- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 117. 英語スピーキング・英作文学習は前置詞がカギを握る
公開日
2025.04.02
更新日
2025.08.29

Copilot Bing AIに“listen to music”の表現で“to”をなぜ使うのか聞いてみた(Copilot Bing AI 英語学習:前置詞to)
Copilot Bing AIはMicrosoft社が提供している生成AIチャット機能で、Bing検索技術も用いているため、最新情報を含めたチャット回答が可能です。
そのCopilot Bing AIに“listen to music”の表現で“to”をなぜ使うのか聞いてみました。
Copilot Bing AIによる“listen to music”の表現で“to”を使う理由
以下がCopilot Bing AIによる“listen to music”の表現で“to”を使う理由です。
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英語の前置詞は、それぞれにイメージやニュアンスがあります。前置詞”to”は、基本的には「方向」と「到達」を表す前置詞です。
例えば、「I go to a park.」(私は公園に行く)という文では、”to”は「公園」という目的地に向かっていく方向を表しています。また、「I give this to you.」(私はあなたにこれをあげる)という文では、”to”は「あなた」という相手に物が届く到達を表しています。
では、「listen to music」(音楽を聴く)という表現では、”to”はどんなイメージやニュアンスを持っているのでしょうか?
これは、「音楽」という対象に耳を傾けて聞いているというイメージです。つまり、音楽に意識や注意を向けているということです。この場合の”to”は、音楽に到達して聞こえていることを表しています。
他の動詞と組み合わせても同じようなイメージがあります。例えば、「talk to someone」(誰かと話す)や「write to someone」(誰かに手紙を書く)という表現では、”to”は「誰か」という相手に話したり書いたりする方向や到達を表しています。
一方で、「hear」(聞こえる)という動詞は、無意識に聞こえてくる音に対して使われることが多いです。 例えば、「I hear some music.」(音楽が聞こえる)という文では、自分から音楽に意識や注意を向けているわけではなく、ただ音楽が耳に入ってくるだけです。この場合は、音楽に到達して聞こえているというニュアンスがないので、”to”は使われません。
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まとめ
“listen to music”の表現で“to”を使う理由は「音楽に意識や注意を向けて聞いているというイメージやニュアンスを表すため」というのは、とても理解しやすい説明でした。
英語の前置詞は、日本語の助詞と似た機能を持つ単語ですが、正確に使えるようにそのイメージを理解することが大事ですね。
ちなみに以下の英音研のブログもご一読ください。
どうすれば英語リスニング脳を創る事ができるか?「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
「英語リスニング勉強法」「英語リスニング悩み解決」ブログ記事のリンク一覧
https://www.eionken.co.jp/note/english-listening-study-method/
「英語スピーキング勉強法」「英語スピーキング学習は前置詞がカギ」「TOEIC・大学入試・英検リスニング勉強法」ブログ記事のリンク一覧
https://www.eionken.co.jp/note/english-speaking-toeic/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。