- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 118.シニアになって米国オンライン教育受講
公開日
2025.04.04
更新日
2025.04.07

英語学び直しでシニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた(日本人にとっては難しそうな米国の子供が学習する英単語編)
シニアになって、英語学び直しで日本の高校受験や大学受験でのペーパーに偏った英語学習では抜け落ちている英語音声関連のスキルを英語フォニックスで学習し、また日本の高校受験や大学受験向け英単語学習では抜け落ちている米国での幼稚園から小学校1年生くらいの頃に学ぶ英単語を埋めてみたいと長年考えていました。
Reading Bearは、米国の4歳から7歳向けに英語フォニックス・英単語力増強の学習に特化した教育サイトで全コンテンツを無償で利用できます。英語フォニックスは米国人の先生による動画も利用して学習することができます。
その中から今回は日本人にとっては難しそうな米国の子供が学習する英単語を取り上げました。
以下は英語フォニックスとともに掲載されている語彙力の養成のために英文用例から日本人にとっては難しそうな英単語を抽出しました。日本人の大人の観点では、これらの英単語を4歳から7歳で学習しているのはかなりの驚きです。
日本人の子供たちが漢字の意味・読み書きの学習に苦労するように、米国の子供たちは英単語の意味、発音、スペル、英文用例の学習に苦労しているのですね。
日本の小学校・中学校で学習する英単語と、米国の幼稚園年長レベルで学習する英単語にはかなりずれがあるようで、米国の子供たちには知っていて当然の英単語を日本の小学生・中学生・高校生が見たこともないという状況がかなりありそうでした。日本の英語教育はその教育目標に合わせて、学習すべき英単語を設定していると想定されますが、米国の子供たちには常識となっている英単語を日本の小学生・中学生・高校生が見たこともないというのも問題なような気がします。
“Reading Bear”から日本人にとって難いと感じられる英単語は、サイトに掲載されている英語例文の3割弱の300超の英単語となりました。抽出の条件としては、英単語の意味を知っているかだけではなく、英語スピーキングで使えるかという観点も加えました。英語フォニックス対象の英単語だけで、英語用例文の中の難しい英単語も抽出しました。
英文用例については、そのまま本書に転載する著作権の問題が発生しますので、筆者がこの学習サイトの英語用例文に近いレベルのものを作成しました。原文をご覧になりたい方はReading BearのWebサイトをご覧ください。
英単語の意味は元のWebサイトReading Bearの英文用例の意味のみを掲載しています。英文用例が動詞の場合でも、名詞でも使われるものや同じ動詞でも異なる意味のものも例文に含めました。
抽出した英単語は英語フォニックスの学習対象のもののみならず、英文用例の中で使われて英単語から、日本人にとっては意味の理解が難しいと感じられたものも含めました。
米国の子供たちは小さいころから、かなり意味が難しい英単語をがんがん学習していることが良く理解できました。やはり言語学習は理屈抜きに膨大な単語の記憶が不可欠ですね。
short a
“nap”
「昼寝」(nǽp)
It’s time for a nap! Let’s go to sleep. お昼寝の時間だよ!寝ようね。
I’m so tired. I need a nap. すごく疲れたな。お昼寝したいな。
Do you want to take a nap? お昼寝したい?
“morse code”
「モールス信号」(mɔːs)
Let’s send a secret message using dots and dashes! It’s like Morse code.
点と線を使って、秘密のメッセージを送ろう!モールス信号みたいだよ。
「モールス信号」の英単語を初めて見ました。幼稚園でモールス信号の英単語を勉強するのですね。
“mammal”
「哺乳動物、哺乳類」(mǽməl)
Cats, dogs, and elephants are all mammals. 猫、犬、ゾウはみんな哺乳類だよ。
A cow is a mammal. It has soft fur and drinks milk from its mom when it’s a calf. 牛は哺乳類だよ。ふかふかの毛が生えていて、赤ちゃん牛の時はお母さんの牛乳を飲むんだ。
幼稚園で哺乳類という英単語を勉強するのですね。
“welcome mat”
「玄関マット」
Step on the welcome mat! 歓迎マットの上を踏んでね!
When your friends come over, ask them to step on the welcome mat. お友達が遊びにきたら、歓迎マットの上を踏んでもらおうね。
The welcome mat says “Welcome!” to our guests. 歓迎マットは、お客さんに「いらっしゃいませ」と言っているんだよ。
「玄関マット」とは英語で何と言うか問われると日本人には難しいものがあります。英米では靴を履いたまま屋内に入るので、玄関ドアの前に敷いてあるマットで靴底の汚れを取るのがマナーです。
“tan”
「日焼け」(tǽn)
If you play outside in the sun for a long time, your skin can get tan. 太陽の下で長時間遊ぶと、お肌が焼けてこんがりになるよ。
You should wear sunscreen to protect your skin from getting too tan. お肌を焼かないように、日焼け止めを塗ろうね。
A lion has a tan mane. ライオンは、たてがみがこんがり色をしているよ。
“pan”
「浅い鍋」(pǽn)
Let’s cook some pancakes in a pan. フライパンでパンケーキを作ろう!
We use a frying pan to make eggs. 卵を焼くときは、フライパンを使うよ。
The pan is made of metal. フライパンは金属でできているよ。
日本人は「フライパン」と言われればすぐわかりますが、“pan”だけでも使われるようです。
“rag”
「雑巾」(rǽg)
The puppy chewed the old rag. 子犬は古いぼろ切れをかじった。
Let’s clean the table with a wet rag. 濡れたぼろ切れでテーブルを拭こう。
Grandma made a beautiful quilt from old rags. おばあちゃんは古いぼろ切れで美しいキルトを作った。
“wag”
「振る」(wǽg)
The dog wags its tail when it’s happy. 犬は嬉しいと尻尾を振る。
The cat wags its tail when it’s angry. 猫は怒ると尻尾を振る。
Let’s wag our fingers like a bird. 鳥のように指を振ってみよう。
“wag”は米国の童謡で「動物がしっぽを振る」の用例での頻出単語です。
“pad”
「(用紙の)つづり、帳」(pǽd)〔用紙の〕つづり、帳:一端をのり付けして1枚ずつ剥がせるようにしたもの。
I’m drawing a picture in my drawing pad. 私は絵を描くパッドに絵を描いているよ。
Let’s write a story in our story pad. お話のパッドに物語を書こう。
Mom writes a shopping list on the pad. お母さんは買い物リストをパッドに書いている。
short e
“thumbs up”
「親指を立てる動作」(θʌ́m)
Give me a thumbs up if you like ice cream! アイスクリームが好きなら、グッドサイン!
Can you do a thumbs up when you hear your name? 自分の名前を聞いたら、グッドサインをしてくれるかな?
I did a good job cleaning my room. Give me a thumbs up, Mom! 部屋をきれいにできたよ。ママ、グッドサインして!
Thumbs upサインは、親指を立てるジェスチャーで、一般的には承認や賛成を示すものです。このジェスチャーは英語圏では「Good」を意味し、肯定的な意味合いを持っています。
“thumbs up”と親指が複数形なので両手の親指を立てるのですね。とは言え、片手の親指を立てているのも米国テレビドラマで見たことがあります。
“thumbs up”と親指が複数形ですが、おそらく1つの動作として単数の定冠詞aを使っているのだろうと思います。
“mess”
「混乱、汚らしさ」(més)
My room is a mess! I need to clean up my toys. 私の部屋はめちゃくちゃ!おもちゃを片付けなくちゃ。
Don’t make a mess while you eat your snack. おやつを食べるときは、散らかさないでね。
Let’s clean up the mess on the floor. 床の散らかったところを片付けよう。
“yell”
「大声を上げる、どなる」(jél)
Don’t yell in the library. It’s quiet here. 図書館では大声を出さないでね。静かにしないと。
The baby is crying. Let’s not yell. 赤ちゃんがお泣きの声だよ。大きな声を出さないようにしようね。
Let’s yell, “Hooray!” when we win the game. ゲームに勝ったら、「やったー!」って大きな声で言おう。
米国のテレビドラマで、お父さんに叱られた子供が “Please don’t yell at me.”(私を怒鳴らないで)とお父さんに抗議しているシーンを見たことがあります。
“Owl And the Pussycat”
「フクロウと子猫」
Edward Lear wrote “The Owl and the Pussycat.” エドワード・リアは「フクロウと子猫」を書きました。
「フクロウと子猫ちゃん」は米国で有名な童話の書名のようです。 The owl and the pussycat went to sea. フクロウさんとネコさんは海へ行ったんだ。(童謡の一節)
“treat”
例文のケースでは「(飼い主などが動物に与える)ご褒美、おやつ」(tríːt)
What would you like for a treat today? 今日はどんなご褒美がいいかな?
You did a great job cleaning your room! Here’s a treat for you. お部屋をきれいにできたね!ご褒美だよ。
Let’s go get a treat after school. 学校が終わったら、ご褒美に何か食べに行こう。
ハロウィンで子どもたちが“trick or treat”(お菓子をくれないといたずらするぞ!)と言いながら家々を訪問するときの“treat”もこの意味ですね。
“ebb tide”
「引き潮」(éb taid)
Look, the water is going down. It’s like an ebb tide. 見てごらん、水が引いているね。これは引き潮みたいだよ。
When we play in the sandbox, we can make an ebb tide by digging a hole. 砂場で穴を掘ると、水が引いたように見えるね。まるで引き潮みたい!
The water in the bathtub goes down when we pull the plug. It’s like a little ebb tide.お風呂の水を抜くと、水がどんどん減っていくね。これは小さな引き潮みたいだね。
【ここまでで抽出した英単語の7分の1くらいです。残りは別途公表したいと思います】
この記事もご覧ください。
英語学び直しでシニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた(日本人が苦手そうな英語フォニックス編)
https://www.eionken.co.jp/note/senior-phonics-study/
英語学び直しでシニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた(日本人による英語スピーキングでなかなか使いこなせない前置詞表現編)
https://www.eionken.co.jp/note/prepositional-expressions/
英語学び直しでシニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた(日本人による英語スピーキングでなかなか使いこなせない動詞表現編)
https://www.eionken.co.jp/note/verb-expressions/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート