- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 117. 英語スピーキング・英作文学習は前置詞がカギを握る
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.02

Copilot Bing AIに“listen to music”の表現で“to”をなぜ使うのか聞いてみた(Copilot Bing AI 英語学習:前置詞to)
Copilot Bing AIはMicrosoft社が提供している生成AIチャット機能で、Bing検索技術も用いているため、最新情報を含めたチャット回答が可能です。
そのCopilot Bing AIに“listen to music”の表現で“to”をなぜ使うのか聞いてみました。
Copilot Bing AIによる“listen to music”の表現で“to”を使う理由
以下がCopilot Bing AIによる“listen to music”の表現で“to”を使う理由です。
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英語の前置詞は、それぞれにイメージやニュアンスがあります。前置詞”to”は、基本的には「方向」と「到達」を表す前置詞です。
例えば、「I go to a park.」(私は公園に行く)という文では、”to”は「公園」という目的地に向かっていく方向を表しています。また、「I give this to you.」(私はあなたにこれをあげる)という文では、”to”は「あなた」という相手に物が届く到達を表しています。
では、「listen to music」(音楽を聴く)という表現では、”to”はどんなイメージやニュアンスを持っているのでしょうか?
これは、「音楽」という対象に耳を傾けて聞いているというイメージです。つまり、音楽に意識や注意を向けているということです。この場合の”to”は、音楽に到達して聞こえていることを表しています。
他の動詞と組み合わせても同じようなイメージがあります。例えば、「talk to someone」(誰かと話す)や「write to someone」(誰かに手紙を書く)という表現では、”to”は「誰か」という相手に話したり書いたりする方向や到達を表しています。
一方で、「hear」(聞こえる)という動詞は、無意識に聞こえてくる音に対して使われることが多いです。 例えば、「I hear some music.」(音楽が聞こえる)という文では、自分から音楽に意識や注意を向けているわけではなく、ただ音楽が耳に入ってくるだけです。この場合は、音楽に到達して聞こえているというニュアンスがないので、”to”は使われません。
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まとめ
“listen to music”の表現で“to”を使う理由は「音楽に意識や注意を向けて聞いているというイメージやニュアンスを表すため」というのは、とても理解しやすい説明でした。
英語の前置詞は、日本語の助詞と似た機能を持つ単語ですが、正確に使えるようにそのイメージを理解することが大事ですね。
ちなみに以下の英音研のブログもご一読ください。
どうすれば英語リスニング脳を創る事ができるか?「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
「英語リスニング勉強法」「英語リスニング悩み解決」ブログ記事のリンク一覧
https://www.eionken.co.jp/note/english-listening-study-method/
「英語スピーキング勉強法」「英語スピーキング学習は前置詞がカギ」「TOEIC・大学入試・英検リスニング勉強法」ブログ記事のリンク一覧
https://www.eionken.co.jp/note/english-speaking-toeic/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。