心に響く英語ことわざ（878）米国独立に尽力したベンジャミン・フランクリンの名言　Do not fear mistakes. You will know failure. Continue to reach out.（七転び八起き）

“Do not fear mistakes. You will know failure. Continue to reach out.”

直訳は「過ちを恐れるな。あなたは失敗を知るだろう。手を伸ばし続けなさい」で、これは、アメリカ合衆国の建国の父であり、偉大な発明家でもあったベンジャミン・フランクリンが、「失敗の不可避性と、挑戦し続けることの重要性」について説いた、勇気と不屈の精神を鼓舞する言葉です。

この名言は、失敗や過ちは人生において避けられない「確定事項」であると現実的に受け入れ、それにひるむことなく、常に新しい可能性へ向かって「手を伸ばし続ける（挑戦し続ける）」ことこそが、成長と成功への唯一の道であるという教訓を表現しています。

名言の意味：失敗は終わる場所ではなく、通過点である

フランクリンは、科学者としても数々の実験を行い、政治家としても多くの試行錯誤を経験しました。彼にとって、失敗は恥ずべきことではなく、発見や改善のための必須プロセスでした。

鍵となる三つのメッセージ

1. Do not fear mistakes.（過ちを恐れるな） 恐怖は行動を麻痺させます。完璧であろうとするあまり、過ちを恐れて何もしないことが、最も大きな過ちであると警告しています。
2. You will know failure.（あなたは失敗を知るだろう） ここで「will」が使われていることに注目してください。「失敗するかもしれない」ではなく、「確実に失敗する」と断言しています。失敗は人生の標準装備であり、避けようがない事実として受け入れる覚悟を促しています。
3. Continue to reach out.（手を伸ばし続けなさい） 失敗したとき、人は縮こまりがちです。しかし、フランクリンは逆に「Reach out（外へ手を伸ばす／挑戦する／求める）」し続けろと言います。これは、新しい機会、他者とのつながり、あるいはより高い目標へ向かって、行動を止めない姿勢を指します。

この名言は、失敗に直面したときの「レジリエンス（回復力）」と「積極性」こそが、人生を切り開く鍵であると教えてくれます。

類似の名言と教訓

似た意味の英語の名言

• “I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.” （私は失敗したのではない。ただ、うまくいかない1万通りの方法を見つけただけだ。） トーマス・エジソンの言葉。フランクリンと同じく発明家であるエジソンも、失敗を発見のプロセスと捉えていました。
• “Success is stumbling from failure to failure with no loss of enthusiasm.” （成功とは、失敗から失敗へと、情熱を失わずに躓きながら進むことである。） ウィンストン・チャーチルの言葉とされ、「Continue to reach out」の精神と共通しています。

似た意味の日本語のことわざ

• 「失敗は成功のもと」（しっぱいはせいこうのもと） 意味: 失敗した原因を反省して改善すれば、かえって成功に近づくことができるという意味です。
• 「七転び八起き」（ななころびやおき） 意味: 何度失敗しても、そのたびに勇気を出して立ち上がることを意味し、「Continue to reach out」の姿勢を表しています。

ベンジャミン・フランクリン（Benjamin Franklin）の生い立ち 🪁

ベンジャミン・フランクリン（1706-1790）は、アメリカの政治家、科学者、発明家であり、「アメリカの父」の一人です。

• 実験と失敗の人生 フランクリンは、避雷針や二焦点メガネなど多くの発明を残しましたが、それらは数え切れない実験と失敗の末に生まれたものです。有名な「凧上げ実験（雷が電気であることの証明）」も、命がけの危険な挑戦でした。
• 道徳的な試行錯誤 彼は人格形成においても、13の徳目を掲げて日々実践しましたが、完璧に守れる日は少なく、毎日反省（失敗の確認）を繰り返していました。しかし、彼は決して諦めず、生涯を通じて自己改善と社会奉仕に「手を伸ばし続け」ました。彼の成功は、失敗しなかったからではなく、失敗を恐れずに行動し続けたからこそ得られたものなのです。

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心に響く英語ことわざ（877）相対性理論を構築したドイツの物理学者アルベルト・アインシュタインの名言　Reading, after a certain age, diverts the mind too much from its creative pursuits. Any man who reads too much and uses his own brain too little falls into lazy habits of thinking.（読みすぎは考えの貧困を招く）

https://www.eionken.co.jp/note/reading-after-a-certain-age/

著者Profile

山下 長幸（やました ながゆき）

・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。

・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ：学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか？」など26冊がある。

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