- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2026.01.07
更新日
2026.01.08
心に響く英語ことわざ(926)Google共同創業者セルゲイ・ブリンの名言 If what we are doing is not seen by some people as science fiction, it’s probably not transformative enough.(SFだと思われないようなら、革新が足りない)
“If what we are doing is not seen by some people as science fiction, it’s probably not transformative enough.”
直訳は「我々が取り組んでいることが、一部の人々からサイエンス・フィクション(SF)だと思われていないのなら、それはおそらく十分に革新的(変革的)ではないということだ」で、似た意味の言葉に「常識を疑え」や「不可能を可能にする」があります。
セルゲイ・ブリン(Sergey Brin)の名言の意味
この言葉は、Google(現Alphabet)の共同創業者であるセルゲイ・ブリンが、「テクノロジーによる真の変革」のあるべき姿について説いたものです。ブリンは、単なる既存の延長線上にある改善(インクリメンタルな変化)を良しとせず、世の中の仕組みを根底から変えるような「10倍の成果(10x)」を求めました。一般の人々から「そんなことは空想(SF)の世界の話だ」と笑われるくらいの大胆なビジョンこそが、世界を変える大きな一歩になるという信念を表しています。
この言葉が意味すること
この名言は、イノベーションにおける「想像力の限界」を突破する重要性を説いています。
- 「Seen as science fiction」(SFだと思われる) 自動運転車、全世界の情報の整理、不老不死の研究など、Googleが手がけてきたプロジェクトは開始当初、常に「夢物語」だと言われてきました。しかし、ブリンにとっては「SFだと思われること」こそが、そのプロジェクトが挑戦に値する「革新的(transformative)」なものであるという証明だったのです。
- 「Not transformative enough」(十分に変革的ではない) 誰もが「できる」と思う程度の計画は、現状を少し便利にするだけで、社会のパラダイムをシフトさせる力はありません。ブリンは、あえて「不可能」に見える高いハードルを設定することで、チームの創造性を極限まで引き出そうとしました。
似た意味の言葉
- 英語: “The people who are crazy enough to think they can change the world are the ones who do.” (自分たちが世界を変えられると考えるほどにクレイジーな人々こそが、本当に世界を変えるのだ。) — スティーブ・ジョブズ
- 日本語: 「大うそつきが天才になる」:かつて孫正義氏なども言及したように、当時は誰も信じられないような大きな夢を語り、それを実現させることがイノベーションの本質であることを示唆しています。
セルゲイ・ブリン(Sergey Brin)の生い立ち
セルゲイ・ブリン(1973年生まれ)は、ソ連(現ロシア)出身のアメリカの実業家・計算機科学者です。
- ソ連からの亡命と数学的背景: モスクワでユダヤ系の家庭に生まれました。父は数学者、母はNASAの研究員という知的な環境で育ちましたが、ソ連国内の反ユダヤ主義から逃れるため、6歳の時に家族でアメリカへ亡命しました。この「自由な環境への切望」と「数学的思考」が彼の原点です。
- スタンフォードでの出会い: メリーランド大学を卒業後、スタンフォード大学院へ進学。そこでラリー・ペイジと出会います。当初は仲が悪かった二人ですが、「膨大なデータの中から必要な情報を抽出する」という数学的課題において意気投合し、Googleの原型となる検索エンジンを開発しました。
- Google Xと「秘密工作」: ブリンは経営の第一線から退いた後、高度な技術開発を行う部門「Google X(現X)」を率いました。ここでは、スマートグラス(Google Glass)や自動運転車、成層圏気球によるネット接続など、まさに「SFを現実に変える」プロジェクトを次々と立ち上げ、この名言を自ら実践し続けてきました。
名言の出典
この言葉は、セルゲイ・ブリンが数々の技術カンファレンスやメディア(TEDやブルームバーグなど)のインタビューにおいて、Googleの長期的なビジョンや「ムーンショット思考(Moonshot Thinking)」について語る際に頻繁に使用されました。特に、Google Xが進めている一見風変わりなプロジェクトが、なぜ会社にとって重要なのかを説明するためのキーワードとして定着しています。
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心に響く英語ことわざ(925)アップルの創業者スティーブ・ジョブズの名言 Innovation is the ability to see change as an opportunity – not a threat.(革新とは、変化を脅威ではなく機会と捉える能力である)
https://www.eionken.co.jp/note/innovation-is-the-ability/
心に響く英語ことわざ(927)アメリカの映画監督スティーヴン・スピルバーグの名言 The delicate balance of mentoring someone is not creating them in your own image, but giving them the opportunity to create themselves.(メンターシップの極意は、相手を自分に似せることではなく、彼らが自分自身を作り上げる機会を与えることにある)
https://www.eionken.co.jp/note/the-delicate-balance-of-mentoring/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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