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公開日
2025.08.30
更新日
2025.08.30

心に響く英語ことわざ(608)アルベルト・アインシュタインの名言 Strive not to be a success, but rather to be of value.(価値あることを為す)
“Strive not to be a success, but rather to be of value.”
直訳は「成功者になろうとするのではなく、むしろ価値ある人間になろうとしなさい」で、似た意味のことわざに「価値あることを為す」があります。
アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)の名言 Strive not to be a success…の意味
この言葉は、ドイツ生まれの理論物理学者であり、相対性理論の提唱者であるアルベルト・アインシュタインが、「人生における真の目標」について述べたものです。彼は、社会的な地位や富といった「成功」を追い求めるのではなく、他者や社会に貢献できる「価値」を生み出すことこそが重要であると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、「成功」と「価値」という二つの概念を対比させています。
- 「a success」(成功者) これは、一般的に認識されている成功の定義、すなわち名声、富、社会的地位などを指します。アインシュタインは、これらの追求は、しばしば競争や自己中心的な行動につながり、真の幸福や心の充実をもたらさないと考えていました。
- 「to be of value」(価値ある人間) この部分が、この言葉の核心です。「価値ある人間」とは、他者に役立ち、社会に貢献できる人を意味します。アインシュタインは、自分の知識や才能を、より良い世界を築くために使うことの重要性を信じていました。例えば、彼の相対性理論は、宇宙の理解を根本から変え、後の技術革新にもつながる大きな「価値」を生み出しました。
似た意味の英語のことわざ
- “Character is more important than reputation.”(評判よりも人格が重要である。) これは、他者の評価(reputation)よりも、内面的な価値(character)が重要であるという考え方を示しており、アインシュタインの言葉と通じます。
- “Do what is right, not what is easy.”(簡単なことではなく、正しいことをしなさい。) これは、目先の利益や安易な成功に流されず、道徳的に正しい行動をとることの重要性を説いています。
- “The greatest pleasure in life is doing what people say you cannot do.” (人生で最も大きな喜びは、人があなたにはできないと言うことをやることだ。) これは、挑戦することの喜びを意味するもので、アインシュタインの言葉とは直接的な関連性はありません。
似た意味の日本語のことわざ
- 「為すべきを為す」(なすべきをなす) 目先の利益や評判を気にせず、自分がすべきだと信じる正しいことを行う、という意味です。アインシュタインの言葉を的確に表す日本語です。
- 「積善の家に余慶あり」(せきぜんのいえによけいあり) 善い行いを積んだ家には、子孫にまで良い報いがあるという意味。他者や社会に価値をもたらす行動が、最終的に自分自身にも良い結果をもたらすという思想と共通しています。
- 「論より証拠」 議論よりも事実が重要だという意味で、アインシュタインの言葉とは直接的な関連性はありません。
アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)の波乱万丈な生い立ち
アルベルト・アインシュタイン(1879-1955)は、ドイツ生まれの理論物理学者で、20世紀最高の科学者の一人です。彼の相対性理論は、物理学の世界観を根本から変え、原子力の開発にも影響を与えました。
幼少期と学校教育での苦闘
1879年、ドイツのウルムで裕福ではないユダヤ人家庭に生まれました。彼は幼い頃、言葉を話すのが遅く、学校の授業にも馴染めず、周囲からは「落ちこぼれ」と見なされていました。しかし、彼は並外れた好奇心と想像力を持ち、特に数学と物理学に深い関心を持っていました。 彼は、大学の入学試験に一度失敗しましたが、努力を重ねてスイス連邦工科大学に入学しました。
相対性理論の発表
卒業後、彼はスイスの特許庁で審査官として働きながら、独学で物理学の研究を続けました。1905年、彼は「奇跡の年」と呼ばれ、特殊相対性理論を含む4つの画期的な論文を発表しました。これらの論文は、後の科学に革命をもたらしました。 その後、彼は大学教授となり、1915年には一般相対性理論を発表しました。この理論は、重力や時空の概念を再定義し、科学界に大きな衝撃を与えました。
ナチスからの逃亡と平和活動
1933年、ナチスがドイツで権力を握ると、ユダヤ人であったアインシュタインはアメリカへ亡命しました。彼は、原子爆弾の開発につながる可能性のある研究について、当時のアメリカ大統領フランクリン・D・ルーズベルトに警告の手紙を送りました。 戦後、彼は核兵器の廃絶と平和を強く訴え、国際的な活動家としても知られるようになりました。彼は、ノーベル賞を受賞した後も、物質的な富には関心がなく、生涯を科学と平和のために捧げました。 アインシュタインの生涯は、単なる天才の物語ではなく、人生の困難を乗り越え、自己の信念を貫き、社会に貢献する「価値ある人間」であろうとした物語です。彼の言葉は、私たちに、真の成功とは何かを深く考えさせてくれます。
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心に響く英語ことわざ(607)英国の文豪ウィリアム・シェイクスピアの名言 Love all, trust a few, do wrong to none.(誰にも悪事を働かない)
https://www.eionken.co.jp/note/love-all-trust-a-few/
心に響く英語ことわざ(609)エイブラハム・リンカーンの名言 I am a slow walker, but I never walk back.(信念を貫く)
https://www.eionken.co.jp/note/i-am-a-slow-walker/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。