- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.11.29
更新日
2025.11.30
心に響く英語ことわざ(874)「マイフェアレディ」の原作で有名なアイルランドの劇作家ジョージ・バーナード・ショーの名言 What a man believes may be ascertained, not from his creed, but from the assumptions on which he habitually acts.(本当の信念は、飾られた言葉の中ではなく、無意識の行動パターンの中に隠されている)
“What a man believes may be ascertained, not from his creed, but from the assumptions on which he habitually acts.”
直訳は「人が何を信じているかは、その人の信条(教義)からではなく、その人が習慣的に行動する基盤となっている前提(思い込み)から確かめることができる」で、これは、アイルランドの劇作家ジョージ・バーナード・ショーが、「人間の本音と建前、そして行動の心理」について説いた、鋭い洞察です。
この名言は、人が口で言っている「信条(creed)」は当てにならず、その人の真の信念は、日々無意識に行っている「行動の裏にある前提(assumptions)」にこそ現れるという、人間の偽善や矛盾を突いた心理的な真理を表現しています。
名言の意味:行動の前提こそが、真の信仰である
ショーは、社会的な建前や宗教的な宣言を容易に信用しませんでした。彼は、本当の信念とは、飾られた言葉の中ではなく、無意識の行動パターンの中に隠されていると見抜いていました。
鍵となる対比
- Not from His Creed(彼の信条からではなく) 「Creed」とは、宗教的な教義や、公言しているポリシー、「私はこういう人間です」という宣言を指します。これらは、しばしば社会的な仮面や理想に過ぎず、実態を反映していないことが多いものです。
- But from the Assumptions on Which He Habitually Acts(彼が習慣的に行動する際の前提から) ここが核心です。「Assumptions(前提/仮定)」とは、行動を起こす際に無意識に信じ込んでいるルールのことです。
- 例: 「人を信じる」と公言(Creed)していても、常に財布を隠したり疑ったりする行動(Habitually acts)をとるなら、その人の真の信念(Assumptions)は「人は信用できない」です。
- ショーは、この「習慣的な行動」こそが、その人が世界をどう見ているかを雄弁に物語っていると説いています。
この名言は、他者を理解する際、あるいは自分自身を振り返る際に、「言葉」ではなく「行動の動機」を見るべきだという、実践的な人間観察の教訓です。
類似の名言と教訓
似た意味の英語の名言
- “Actions speak louder than words.” (行動は言葉よりも雄弁に語る。) 最も一般的な表現で、ショーの洞察の基礎となる考え方です。
- “What you do speaks so loudly that I cannot hear what you say.” (あなたの行動があまりに大声で話すので、あなたの言っていることが聞こえない。) ラルフ・ウォルドー・エマーソンの言葉。行動(実態)と言葉(信条)の矛盾を指摘しており、ショーの名言と強く共鳴します。
似た意味の日本語のことわざ
- 「論より証拠」(ろんよりしょうこ) 意味: 口先で議論するよりも、証拠(行動や事実)を示した方が物事は明らかになるという意味で、信条(論)より行動(証拠)を重視するショーの姿勢に通じます。
- 「看板に偽りあり」(かんばんにいつわりあり) 意味: 見かけや名目(Creed)と、実質(Actions)が一致していないことを指します。
ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw)の生い立ち
ジョージ・バーナード・ショー(1856-1950)は、アイルランドの劇作家、評論家であり、ノーベル文学賞を受賞しました。
- 偽善の暴露 ショーは、ヴィクトリア朝時代のイギリス社会に蔓延していた「道徳的な偽善」を激しく嫌いました。彼の劇作(『ピグマリオン』や『人と超人』など)では、高潔なことを言う人物が実は利己的であったり、逆に不道徳に見える人物が真に人間らしかったりする姿が描かれます。
- 洞察の鋭さ 彼は、人々が「私はキリスト教徒だ」「私は紳士だ」という「Creed」の裏で、実際には「金が全てだ」「自分さえよければいい」という「Assumptions」に基づいて行動している現実を見逃しませんでした。この名言は、人間の本性を暴く皮肉屋ショーならではの、冷徹かつ的確な心理分析です。
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心に響く英語ことわざ(873)儒教開祖の孔子の名言 Go before the people with your example, and be laborious in their affairs.(道徳的な模範を示し、献身的に尽くす)
https://www.eionken.co.jp/note/go-before-the-people-with-your-example/
心に響く英語ことわざ(875)「ファウスト」で有名なドイツの文豪ゲーテの名言 Man is made by his belief. As he believes, so he is.(現在のあなたの姿はあなたの信念の投影)
https://www.eionken.co.jp/note/man-is-made-by-his-belief/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。

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