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公開日
2025.09.13
更新日
2025.09.13

心に響く英語ことわざ(674)相対性理論を構築したドイツの物理学者アルベルト・アインシュタインの名言 Anyone who has never made a mistake has never tried anything new.(失敗は成功のもと)
“Anyone who has never made a mistake has never tried anything new.”
直訳は「失敗したことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない」で、似た意味のことわざに「失敗は成功のもと」があります。
アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)の名言 Anyone who has never made a mistake…の意味
この言葉は、ドイツ生まれの理論物理学者、アルベルト・アインシュタインが、「失敗と挑戦の関係」について述べたものです。彼は、失敗を、「新しいことに挑戦した証」として捉え、失敗を恐れて何も行動しないことの愚かさを説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、「リスクを冒すことの重要性」を強調しています。
- 「Anyone who has never made a mistake」(失敗したことがない人) アインシュタインは、この言葉で、失敗を避けるために、常に安全な道を選び、慣れ親しんだことしかしない人を指しています。彼は、そのような生き方では、何も新しい発見や成長は生まれないと示唆しています。
- 「has never tried anything new.」(何も新しいことに挑戦したことがない) この部分が、この言葉の核心です。アインシュタインは、失敗が、「新しいこと(anything new)」に挑戦した結果として、必ずついてくるものであると捉えていました。彼は、相対性理論という、それまでの物理学の常識を覆すような、新しい理論を提唱しました。その過程で、彼は、多くの試行錯誤と失敗を繰り返しました。彼の言葉は、この経験から生まれた、深い洞察であると言えます。
まとめ
アルベルト・アインシュタインのこの言葉は、私たちに「失敗を恐れず、新しいことに挑戦すること」の重要性を教えてくれます。失敗は、人生の終着点ではなく、新しい何かを学び、成長するための、貴重なステップなのです。
似た意味の英語のことわざ
- “Failure is the mother of success.” (失敗は成功の母。) これは、失敗から学び、それを次に活かすことで、成功につながるという意味で、アインシュタインの言葉を最も的確に表すことわざです。
- “Where there is a will, there is a way.” (意志あるところに道は開ける。) これは、強い意志や決意があれば、必ず成功への道が見つかるという意味で、その道は、失敗を乗り越えることによって開かれます。
- “A journey of a thousand miles begins with a single step.” (千里の道も一歩から。) これは、どんなに大きな目標でも、最初の一歩から始まるという意味で、その一歩には、失敗のリスクが伴います。
似た意味の日本語のことわざ
- 「失敗は成功のもと」(しっぱいはせいこうのもと) 失敗しても、その原因を究明し、反省して改善すれば、次の成功につながるという意味。
- 「転んでもただでは起きぬ」(ころんでもただではおきぬ) 失敗しても、ただでは終わらせず、何かを学び、次に活かすという意味。
- 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」(こけつにいらずんばこじをえず) 危険を冒さなければ、大きな成果は得られないという意味。
アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)の波乱万丈な生い立ち
アルベルト・アインシュタイン(1879-1955)は、ドイツ生まれの理論物理学者であり、相対性理論の提唱者です。彼は、20世紀最大の科学者の一人と見なされています。
幼少期と物理学への情熱
1879年、ドイツのウルムで、ユダヤ系の家庭に生まれました。彼は、幼い頃から、好奇心旺盛で、物理学や数学に強い関心を持っていました。 彼は、スイス連邦工科大学に入学し、物理学を学びました。卒業後、彼は、特許庁の審査官として働きながら、独学で研究を続けました。
奇跡の年と相対性理論
1905年、彼は、わずか26歳で、「奇跡の年」と呼ばれる5つの論文を発表しました。これらの論文には、光量子仮説や、特殊相対性理論といった、物理学の常識を覆すような、画期的なアイデアが含まれていました。 彼の最も有名な理論である一般相対性理論は、1915年に発表されました。この理論は、宇宙の構造や、重力の性質を、全く新しい視点から説明したもので、彼を、一躍、世界的な科学者へと押し上げました。
ナチス・ドイツからの逃亡と晩年
1933年、ナチスが政権を握ると、ユダヤ人であったアインシュタインは、ドイツを離れ、アメリカへ亡命しました。彼は、その後、プリンストン高等研究所で研究を続け、1955年に76歳で亡くなりました。 アルベルト・アインシュタインの生涯は、真理を探求し、そして、社会の不正義に立ち向かった物語です。彼の言葉は、私たちに、失敗を恐れずに、新しいことに挑戦することの重要性を教えてくれます。
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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