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公開日
2025.08.28
更新日
2025.08.28

心に響く英語ことわざ(596)米国の作家マーク・トウェインの名言 Age is an issue of mind over matter. If you don’t mind, it doesn’t matter.(年齢は心の問題)
“Age is an issue of mind over matter. If you don’t mind, it doesn’t matter.”
直訳は「年齢は心の問題であり、物質の問題ではない。あなたが気にしなければ、それは問題ではない」で、似た意味のことわざに「年齢は心の問題」があります。
マーク・トウェイン(Mark Twain)の名言 Age is an issue…の意味
この言葉は、アメリカの作家、ユーモア作家、そして講演家であったマーク・トウェインが、「年齢」という概念の真実について述べたものです。彼は、年齢を単なる数字や物理的な現象ではなく、私たちの心の持ち方によってその意味が変わると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、二つの部分から成り立っており、年齢に対する私たちの認識を根本から問い直しています。
- 「Age is an issue of mind over matter.」(年齢は心の問題であり、物質の問題ではない。) この「mind over matter」という表現は、「精神が物質に勝る」という意味です。トウェインは、年齢という物理的な事実(matter)は、私たちの心のあり方(mind)によって左右されると考えていました。私たちが年齢に対してどのような考えを持つか、という精神的な側面が、肉体的な変化よりもはるかに重要であるというのです。
- 「If you don’t mind, it doesn’t matter.」(あなたが気にしなければ、それは問題ではない。) この部分がこの言葉の核心です。この「matter」は「重要である」という意味です。私たちが年齢を気にせず、それをハンデだと思わなければ、年齢は私たちの人生において、何の問題にもならない、とトウェインは言っています。逆に、年齢を気にして「もう年だから…」と諦めてしまえば、それが現実になってしまうことを示唆しています。
まとめ
マーク・トウェインのこの言葉は、私たちに「心の若さ」の重要性を教えてくれます。年齢を理由に何かを諦めるのではなく、常に好奇心や情熱を持ち続けること。それこそが、年齢という制約から私たちを解放し、いつまでも輝かしい人生を送るための鍵なのです。
似た意味の英語のことわざ
- “You are never too old to set another goal or to dream a new dream.” (何か別の目標を設定したり、新しい夢を見たりするのに、年をとりすぎていることはない。) この言葉は、年齢が夢や目標を追うことの障害にはならないという考え方を明確に示しています。
- “Old and wise, but not too old to learn.” (老いて賢いが、学ぶには老いすぎていることはない。) これは、年齢を重ねても、常に学び続けることの重要性を説いています。
- “The mind is its own place, and in itself can make a heaven of hell, a hell of heaven.” (心はそれ自身の場所であり、それ自体が地獄を天国に、天国を地獄に変えることができる。) これは、ジョン・ミルトンの詩『失楽園』の一節です。この言葉は、外的な状況よりも、心のあり方こそが幸福や不幸を決定するという思想を示しており、トウェインの言葉と深く通じます。
似た意味の日本語のことわざ
- 「病は気から」(やまいはきから) 病気は気の持ちようで重くなったり軽くなったりする、という意味。この言葉は、心(mind)が肉体(matter)に影響を与えるという、トウェインの思想を端的に表しています。
- 「齢(よわい)は力」(よわいはちから) 年齢を重ねてきた経験こそが力になる、という意味。これは、年齢を否定的なものとして捉えるのではなく、肯定的な価値を見出す考え方です。
- 「心頭滅却すれば火もまた涼し」(しんとうめっきゃくすればひもまたすずし) 心の持ち方次第で、どんな苦痛も感じなくなる、という意味。これは、精神が物理的な感覚に勝るという思想を示しています。
マーク・トウェイン(Mark Twain)の波乱万丈な生い立ち
マーク・トウェイン(本名:サミュエル・ラングホーン・クレメンズ、1835-1910)は、アメリカの小説家、ユーモア作家、著述家であり、『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』といった不朽の名作を生み出しました。
幼少期と蒸気船水先案内人
1835年、ミズーリ州の小さな町に生まれました。彼は、父親の死後、家計を助けるために新聞社で働き始めました。 1857年、彼はミシシッピ川の蒸気船の水先案内人になりました。この経験は、彼の作家としてのキャリアに大きな影響を与えました。ミシシッピ川での生活や、そこで出会った様々な人々は、彼の作品の重要なテーマとなりました。ペンネームの「マーク・トウェイン」は、水深を測る水夫の掛け声「二尋(ふたひろ)」(安全な深さ)に由来しています。
作家としての成功と晩年の苦悩
南北戦争が勃発すると、彼は短期間、南軍の志願兵となりますが、すぐに退役し、ジャーナリストとして活動しました。彼は、ユーモラスな筆致で、当時の社会や政治を風刺し、人気を集めました。 1876年に出版された『トム・ソーヤーの冒険』は、少年時代のミシシッピ川での思い出を基にした作品で、世界中で大ベストセラーとなりました。 しかし、彼の晩年は、娘たちの死や、投資の失敗による多額の借金など、多くの苦悩に直面しました。彼は、そのユーモラスな作品とは対照的に、人生の悲観的な側面を深く洞察していました。
遺産
1910年に74歳で亡くなりましたが、マーク・トウェインは、アメリカ文学の歴史において、最も重要な作家の一人と見なされています。彼の作品は、アメリカの精神、ユーモア、そして社会の矛盾を鋭く描き出し、多くの人々に影響を与えました。 彼の言葉は、人生の苦難を経験しながらも、それをユーモアと知恵で乗り越えようとした彼の人生観を映し出しています。
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心に響く英語ことわざ(595)インド独立運動の指導者マハトマ・ガンジーの名言 Happiness is when what you think, what you say, and what you do are in harmony.(心口意の一致)
https://www.eionken.co.jp/note/happiness-is-when/
心に響く英語ことわざ(597)ルネサンス期イタリアの芸術家ミケランジェロの名言 Faith in oneself is the best and safest course.(我道を行く)
https://www.eionken.co.jp/note/faith-in-oneself/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。