- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.11.30
更新日
2025.11.30
心に響く英語ことわざ(875)「ファウスト」で有名なドイツの文豪ゲーテの名言 Man is made by his belief. As he believes, so he is.(現在のあなたの姿はあなたの信念の投影)
“Man is made by his belief. As he believes, so he is.”
直訳は「人間は、自らの信条(信じるもの)によって作られる。彼が信じる通りに、彼はある(なる)」で、これは、ドイツの文豪ゲーテが、「信念と自己形成の密接な関係」について説いた、精神の力に関する深遠な洞察です。
この名言は、私たちの人格、能力、そして人生そのものが、外部の環境ではなく、自分自身が内面で「何を信じているか」によって決定づけられるという真理を表現しています。自分をどう定義するかが、そのまま現実の自分を創り出すという、思考の現実化の法則を示唆しています。
名言の意味:信念こそが現実の自分を創る
ゲーテは、人間の意志や精神の力を強く信じていました。この言葉は、自己イメージ(Self-image)や世界観(Belief)が、単なる思い込みに留まらず、実際の存在(Being)を形成する鋳型となることを説いています。
鍵となる因果関係
- Man is made by his belief(人間は、自らの信条によって作られる) ここでいう「Belief(信条/信念)」とは、宗教的な信仰だけでなく、「自分は何者か」「世界はどういう場所か」「自分には何ができるか」といった、深層心理での確信を指します。人は、無意識のうちにこの信念に合致するように行動し、選択し、環境を選ぶため、結果として信念通りの人間が作られます。
- As he believes, so he is(彼が信じる通りに、彼はある) 「As…, so…」は「〜するように、…である」という構文です。
- もし自分を「価値ある人間だ」と信じれば、自信に満ちた振る舞いとなり、実際に価値ある成果を生み出します。
- 逆に「自分はダメだ」と信じれば、消極的になり、失敗を引き寄せてしまいます。 ゲーテは、内面の信念と外面の現実は鏡のような関係にあり、現在のあなたの姿(is)は、あなたの信念(believes)の正確な投影であると断言しています。
類似の名言と教訓
似た意味の英語の名言
- “Whether you think you can, or you think you can’t – you’re right.” (あなたができると思おうと、できないと思おうと、どちらも正しい。) ヘンリー・フォードの言葉。信念が結果を決定するメカニズムを実業家的な視点から説いており、ゲーテの思想と完全に一致します。
- “As a man thinketh in his heart, so is he.” (人は心の中で思っている通りの人間になる。) 旧約聖書(箴言)に由来し、ジェームズ・アレンの著書『原因と結果の法則』でも引用される有名な言葉です。ゲーテの言葉とほぼ同義です。
似た意味の日本語のことわざ
- 「一念岩をも通す」(いちねんいわをもとおす) 意味: 強い信念(一念)があれば、どんな困難(岩)でも突き通すことができるという意味で、信念が現実を変える力を示しています。
- 「思考は現実化する」 ナポレオン・ヒルの言葉として知られますが、日本でも広く浸透している自己啓発の原則です。「Man is made by his belief」の現代的な表現です。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)の生い立ち
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749-1832)は、ドイツの詩人、小説家、劇作家、科学者、政治家であり、「知の巨人」と称されます。
- 意志と行動の人 ゲーテは、単なる書斎の人ではなく、ワイマール公国の宰相として国政を担い、植物学や光学の研究に没頭し、恋愛や旅を通して人生を謳歌した、極めてエネルギーに溢れた人物でした。
- 『ファウスト』のテーマ 彼の代表作『ファウスト』の主人公は、常に高みを目指して努力(Streben)し続ける人物として描かれています。ゲーテ自身、「人間は努力する限り迷うものだ」としながらも、強い意志と信念を持って行動すれば、必ず救済されると信じていました。彼の多彩で偉大な生涯は、「自分は何でもできる」という強固な信念(Belief)が、彼という人間(Man)を作り上げたことの証明です。
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心に響く英語ことわざ(874)「マイフェアレディ」の原作で有名なアイルランドの劇作家ジョージ・バーナード・ショーの名言 What a man believes may be ascertained, not from his creed, but from the assumptions on which he habitually acts.(本当の信念は、飾られた言葉の中ではなく、無意識の行動パターンの中に隠されている)
https://www.eionken.co.jp/note/what-a-man-believes-may-be-ascertained/
心に響く英語ことわざ(876)道教開祖の老子の名言 To know yet to think that one does not know is best; Not to know yet to think that one knows will lead to difficulty. (無知であるにもかかわらず知ったかぶりをすることは人生に困難を招く)
https://www.eionken.co.jp/note/to-know-yet-to-think/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。

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