱の発声リズムや舌の使い方などがどう変わるかを学習することができます。この英音研音読トレーニングでシニアの方でも英語リスニング力の向上が見込めますので、ぜひトライしてみてください。
この記事もご覧ください。
英語学び直しでシニアになって米国小学生向け国語(英語)オンライン教育を受講してみた(3rd grade 小学3年生)
https://www.eionken.co.jp/note/3g-english/
英語学び直しでシニアになって米国中学生向け物理オンライン教育を受講してみた
https://www.eionken.co.jp/note/physics/
英語学び直しでシニアになって米国幼稚園生向け算数オンライン教育を受講してみた (Kindergarten 幼稚園レベル)
https://www.eionken.co.jp/note/math-kindergarten/
英語学び直しでシニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた(日本人による英語スピーキングでなかなか使いこなせない前置詞表現編)
https://www.eionken.co.jp/note/prepositional-expressions/
英語学び直しでシニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた
https://www.eionken.co.jp/note/us-history/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
***
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート