- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(509)「星の王子さま」で有名なフランスの小説家サン=テグジュペリの名言 As for the future, your task is not to foresee it, but to enable it.(未来は変えられる)
“As for the future, your task is not to foresee it, but to enable it.”
直訳は「未来に関しては、それを予測することではなく、それを可能にすることがあなたの仕事だ」で、似た意味のことわざに「未来は変えられる」があります。
サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupéry)の名言 As for the future, your task is not to foresee it, but to enable it.の意味
この言葉は、未来に対する私たちの姿勢について、非常に深い洞察を示しています。
未来は予測するものではなく、創り出すもの:
未来は、ただ待つものではなく、私たちが積極的に関わって創り出すものだということを示唆しています。
行動の重要性:
未来を予測するのではなく、それを可能にするために今、何をすべきかを考え、行動することが大切であると説いています。
主体的な生き方:
未来は自分自身で切り開くことができるという、主体的な生き方を促しています。
名言から得られる教訓
この言葉から、私たちは以下のことを学ぶことができます。
未来への積極的な姿勢:
未来を悲観的に考えるのではなく、積極的に未来を創り出すという前向きな姿勢を持つことの大切さ。
行動力:
未来を予測するだけでなく、実際に何か行動を起こすことの重要性。
自己責任:
未来は自分自身で創り出すものであるという認識を持ち、自己責任の意識を持つことの大切さ。
まとめ
サン=テグジュペリの言葉は、単に未来について語るだけでなく、私たち一人ひとりがどのように生き、どのような社会を築いていくべきか、という根本的な問いを投げかけています。
この言葉を通して、私たちは、未来に対して受動的な態度ではなく、積極的に関わっていくことの重要性を再認識することができます。
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似た意味の英語のことわざ
The future belongs to those who prepare for it.(未来は、それに備える者のものだ)
このことわざは、未来を予測し、それに備えることの重要性を強調しています。サン=テグジュペリの言葉と同様に、未来は受動的に待つものではなく、能動的に準備することで掴み取れるものだという考え方を示しています。
The best way to predict the future is to create it.(未来を予測する最良の方法は、それを創造することだ)
このことわざは、未来を予測するよりも、自ら未来を創り出す方が効果的であるという考え方を示しています。サン=テグジュペリの言葉と非常に近い意味合いです。
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似た意味の日本語のことわざ
「未来は変えられる」: 未来は固定されたものではなく、私たちの行動によって変えることができるという意味です。
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サン=テグジュペリの生い立ち
飛行家と作家の魂が宿った人生
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、20世紀を代表する作家であり、同時に卓越した飛行家でもありました。彼の生い立ちには、後の作品に大きな影響を与えた数々の経験が詰まっています。
名門貴族の末裔からパイロットへ
貴族の血を引く生い立ち: サン=テグジュペリは、1900年、フランスのリヨンで生まれました。彼の家系は古く、貴族の血を引く名門でした。
飛行への憧れ: 少年時代から飛行に強い憧れを抱き、飛行機の模型を作ったり、空を眺めるのが大好きでした。
兵役と飛行訓練: 第一次世界大戦後、兵役につくと、その才能を買われ飛行訓練を受けることになります。
パイロットとしての活躍: 民間航空会社に入社し、南米やアフリカなど、世界各地を飛行しました。その経験は、後の作品に深く反映されることになります。
作家としての開花
作家デビュー: パイロットとしての経験を基に、小説を書き始めます。
代表作『星の王子さま』: 世界中で愛読されている『星の王子さま』は、彼が体験した孤独や友情、人生の意味などを描いた作品です。
他の代表作: 『夜間飛行』『人間の土地』など、飛行家としての経験を背景にした作品が多くあります。
戦争と失踪
第二次世界大戦: 第二次世界大戦が勃発すると、再びパイロットとして従軍します。
謎の失踪: 1944年、偵察飛行中に地中海上空で消息を絶ち、その死因は現在も謎のままです。
サン=テグジュペリの思想
サン=テグジュペリの作品には、以下の様な思想が貫かれています。
人間の内面への探求: 人間が持つ孤独、友情、愛、勇気といった普遍的なテーマを深く掘り下げています。
自然との共存: 自然に対する畏敬の念と、人間が自然の一部であるという思想を作品に表しています。
人間の尊厳: どんな状況下でも人間の尊厳を失わないことの大切さを訴えています。
まとめ
サン=テグジュペリは、飛行家としての経験と、人間に対する深い洞察を融合させ、数々の名作を生み出しました。彼の作品は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(508)ドイツの文豪ゲーテの名言 Whatever you can do, or dream you can, begin it. Boldness has genius, power, and magic in it.(大胆な者に幸運は味方する)
https://www.eionken.co.jp/note/johann-wolfgang-von-goethe-e/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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