- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.09.21
更新日
2025.09.21

心に響く英語ことわざ(704)相対性理論を構築したドイツの物理学者アルバート・アインシュタインの名言 He who can no longer pause to wonder and stand rapt in awe, is as good as dead; his eyes are closed.(探求心と畏敬の念が人間には重要)
“He who can no longer pause to wonder and stand rapt in awe, is as good as dead; his eyes are closed.”
直訳は「もはや立ち止まって不思議に思ったり、畏敬の念に打たれて夢中になることができなくなった者は、死んだも同然である。彼の目は閉じられている」で、これは、「好奇心」や「畏敬の念」といった、人生に対する感動を失った人々を、アインシュタインが厳しく批判した言葉です。
アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)の名言 He who can no longer…の意味
この言葉は、ドイツ生まれの理論物理学者、アルバート・アインシュタインが、「人生における感動の重要性」について述べたものです。彼は、科学的な探究だけでなく、人生のあらゆる側面において、「不思議に思う心(wonder)」と、「畏敬の念(awe)」を抱くことが、人間を人間たらしめる、最も重要な要素であると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、「好奇心と生命力」を強調しています。
- 「He who can no longer pause to wonder and stand rapt in awe」(もはや立ち止まって不思議に思ったり、畏敬の念に打たれて夢中になることができなくなった者) アインシュタインは、この言葉で、「好奇心と感動」を失った人々を指しています。彼は、人生の神秘や、宇宙の壮大さ、そして自然の美しさといったものに、感動しなくなった人々は、精神的に「死んだ」も同然であると考えていました。
- 「is as good as dead; his eyes are closed.」(死んだも同然である。彼の目は閉じられている) この部分が、この言葉の核心です。アインシュタインは、「死んだも同然(as good as dead)」という、厳しい言葉で、感動を失った人々を批判しています。彼は、「目(eyes)」が閉じられているという比喩を用いて、そのような人々は、見えているようで、真には何も見ていない、人生の真実から目を背けていると示唆しています。
似た意味の英語のことわざ
- “The greatest good is the knowledge of oneself.” (最大の善は、自己を知ることである。) これはソクラテスの言葉で、アインシュタインの言葉が持つ、「内面的な真理を探求する」という精神と通じます。
- “Where there is a will, there is a way.” (意志あるところに道は開ける。) これは、強い意志や決意があれば、必ず成功への道が見つかるという意味で、その道は、好奇心から生まれます。
- “A journey of a thousand miles begins with a single step.” (千里の道も一歩から。) これは、どんなに大きな目標でも、最初の一歩から始まるという意味で、その一歩は、好奇心という小さな行動かもしれません。
似た意味の日本語のことわざ
- 「蓼食う虫も好き好き」(たでくうむしもすきずき) 人の好みは様々であるという意味で、アインシュタインの言葉とは直接的な関連性はありません。
- 「口は災いの元」(くちはわざわいのもと) 不用意な発言や嘘が、身の破滅を招く原因となるという意味。
- 「為すべきを為す」(なすべきをなす) 目先の利益や欲望を気にせず、自分がすべきだと信じる正しいことを行う、という意味。
アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)の波乱万丈な生い立ち
アルバート・アインシュタイン(1879-1955)は、ドイツ生まれの理論物理学者であり、相対性理論を提唱しました。彼は、20世紀を代表する最も偉大な科学者の一人として、広く知られています。
幼少期と物理学への道
1879年、ドイツのウルムで、ユダヤ人の家庭に生まれました。彼は、幼い頃から、好奇心旺盛で、数学と物理学に才能を発揮しました。 彼は、その後、スイス連邦工科大学に入学しましたが、その形式的な教育に馴染めず、独学で、物理学の研究を続けました。
奇跡の年と相対性理論
1905年、彼は、後に「奇跡の年」と呼ばれる、5つの重要な論文を発表しました。その中には、特殊相対性理論や、光量子仮説といった、物理学の歴史を大きく変える、画期的なアイデアが含まれていました。 彼は、その後、一般相対性理論を発表し、「E = mc²」という、有名な方程式を導き出しました。
晩年と遺産
アインシュタインは、その後、ナチスの台頭を逃れ、アメリカへ亡命しました。彼は、プリンストン高等研究所の教授として、研究を続けました。 彼は、晩年、平和活動にも積極的に関わりました。彼は、1955年に76歳で亡くなりました。 アルバート・アインシュタインの生涯は、一人の人間が、その才能と、飽くなき探究心によって、いかに科学と、世界を豊かにすることができるかを示す物語です。彼の言葉は、私たちに、人生の感動を失わないことが、人間らしく生きるために不可欠であるという、深い教訓を与え続けています。
***
心に響く英語ことわざ(703)「ロミオとジュリエット」で有名なイギリスの文豪ウィリアム・シェイクスピアの名言 Love sought is good, but given unsought, is better.(無償の愛)
https://www.eionken.co.jp/note/love-sought-is-good/
心に響く英語ことわざ(705)奴隷解放に尽力した米国大統領エイブラハム・リンカーンの名言 Always bear in mind that your own resolution to succeed is more important than any other.(自らの意志で成功への道を切り開く)
https://www.eionken.co.jp/note/always-bear-in-mind/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート