- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 194. ChatGPT活用英語学習
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.02

ChatGPTを使った英文法学習法をChatGPTに聞いてみた(ChatGPT英語学習)
ChatGPTは、米国OpenAI社が2022年11月に公開した人工知能チャットボットです。
幅広い分野の質問に詳細な回答を生成できることから注目を集めています。
そのChatGPTに、ChatGPTを使った英文法学習法を聞いてみました。
ChatGPTによるChatGPTを使った英文法学習法
ChatGPTに「ChatGPTを使った英文法学習法」を質問したところ、回答は以下の通りでした。
次の章以降で推奨項目ごとに実際にChatGPTを使ってやってみました。
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英文法のルールや用法を尋ねる
ChatGPTに特定の文法のルールや用法について尋ねることができます。例えば、時制の使い方、文型の違い、前置詞の使い方などについて質問してみましょう。ChatGPTは一般的な文法ルールを理解しており、回答を提供することができます。
英文法の例文を尋ねる
ChatGPTに文法の例文を尋ねることで、正しい文法の使用例を得ることができます。特定の文法ルールに基づいた例文をChatGPTに提供してもらい、その文法の使い方や文の構造を確認しましょう。
英文法の問題を出題する
ChatGPTに文法のクイズや問題を出題してもらうことも有効です。例えば、文法の正誤や適切な文法の選択肢を尋ね、ChatGPTの回答を確認します。これにより、自己テストや文法の理解を深めることができます。
英語文章の修正を依頼する
自分が書いた英文の一部をChatGPTに提示し、文法的な誤りを指摘してもらうこともできます。ChatGPTは文法の正誤を判断する能力を持っているため、文法的に修正が必要な箇所を指摘してくれるでしょう。
英文法の解説を求める
ChatGPTに特定の文法の解説や説明を尋ねることも有益です。例えば、過去完了形の使い方や比較級・最上級の形成など、特定の文法ポイントについてChatGPTに説明してもらいましょう。
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英文法のルールや用法を尋ねる
ChatGPTに前置詞“on”の英文法ルールと用法について質問してみました。以下がChatGPTの回答です。この回答ではと英文法の参考書の“on”の解説と同じで、あまりChatGPTの強みが活かせているとは思えません。
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前置詞「on」は、さまざまな文脈で使用される英語の前置詞です。以下に、「on」の主な英文法ルールと用法をいくつか説明します。
時間の表現
具体的な日付や曜日を表す際に使用されます。
例: I will see you on Monday.(月曜日に会います。)
特定の時点や期間を指定する場合にも使用されます。
例: She was born on July 1st.(彼女は7月1日に生まれました。)
例: I’m going on vacation next week.(来週、休暇に行きます。)
表面または上方の位置:
物体が表面や上にある位置を表す場合に使用されます。
例: The book is on the table.(本はテーブルの上にあります。)
乗り物や交通手段に関する表現でも使用されます。
例: I travel to work on the bus.(私はバスで通勤します。)
一定のテーマやトピックに関連して:
特定の話題やテーマに関して、議論や言及する場合に使用されます。
例: Let’s talk about it later on.(後でそれについて話しましょう。)
また、特定の分野や主題に関連することを示すのにも使用されます。
例: She is an expert on environmental issues.(彼女は環境問題の専門家です。)
基準や基礎として
特定の基準や基礎として何かを評価する場合に使用されます。
例: I’ll judge you on your performance.(あなたのパフォーマンスであなたを評価します。)
特定の条件や基準を満たす場合に使用されます。
例: He is eligible for a promotion based on his experience.(彼は経験に基づいて昇進の資格があります。)
これらは一般的な使用例ですが、文脈によっては他の用法も存在することに留意してください。前置詞の使用はしばしば文脈に依存し、固定されたルールではないため、実際の文脈での使用例を参考にすることが重要です。
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英文法の例文を尋ねる
ChatGPTに前置詞“on”の例文について質問してみましたが、上記の「文法のルールや用法を尋ねる」と回答内容はほとんど同じでしたので、分けて質問する価値はなさそうです。
そこで、前置詞“on”に関して日本人が誤用しやすい事例を質問してみました。以下がChatGPTの回答です。英文法の正誤問題として使えそうです。
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日本人が前置詞「on」を誤用しやすい事例の一部を以下に示します。
時間の表現での誤用:
間違い: I will see you on tomorrow.
正しい表現: I will see you tomorrow.
(「on」は具体的な曜日や日付に使われるため、「on tomorrow」のような表現は誤りです。単に「tomorrow」とだけ使用するのが正しいです。)
物体の位置での誤用:
間違い: The book is on the top of the shelf.
正しい表現: The book is on top of the shelf.
(「on the top of」ではなく、「on top of」を使います。つまり、「on」の後に冠詞「the」をつけずに「top of」を直接繋げます。)
話題やテーマに関する誤用:
間違い: Let’s have a discussion on about climate change.
正しい表現: Let’s have a discussion on climate change.
(「on」の後に「about」をつけるのではなく、「on」のみを使用します。「on climate change」という具体的なテーマを示すのに十分です。)
これらは一部の例ですが、前置詞の使用は文脈に依存するため、正しい使い方を確認するためには英文法や実際の文例を参考にすることが重要です。
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英文法の問題を出題する
英文中の前置詞onを括弧書きで空欄にして、その空欄に4つの選択肢から選ぶビジネス関連の問題を1つ作って、その回答と解説をつけてくれるようお願いしました。なかなかいい感じの文法問題です。
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問題:
Our company is working (on, with, for, at) a new marketing campaign for a client. We need to come up with innovative ideas to promote their product. Which preposition correctly completes the sentence?
回答と解説:
正しい回答は「on」です。
解説:
「on」は、特定のテーマやプロジェクトに関連して取り組むことを表す前置詞です。この文では、「Our company is working (on, with, for, at) a new marketing campaign」というフレーズが使われています。ここで、新しいマーケティングキャンペーンに取り組んでいることを表現するために「on」を選びます。
「with」は一緒に協力して行うことを表し、「for」は誰かのために行うことを表します。「at」は場所を示す前置詞ですが、この文脈では適切ではありません。
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英語文章の修正を依頼する
“Our company is working for a new marketing campaign for a client.”で文章の修正とその修正理由の説明をChatGPTに依頼してみました。以下がChatGPTの回答です。なかなか説得的ですね。
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修正案: Our company is working on a new marketing campaign for a client.
修正理由の説明:
元の文「Our company is working for a new marketing campaign for a client.」には文法的な間違いはありませんが、意味的に適切ではありません。以下に修正理由を説明します。
「working for」は通常、雇用関係や契約に基づいて誰かのために働いている状況を表現するために使用されます。しかし、この文脈では「for」を使用すると、クライアントのために働いているという意味になってしまいます。しかし、実際には、新しいマーケティングキャンペーンに取り組んでいる状況を表現したいので、「on」を使用するのが適切です。
「working on」は、特定のプロジェクトや課題に取り組んでいることを示す表現です。したがって、「Our company is working on a new marketing campaign for a client.」と修正することで、意図した意味を正確に表現することができます。
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英文法の解説を求める
英文法の参考書で説明されている前置詞”on”の用例解説をChatGPTに聞いてもあまり付加価値がないので、ChatGPTに「前置詞“on”の各種の用例の根底にある前置詞onの基本的な意味合いは何なのか?」を質問してみました。以下がChatGPTの回答です。前置詞“on”の用例に共通しているのは、接触、位置、関連、基準の表現という点とのことで、このように説明されると前置詞“on”を活用する際の応用力が付きそうです。
英文法の参考書の用例を力業で記憶するだけでなく、このような一歩深まった理解のためにChatGPTを使うのは有効そうです。
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前置詞「on」の基本的な意味合いは、接触、位置、関連、基準の表現です。以下にそれぞれの意味を詳しく説明します。
接触や位置を表す意味:
「on」は、物体が表面や上にある位置を示すために使用されます。物体が他の物体の上にあることを表現したり、物体が表面に接触していることを示す際に使われます。例えば、「The book is on the table.」(本はテーブルの上にあります。)のように使用されます。
関連や話題に関する意味:
「on」は、特定の話題やテーマに関連して議論や言及する場合に使用されます。特定のトピックに焦点を当てるために、「on」が使用されます。例えば、「Let’s talk about it later on.」(後でそれについて話しましょう。)のように使用されます。
分野や主題に関連する意味:
