- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.09.29
更新日
2025.09.29

心に響く英語ことわざ(728)米国の発明王トーマス・A・エジソンの名言 The reason a lot of people do not recognize opportunity is because it usually goes around wearing overalls looking like hard work.(好機を掴むにはかなりの労力が必要)
“The reason a lot of people do not recognize opportunity is because it usually goes around wearing overalls looking like hard work.”
直訳は「多くの人々が好機を認識しない理由は、それが普段、つなぎ服を着て、大変な仕事のように見えるからだ」で、これは、「好機(opportunity)」が、幸運や、特別な出来事として、目の前に現れるのではなく、「大変な仕事(hard work)」という、努力を伴う姿で現れるという、トーマス・A・エジソンの深い洞察を表現しています。
トーマス・A・エジソン(Thomas A. Edison)の名言 The reason a lot of people do not recognize opportunity…の意味
この言葉は、アメリカの発明家、企業家であるトーマス・A・エジソンが、「成功と努力の関係」について述べたものです。彼は、「好機」を、肉体労働者が着る「つなぎ服(overalls)」に例えることで、「好機」が、常に「大変な仕事」と「結びついている」と説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、「努力と好機の関係」を強調しています。
- 「The reason a lot of people do not recognize opportunity」(多くの人々が好機を認識しない理由) エジソンは、この言葉で、多くの人々が、「好機」を、見過ごしてしまう「理由」を指摘しています。彼は、人々が、「好機」を、「簡単」で、「楽」なものだと考えているため、「大変な仕事」として現れる、本当の「好機」を、見逃してしまうと説いています。
- 「is because it usually goes around wearing overalls looking like hard work.」(それは、それが普段、つなぎ服を着て、大変な仕事のように見えるからだ) この部分が、この言葉の核心です。エジソンは、「好機」を、「つなぎ服を着た」姿として描くことで、「好機」が、常に、「大変な仕事」として、私たちの前に現れると断言しています。彼は、「好機」を掴むためには、その「大変な仕事」を、「いとわない」という、精神的な準備が、不可欠であると信じていました。
似た意味の英語のことわざ
- “Genius is one percent inspiration and ninety-nine percent perspiration.” (天才とは、1パーセントのひらめきと99パーセントの汗である。) これは、トーマス・A・エジソン自身の名言で、この言葉が持つ、「努力と忍耐」が、偉大な功績につながるという思想を的確に表すことわざです。
- “Where there is a will, there is a way.” (意志あるところに道は開ける。) これは、強い意志や決意があれば、必ず成功への道が見つかるという意味で、その道は、努力を惜しまない意志から開かれます。
- “A journey of a thousand miles begins with a single step.” (千里の道も一歩から。) これは、どんなに大きな目標でも、最初の一歩から始まるという意味で、その一歩は、努力という小さな行動かもしれません。
似た意味の日本語のことわざ
- 「口は災いの元」(くちはわざわいのもと) 不用意な発言や嘘が、身の破滅を招く原因となるという意味。
- 「為すべきを為す」(なすべきをなす) 目先の利益や欲望を気にせず、自分がすべきだと信じる正しいことを行う、という意味。
トーマス・A・エジソン(Thomas A. Edison)の波乱万丈な生い立ち
トーマス・A・エジソン(1847-1931)は、アメリカの発明家であり、電話や電灯といった、多くの発明を生み出しました。彼は、「発明王」として知られ、その生涯で、1,000件以上の特許を取得しました。
幼少期と発明家への道
1847年、オハイオ州のマイランで、カナダからの移民の家庭に生まれました。彼は、幼い頃から、科学に強い関心を持っていました。 彼は、幼い頃から、聴覚に障害がありましたが、それでもなお、研究に没頭し、電信技師として、働き始めました。
発明家としての成功と晩年
エジソンは、その後、「白熱電球」といった、多くの発明を生み出しました。彼は、また、「トーマス・エジソン研究所」という、世界初の「研究所」を設立しました。 彼は、その卓越した才能と、努力で、アメリカの産業と、社会に、大きな影響を与えました。 彼は、その後、企業家として成功を収めましたが、晩年、健康上の問題を抱えました。彼は、1931年に84歳で亡くなりました。 トーマス・A・エジソンの生涯は、一人の人間が、その才能と、不屈の精神によって、いかに世界を変えることができるかを示す物語です。彼の言葉は、私たちに、好機は、努力という姿で現れるという、深い教訓を与え続けています。
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心に響く英語ことわざ(727)実存主義で有名なデンマークの哲学者キェルケゴールの名言At the bottom of enmity between strangers lies indifference.(他者への無関心が、敵意を生む)
https://www.eionken.co.jp/note/at-the-bottom-of-enmity/
心に響く英語ことわざ(729)アメリカ独立に尽力した第3代大統領トーマス・ジェファーソンの名言 Honesty is the first chapter in the book of wisdom.(真の知恵を身につけるには正直でなければならない)
https://www.eionken.co.jp/note/honesty-is-the-first-chapter/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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