- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.09.24
更新日
2025.09.24

心に響く英語ことわざ(713)アメリカ独立に貢献した初代大統領ジョージ・ワシントンの名言 Associate with men of good quality if you esteem your own reputation; for it is better to be alone than in bad company.(朱に交われば赤くなる)
“Associate with men of good quality if you esteem your own reputation; for it is better to be alone than in bad company.”
直訳は「もし自分の評判を重んじるならば、良識ある人々と付き合いなさい。なぜなら、悪い仲間といるよりは、一人でいるほうがましだからだ」で、これは、「誰と付き合うか」という選択が、その人の「評判」や「人格」を形作る上で、極めて重要であるという、ジョージ・ワシントンの深い洞察を表現しています。
ジョージ・ワシントン(George Washington)の名言 Associate with men of good quality…の意味
この言葉は、アメリカ合衆国の初代大統領であるジョージ・ワシントンが、「人間関係と自己の評判」について述べたものです。彼は、人が、「良識ある人々(men of good quality)」と付き合うことの重要性を説き、もしそれが叶わないならば、「一人でいる(be alone)」ことを選ぶべきだと断言しています。
この言葉が意味すること
この名言は、「人間関係の選択」を強調しています。
- 「Associate with men of good quality if you esteem your own reputation」(もし自分の評判を重んじるならば、良識ある人々と付き合いなさい) ワシントンは、この言葉で、「評判(reputation)」という、外的な評価を、人間関係を選ぶ上での重要な基準としています。彼は、人が、どのような人々と付き合っているかによって、その人の人格が判断されることを知っていました。
- 「for it is better to be alone than in bad company.」(なぜなら、悪い仲間といるよりは、一人でいるほうがましだからだ) この部分が、この言葉の核心です。ワシントンは、「悪い仲間(bad company)」が、その人の評判や、人格に、どれほど悪影響を与えるかを警告しています。彼は、そのような関係を断ち切り、たとえ「一人でいる(be alone)」という孤独な道を選んだとしても、それは、「悪い仲間といる」ことよりも、はるかに良いことであると断言しています。
似た意味の英語のことわざ
- “Tell me with whom you go, and I’ll tell you who you are.” (誰と行くか言ってみろ、そうすればお前が誰か教えてやる。) これは、スペインのことわざで、ワシントンの言葉を最も的確に表すものです。
- “Where there is a will, there is a way.” (意志あるところに道は開ける。) これは、強い意志や決意があれば、必ず成功への道が見つかるという意味で、その道は、良い人間関係を築く意志から開かれます。
- “A journey of a thousand miles begins with a single step.” (千里の道も一歩から。) これは、どんなに大きな目標でも、最初の一歩から始まるという意味で、その一歩は、良い人間関係を築くという小さな行動かもしれません。
似た意味の日本語のことわざ
- 「朱に交われば赤くなる」(しゅにまじわればあかくなる) 人は、付き合う人によって、良くも悪くもなるという意味。ワシントンの言葉を最も的確に表す日本語です。
- 「蓼食う虫も好き好き」(たでくうむしもすきずき) 人の好みは様々であるという意味で、ワシントンの言葉とは直接的な関連性はありません。
- 「口は災いの元」(くちはわざわいのもと) 不用意な発言や嘘が、身の破滅を招く原因となるという意味。
ジョージ・ワシントン(George Washington)の波乱万丈な生い立ち
ジョージ・ワシントン(1732-1799)は、アメリカ合衆国の初代大統領であり、「建国の父」の一人です。彼は、アメリカ独立戦争で、大陸軍の総司令官として、イギリス軍を打ち破り、アメリカを独立に導きました。
幼少期と軍人への道
1732年、バージニア植民地の裕福な農場主の家庭に生まれました。彼は、その後、測量技師として、働き始め、その後、フランスとの戦争に、軍人として参加しました。 彼は、その卓越した軍事手腕で、頭角を現しました。
独立戦争と大統領への道
1775年、彼は、アメリカ独立戦争で、大陸軍の総司令官に任命されました。彼は、その卓越したリーダーシップと、粘り強さで、イギリス軍を打ち破り、アメリカを独立に導きました。 彼は、その後、アメリカ合衆国の初代大統領に選出されました。彼は、大統領として、憲法の制定を推進し、新しい国家の基礎を築きました。
晩年と遺産
ワシントンは、2期大統領を務めた後、引退しました。彼は、1799年に67歳で亡くなりました。 ジョージ・ワシントンの生涯は、一人の人間が、その才能と、揺るぎない信念によって、いかに国家を建設し、その未来を形作ることができるかを示す物語です。彼の言葉は、私たちに、人間関係の選択が、その人の人生を左右するという、深い教訓を与え続けています。
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心に響く英語ことわざ(712)ノーベル文学賞を受賞したアイルランド出身の劇作家ジョージ・バーナード・ショーの名言 Some men see things as they are, and say why. I dream of things that never were, and say why not.(新しい可能性を追求)
https://www.eionken.co.jp/note/some-men-see-things-as-they-are/
心に響く英語ことわざ(714)米国の自動車王ヘンリー・フォードの名言 “There is joy in work. There is no happiness except in the realization that we have accomplished something.”(仕事による達成感)
https://www.eionken.co.jp/note/there-is-joy-in-work/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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