- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.12.17
更新日
2025.12.18
心に響く英語ことわざ(907)ビートルズメンバーだったジョン・レノンの名言 A mistake is only an error, it becomes a mistake when you fail to correct it.(失敗は訂正しなければ失敗になる)
“A mistake is only an error, it becomes a mistake when you fail to correct it.”
直訳は「間違い(mistake)はただの誤り(error)に過ぎない。あなたがそれを訂正し損ねたときに、それは間違い(mistake)となる」で、似た意味の言葉に「失敗は成功のもと」「反省なき経験は無意味」があります。
ジョン・レノン(John Lennon)の名言 A mistake is only an error…の意味
この言葉は、ビートルズのメンバーであり、平和と愛を歌い続けたジョン・レノンが、人生や創造活動における「失敗」と「成長」の関係について述べたものです。レノンは、人間が過ちを犯すこと(error)は避けられない自然な現象であると認めつつも、その過ちから学び、次に活かす(correct)努力を怠ることこそが、本当の「失敗(mistake)」であると警鐘を鳴らしています。つまり、成長の機会を捨てることが最大の過ちだという教えです。
この言葉が意味すること この名言は、失敗を恐れるのではなく、失敗を「学習の機会」として捉えることの重要性を説いています。
- 「error」(誤り)と「mistake」(間違い)の区別 「Error」は意図せず生じた一時的な誤動作や欠陥を指し、本質的な価値判断を含みません。一方、「Mistake」は、道徳的・認識的な判断の誤りや、その「error」を改めないという意図的な「過失」を含む、より重い意味合いを持ちます。レノンは、起こった事実(error)を恐れるのではなく、それを放置する(fail to correct)という「態度」を改めようとしています。
- 「when you fail to correct it」(あなたがそれを訂正し損ねたときに) 真の失敗は、物事が思い通りにいかなかった結果ではなく、その後の「反省」と「改善」を怠ることにあるという意味です。学び、成長する機会を見送ったときに、その行為は初めて「無意味な失敗」となるのです。
似た意味の英語のことわざ
- “Failure is simply the opportunity to begin again, this time more intelligently.” (失敗は、ただ単にもっと賢くやり直す機会にすぎない。) ヘンリー・フォードの言葉。失敗を「学習(correct)」のプロセスと捉えています。
- “Our greatest glory is not in never failing, but in rising up every time we fail.” (我々の最大の栄光は、一度も失敗しないことではなく、失敗するたびに立ち上がることである。) ラルフ・ワルド・エマーソンの言葉。訂正(rising up)の行為に重きを置いています。
似た意味の日本語のことわざ
- 「失敗は成功のもと」(しっぱいはせいこうのもと) 失敗したことを反省し、改善することで、かえって成功につながるという意味です。「correct」の重要性を説いています。
- 「二度あることは三度ある」 ネガティブな意味合いですが、同じ過ちを繰り返すことは、それを訂正しない「mistake」の連鎖であることを示しています。
- 「転んだらただでは起きるな」 失敗した(転んだ)ならば、何か一つでも学びや教訓(手に何かを持つ)を得てから立ち上がるべきだという意味です。
ジョン・レノン(John Lennon)の波乱万丈な生い立ち
ジョン・レノン(1940-1980)は、イギリスの伝説的なバンド「ザ・ビートルズ」の主要メンバーであり、音楽家、平和活動家として世界に大きな影響を与えました。
- 子ども時代の混乱 レノンは幼少期に両親と離れ、叔母の家で育ちました。彼の人生の中では、母親の早すぎる死など、多くの精神的な「error(痛み)」があり、それが彼の音楽と作詞に深く反映されました。
- ビートルズと革新 ポール・マッカートニーとの運命的な出会いからビートルズを結成。彼らは常に音楽的な「挑戦」を続け、一度の成功に安住せず、アルバムごとに音楽性を「correct(変革)」することで、世界を変える革新を成し遂げました。
- 平和へのメッセージ ビートルズ解散後は、オノ・ヨーコと共に平和運動を展開し、『Imagine』など、政治的・社会的なメッセージを含む作品を残しました。彼の人生と音楽は、「過ちはあるが、それを乗り越え、変化することが人間の本質である」という、この名言の哲学を体現しています。
名言の出典
名言の出典は、レノンの生前のインタビューまたは公の場での発言をまとめたものとされています。(特定の著作名またはスピーチの場所は不明)
***
心に響く英語ことわざ(906)Amazon創業者ジェフ・ベゾスの名言 I knew that if I failed I wouldn’t regret that, but I knew the one thing I might regret is not trying.(後悔を最小化する思考法)
https://www.eionken.co.jp/note/i-knew-that-if-i-failed-i-wouldnt-regret-that/
心に響く英語ことわざ(908)オラクルの創業者ラリー・エリソンの名言 If you do everything that everyone else does in business, you’re going to lose. The only way to really be ahead, is to ‘be different’.(独創性こそが最強の武器)
https://www.eionken.co.jp/note/if-you-do-everything-that-everyone-else/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。

お知らせ
英音研公式ブログ
お問い合わせ