- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 250.AIと経済社会
公開日
2026.01.06
更新日
2026.01.06
人工超知能時代において地球の人口はどうなるのか?
AIの進化は、知能レベルと適用範囲に基づき、2022年の終わりに出現した「特化型(ANI: Artificial Narrow Intelligence):生成AI」、2030年頃に出現するとされる「汎用型(AGI: Artificial General Intelligence)」、そして2040年頃に出現するとされる「超知能(ASI: Artificial Super Intelligence)」という、3つの異なるアーキテクチャと能力を持つフェーズで予測されています。これに加えてAIロボティクスの進化も予測されています。今回は人工超知能時代において地球の人口はどうなるのか、生成AI(ANI)に予測してもらいました。
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人工超知能(ASI)の時代において、地球の人口動態は、これまでの歴史や統計学の予測(2100年頃に約100億人でピークアウトするなど)が全く通用しない、未知の領域へと突入します。
ASIがもたらす「死の克服」「資源の無限化」「居住域の拡張」という3つの要素が、人口にどのような影響を与えるのか、複数のシナリオで予測します。
- 人口増加のアクセル:不老不死と「死の消滅」
現在の人口統計は「出生率」と「死亡率」のバランスで成り立っていますが、ASIは「死亡率」を根本的に書き換えます。
- 老化の解決(Senescence Reversal): ASIがナノテクノロジーを用いて細胞レベルの修復を完璧に行うようになると、老衰による死がなくなります。
- 疾患の根絶: 全ての感染症、癌、認知症などの治療法が瞬時に確立されます。
- 人口の累積: 出生率が低くても、人が死ななくなることで、地球の人口は純増し続けることになります。これは、過去数千年の人類史にはなかった「蓄積型」の人口動態です。
- 人口抑制のブレーキ:価値観の変容と「デジタル化」
一方で、人口が無限に増え続けるとは限りません。人間という存在の「形態」が変わる可能性があるからです。
- 経済的インセンティブの消失: かつて子供は「労働力」や「老後の保障」でしたが、ASIが全てを保障する社会では、生物学的な子作りへの動機が純粋な「愛」や「教育の喜び」に限定されます。
- マインド・アップローディング(意識のデジタル化): 多くの人間が生物学的な肉体を捨て、デジタル空間(サーバー内)へ意識を移行(アップロード)する可能性があります。この場合、「地球上の物理的な人口」は減少し、代わりにデジタル空間上の「知的存在の数」が爆発的に増えることになります。
- 居住圏の拡大:地球から宇宙へ
「地球が狭くなる」という物理的制約を、ASIは宇宙開発によって解決します。
- スペース・コロニー(オニール・シリンダー): 地球の資源に頼らず、宇宙空間に数百万人が居住可能な巨大な人工居住区を建設します。
- 惑星移住: 火星や金星のテラフォーミングにより、人類の総数は数千億人、あるいは数兆人の規模まで拡大可能になります。
- まとめ:人口動態のパラダイムシフト
| 項目 | 現在の予測(2025年) | ASI時代の予測(シンギュラリティ後) |
| 平均寿命 | 約70〜80歳 | 数千年以上(あるいは無限) |
| 主な死因 | 老化、生活習慣病、感染症 | 不慮の事故(のみ) |
| 出生の意味 | 種の保存、労働力、家系 | 純粋な創造性、自己実現、愛 |
| 居住限界 | 地球の環境容量(約100億人) | 宇宙全体の資源容量(数兆人以上) |
| 存在形態 | 生物学的な肉体のみ | 肉体 + サイボーグ + デジタル意識 |
結論:人口は「数」から「質」と「多様性」の時代へ
ASI時代には、単なる「人口数」の議論は意味をなさなくなります。
- 「生物学的な人間」として地球の豊かな自然(ガーデン・オブ・エデン)の中で数億〜数十億人が平穏に暮らす。
- 「デジタル的な存在」として宇宙の計算リソースを活用し、数兆人が知識と経験を拡張する。
この二つのレイヤーが共存する社会になるでしょう。地球という惑星は、過密な都市ではなく、人類の故郷としての「美しい庭園」や「聖域」として、人口が最適化(意図的に制限)される可能性も高いと考えられます。
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人工知能AIのパラダイムシフト:ANI、AGI、ASI
https://www.eionken.co.jp/note/ani-agi-asi/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・AI未来社会評論家
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。
・学習院大学経済学部非常勤講師、東京都職員研修所講師を歴任
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書14冊、英語関連の著書26冊、合計40冊の著書がある。
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