- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.12.19
更新日
2025.12.19
心に響く英語ことわざ(909)Googleの創業者ラリー・ペイジの名言 Anything you can imagine probably is doable, you just have to imagine it and work on it.(思考は現実化する)
“Anything you can imagine probably is doable, you just have to imagine it and work on it.”
直訳は「あなたが想像できることは何でも、おそらく実行可能である。あなたはただそれを想像し、それに取り組むだけでいい」で、似た意味の言葉に「思考は現実化する」「創造は行動から始まる」があります。
ラリー・ペイジ(Larry Page)の名言 Anything you can imagine…の意味
この言葉は、Google(現Alphabet)の共同創業者であり、テクノロジー業界のビジョナリーであるラリー・ペイジが、巨大な技術的な挑戦を成し遂げるための「ビジョンと行動の関係」について説いたものです。彼は、人類の進歩を阻むのは物理的な不可能性ではなく、「想像力の欠如」と「行動の怠り」であると強調しています。頭の中で青写真を描けるのであれば、それは「プロバブリー(おそらく)」実現可能であり、残りは「作業(work on it)」の問題であるという、きわめて実践的なビジョン提供の重要性を説いています。
この言葉が意味すること この名言は、イノベーションにおける「大胆な思考」と「地道な実行」の両輪の重要性を説いています。
- 「Anything you can imagine probably is doable」(あなたが想像できることは何でも、おそらく実行可能である) 「想像できる」というのは、脳がその問題を認識し、何らかの解決策の概念を把握できるという意味です。ペイジは、コンピューター科学の基礎において「計算可能性」が存在する限り、現実化への道筋はあるという楽観的な信念を持っています。
- 「you just have to imagine it and work on it」(あなたはただそれを想像し、それに取り組むだけでいい) 「想像(imagine)」は大胆なビジョンであり、「取り組む(work on it)」はそのビジョンを実現するための地道な工程(工学的な課題解決)を指しています。大きすぎる目標に対しても、途方に暮れるのではなく、ひたすら作業に集中することで必ず道は開けるという、グーグル的な「ムーンショット(Moonshot)思考」を表しています。
似た意味の英語のことわざ
- “The only way to do great work is to love what you do.” (偉大な仕事を成し遂げる唯一の方法は、自分がやっていることを愛することだ。) スティーブ・ジョブズの言葉。「work on it(取り組む)」を続けるための情熱の重要性を説いています。
- “Where there is a will, there is a way.” (意志あるところに道は開ける。) 強い「想像(意志)」があれば、必ず「work on it(道)」が開けるという意味です。
似た意味の日本語のことわざ
- 「為せば成る」(なせばなる) 物事を成し遂げるには、想像した後の「行動(work on it)」の継続が不可欠であることを教えています。
- 「思考は現実化する」 「想像(imagine)」の力が、単なる空想で終わらず、現実を創造する源であるという意味です。
- 「夢なくして成功なし」 大きな夢(想像)がなければ、大きな成果もないという意味です。
ラリー・ペイジ(Larry Page)の波乱万丈な生い立ち
ラリー・ペイジ(1973-)は、スタンフォード大学の大学院生時代にセルゲイ・ブリンとともに検索エンジン「Google」を開発し、情報技術とインターネットのあり方を根底から変えた起業家です。
- 「10倍思考」の起源 彼は子どもの頃から、従来の方法の「10倍」優れたものを作るという「ムーンショット思考」に影響を受けて育ちました。彼が創業した際のビジョンも「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして利用できるようにすること」という、当時としては途方もなく大きなものでした。
- パーソナルな探求心 大学院時代、彼は「全世界のウェブをダウンロードできたらどうなるだろうか」という想像からスタートし、その想像を実現するためにブリンと共に「PageRank」という革新的な検索アルゴリズムを開発しました。
- Alphabetの設立 グーグルの成長後も、彼は検索以外の巨大な課題に取り組むために、持株会社Alphabetを設立しました。これは、自動運転車(Waymo)や人工知能(DeepMind)など、当時は「想像の領域」だった分野に対して集中的に「work on it(取り組む)」ための体制であり、彼の哲学を具現化したものと言えます。
名言の出典
2013年のグーグル開発者会議「Google I/O」など、大胆なビジョンについて語るスピーチやインタビューより。
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心に響く英語ことわざ(908)オラクルの創業者ラリー・エリソンの名言 If you do everything that everyone else does in business, you’re going to lose. The only way to really be ahead, is to ‘be different’.(独創性こそが最強の武器)
https://www.eionken.co.jp/note/if-you-do-everything-that-everyone-else/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。

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