「on」は、特定の分野や主題に関連することを示すために使用されます。特定のテーマや分野を示し、その分野における専門知識や経験を強調します。例えば、「She is an expert on environmental issues.」(彼女は環境問題の専門家です。)のように使用されます。
基準や基礎としての意味:
「on」は、特定の基準や基礎として何かを評価する場合に使用されます。条件や基準を示し、それに基づいて判断や評価を行います。例えば、「I’ll judge you on your performance.」(あなたのパフォーマンスであなたを評価します。)のように使用されます。
「on」の意味合いは、多義的で文脈によって異なる解釈がされることもあります。しかし、共通しているのは、接触、位置、関連、基準の表現という点です。これらの基本的な意味合いが、様々な用法に応じて拡張されています。
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前置詞”on”の語源をChatGPTに質問しました。以下がChatGPTの回答です。このような解説は英文法の参考書ではあまり見られないので、ChatGPTを利用する価値は高いと思います。
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前置詞「on」は、古英語の「on」または「an」に由来しています。さらにその語源は、古代ゲルマン語の「ana」や「anō」という前置詞にさかのぼります。これらの語は、位置や接触を表すために使用されました。
また、「on」は、ラテン語の前置詞「in」や古代ギリシャ語の前置詞「ἐπί(epi)」とも関連しています。これらの前置詞も、位置や接触を表すために使用されました。
これらの起源から、「on」は時間や場所、関連性などの様々な文脈で使用されるようになりました。その意味は時代とともに変化し、文法ルールとして確立されてきました。
なお、「on」以外の前置詞も、多くが古代言語やラテン語、ギリシャ語などの起源に由来しています。言語の発展とともに、それぞれの前置詞は独自の意味や用法を獲得しました。
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まとめ
ChatGPTを英文法学習に利用する場合、一般の英文法参考書には記述されていないような事項もしくは英文法における細かな疑問点の解消のために利用するのが良いと思います。
上記の例では、以下のような質問をChatGPTにするのが良いと思います。
「なぜそのような英文法としての説明となるのか?」
「日本人が誤用しやすい事例について」
英文法における細かな疑問点の解消としては以下のような質問をChatGPTにしてみました。
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以下の英文の“as well as”3単語それぞれの品詞を教えてください。
She is skilled in multiple languages, including French, as well as German.
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“as” – 接続詞: 「including French」の節と「German」の節を結びつけ、追加の要素を示しています。
“well” – 副詞: 「skilled」を修飾し、上手に複数の言語を話すことを表現しています。
“as” – 接続詞: 「including French」の節と「German」の節を結びつけ、追加の要素を示しています。
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以下の英文の“might as well”3単語それぞれの品詞を教えてください。
It’s raining outside, so we might as well stay home and watch a movie.
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以下に「might as well」のそれぞれの単語の品詞を示します。
“might” – 助動詞
助動詞として使用される場合、推量や可能性を表します。例えば、「He might come to the party tonight.」(彼は今夜パーティーに来るかもしれない。)
“as” – 接続詞または副詞
接続詞として使用される場合、比較や同様性を表します。例えば、「I can’t sing as well as she does.」(私は彼女ほど上手に歌えません。)
副詞として使用される場合、程度や方法を示します。例えば、「She danced as gracefully as a swan.」(彼女は白鳥のように優雅に踊った。)
“well” – 副詞
副詞として使用される場合、良好な状態や効果的な方法で行われることを示します。例えば、「He plays the piano well.」(彼はピアノを上手に演奏します。)
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このような感じで、英文法における細かな疑問点の解消を図るためChatGPTに質問をすることが有効です。
ChatGPTの力をうまく利用して効率よく英文法学習を進めたいものです。
ちなみに以下の英音研のブログもご一読ください。
どうすれば英語リスニング脳を創る事ができるか?「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
「英語リスニング勉強法」「英語リスニング悩み解決」ブログ記事のリンク一覧
https://www.eionken.co.jp/note/english-listening-study-method/
「英語スピーキング勉強法」「英語スピーキング学習は前置詞がカギ」「TOEIC・大学入試・英検リスニング勉強法」ブログ記事のリンク一覧
https://www.eionken.co.jp/note/english-speaking-toeic/
英音研noteページ
https://note.com/eionken