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公開日
2025.08.30
更新日
2025.08.30

心に響く英語ことわざ(607)英国の文豪ウィリアム・シェイクスピアの名言 Love all, trust a few, do wrong to none.(誰にも悪事を働かない)
“Love all, trust a few, do wrong to none.”
直訳は「すべての人を愛し、少数の人を信頼し、誰にも悪事を働かない」で、似た意味のことわざに「情けは人の為ならず」があります。
ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)の名言 Love all, trust a few…の意味
この言葉は、イングランドの詩人、劇作家であるウィリアム・シェイクスピアが、人間関係を築く上での賢明な心構えについて述べたものです。彼は、社会の中で誠実に生き、人間関係のバランスを取るための三つの教訓を提示しています。
この言葉が意味すること
この名言は、愛、信頼、そして誠実さという三つの異なる行動規範を示しています。
- 「Love all」(すべての人を愛し) これは、あらゆる人に対して、慈悲や優しさを持つことを意味します。シェイクスピアは、たとえ相手が敵であったり、見知らぬ人であったりしても、人間としての尊厳を認め、寛容な心で接することの重要性を説いています。
- 「trust a few」(少数の人を信頼し) これは、すべての人間を無条件に信頼することは危険であることを示唆しています。彼は、真に信頼できる人はごく少数であり、その少数の人との間に深い絆を築くことが大切だと考えていました。真の信頼は、時間をかけて築かれるものであり、軽々しく与えるべきではないと彼は言っています。
- 「do wrong to none」(誰にも悪事を働かない) この部分は、私たちの行動が他者に与える影響について述べています。シェイクスピアは、誰も傷つけたり、不当な扱いをしたりしてはならないという、普遍的な道徳律を提示しています。たとえ相手を信頼できなくても、不誠実な行いをすべきではないという、彼自身の倫理観が表れています。
まとめ
ウィリアム・シェイクスピアのこの言葉は、私たちに人間関係における賢さと誠実さのバランスを教えてくれます。寛容な心で人々と接し、少数の真の友人を大切にし、そして何よりも、誰に対しても誠実に行動すること。これこそが、心の平和を保ち、豊かな人生を築くための鍵なのです。
似た意味の英語のことわざ
- “Treat others as you want to be treated.” (自分が扱われたいように、他人を扱いなさい。) これは、黄金律として知られる言葉で、他者への優しさが、自分自身に返ってくるという考え方を示しています。
- “Friends are like stars. You don’t always see them, but you know they’re always there.” (友人は星のようなもの。いつも見えるわけではないが、いつもそこにいるとわかる。) これは、本当の友人はごく少数であり、かけがえのない存在であることを示しており、シェイクスピアの「少数の人を信頼する」という教えと通じます。
- “Never do anything that you would not want to explain to the people you love.” (愛する人たちに説明したくないことは、決してするな。) これは、誰に対しても誠実であることの重要性を説いています。
似た意味の日本語のことわざ
- 「情けは人の為ならず」(なさけはひとのためならず) 人に親切にすることは、いずれ自分に良い報いとなって返ってくるという意味。これは、シェイクスピアの「すべての人を愛する」という教えに通じます。
- 「親しき仲にも礼儀あり」 どんなに親しい関係でも、礼儀を欠いてはいけないという意味。これは、人間関係の健全なバランスを保つことの重要性を示しています。
- 「君子危うきに近寄らず」(くんしあやうきにちかよらず) 賢い人は、危険な状況や人には近づかないという意味で、シェイクスピアの「少数の人を信頼する」という教えに通じる部分があります。
ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)の波乱万丈な生い立ち
ウィリアム・シェイクスピア(1564-1616)は、イングランドの詩人、劇作家であり、「イングランドの国民的詩人」として、世界文学史上最高の作家の一人と見なされています。
幼少期とロンドンでの成功
1564年、イングランドのストラトフォード・アポン・エイヴォンで裕福な家庭に生まれました。彼は、地元のグラマー・スクールでラテン語や古典文学を学びましたが、高等教育を受けることはありませんでした。 彼は、20代半ばにロンドンへ渡り、俳優として、そして劇作家として才能を開花させました。彼は、短期間で多くの傑作を書き上げ、当時の人気劇団「国王一座」の主要なメンバーとなりました。
傑作の数々
シェイクスピアは、『ハムレット』、『マクベス』、『オセロ』、『リア王』といった四大悲劇や、『ロミオとジュリエット』、『夏の夜の夢』といった喜劇など、30以上の戯曲を執筆しました。彼の作品は、人間の喜び、悲しみ、愛、憎しみ、そして欲望を深く描き出し、時代を超えて多くの人々に感銘を与え続けています。
晩年と遺産
彼は、作家として成功を収め、財産を築いた後、故郷のストラトフォードに戻り、安らかな晩年を過ごしました。彼は1616年に52歳で亡くなりました。 シェイクスピアの言葉は、英語圏の文化に深く根付いており、彼の残した言葉やフレーズは、今日でも日常的に使われています。彼の生涯は、一人の人間が、その才能と知恵によって、いかに時代と文化を超えた影響を与えることができるかを示しています。
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心に響く英語ことわざ(606)オランダ出身の画家ゴッホの名言 As we advance in life it becomes more and more difficult, but in fighting the difficulties the inmost strength of the heart is developed.(試練は魂を鍛える)
https://www.eionken.co.jp/note/as-we-advance-in-life/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。