- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.09.27
更新日
2025.09.28

心に響く英語ことわざ(723)インド独立の指導者マハトマ・ガンジーの名言 Confession of errors is like a broom which sweeps away the dirt and leaves the surface brighter and clearer. I feel stronger for confession. (過ちを告白することは重要)
“Confession of errors is like a broom which sweeps away the dirt and leaves the surface brighter and clearer. I feel stronger for confession.”
直訳は「過ちを告白することは、汚れを掃き清め、表面をより明るく、より透明にするほうきのようなものだ。私は告白することで、より強くなったと感じる」で、これは、「過ちを認めること」が、「精神的な浄化」と、「自己の成長」につながるという、マハトマ・ガンジーの深い洞察を表現しています。
マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)の名言 Confession of errors is like a broom…の意味
この言葉は、インドの独立運動の指導者であるマハトマ・ガンジーが、「自己の過ちと向き合うこと」について述べたものです。彼は、過ちを隠し続けることは、心の内に「汚れ(dirt)」を溜め込むことであり、それを「告白(confession)」することによって、心の中を「掃き清め(sweeps away)」、「より強く(stronger)」なると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、「正直さと成長」を強調しています。
- 「Confession of errors is like a broom which sweeps away the dirt and leaves the surface brighter and clearer.」(過ちを告白することは、汚れを掃き清め、表面をより明るく、より透明にするほうきのようなものだ。) ガンジーは、この言葉で、「過ち(errors)」を、心に溜まった「汚れ」に例えています。彼は、過ちを告白するという行為が、「ほうき(broom)」のように、心の「汚れ」を取り除き、「表面(surface)」を「より明るく、より透明に(brighter and clearer)」すると表現しています。
- 「I feel stronger for confession.」(私は告白することで、より強くなったと感じる。) この部分が、この言葉の核心です。ガンジーは、過ちを告白することが、単なる道徳的な義務ではなく、「自己の成長」につながる「強さ(stronger)」の源泉であると断言しています。彼は、過ちを隠すために、多くのエネルギーを費やすことは、私たちを弱くするが、過ちを告白することで、そのエネルギーが、「自己の成長」という、建設的な方向へと向かうと信じていました。
似た意味の英語のことわざ
- “The greatest good is the knowledge of oneself.” (最大の善は、自己を知ることである。) これはソクラテスの言葉で、ガンジーの言葉が持つ、「内面的な真理を探求する」という精神と通じます。
- “Where there is a will, there is a way.” (意志あるところに道は開ける。) これは、強い意志や決意があれば、必ず成功への道が見つかるという意味で、その道は、過ちを告白する勇気から開かれます。
- “A journey of a thousand miles begins with a single step.” (千里の道も一歩から。) これは、どんなに大きな目標でも、最初の一歩から始まるという意味で、その一歩は、過ちを告白するという小さな行動かもしれません。
似た意味の日本語のことわざ
- 「口は災いの元」(くちはわざわいのもと) 不用意な発言や嘘が、身の破滅を招く原因となるという意味。
- 「為すべきを為す」(なすべきをなす) 目先の利益や欲望を気にせず、自分がすべきだと信じる正しいことを行う、という意味。
マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)の波乱万丈な生い立ち
マハトマ・ガンジー(1869-1948)は、インドの独立運動の指導者であり、「非暴力(ahimsa)」という、独自の哲学で、イギリスの植民地支配から、インドを独立させました。
幼少期と弁護士への道
1869年、インドのポルバンダルで、裕福な家庭に生まれました。彼は、その後、ロンドンへ渡り、法律を学びました。 彼は、その後、南アフリカへ行き、そこで、人種差別を経験しました。この経験が、彼の人生を大きく変え、彼は、「非暴力抵抗運動」を始めました。
独立運動の指導者として
ガンジーは、その後、インドへ帰国し、独立運動の指導者となりました。彼は、「塩の行進」といった、非暴力的な抵抗運動を組織し、多くのインド国民を、独立へと導きました。 彼は、その「非暴力」の思想で、世界中の人々に影響を与え、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアといった、多くの活動家に影響を与えました。
暗殺と遺産
ガンジーは、1948年、インド独立の直後、ヒンドゥー教の過激派によって暗殺されました。 マハトマ・ガンジーの生涯は、一人の人間が、その才能と、不屈の精神によって、いかに国家を独立させ、その未来を形作ることができるかを示す物語です。彼の言葉は、私たちに、過ちを告白することの重要性を教えてくれます。
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心に響く英語ことわざ(722)「若きウェルテルの悩み」で有名なドイツの文豪ゲーテの名言 Thinking is easy, acting is difficult, and to put one’s thoughts into action is the most difficult thing in the world.(実行こそが価値ある行為)
心に響く英語ことわざ(724)「トム・ソーヤーの冒険」で有名な米国の作家マーク・トウェインの名言 When angry, count to four; when very angry, swear.(感情の制御と発散)
https://www.eionken.co.jp/note/when-angry-count-to-four/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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