- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 219. 英米の地名の由来を調べてみた
公開日
2025.10.02
更新日
2025.10.02

英米の地名の由来を調べてみた(30)ボルチモア、メリーランド州
日本人が日本の地名を見ると、ある程度、その意味合いを理解することができます。英米の地名にも基本的にはその由来があるのですが、日本人にはそれを簡単には理解することができません。
そこで、生成AIに英米の地名の由来を質問してみました。
今回はボルチモアです。
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ボルチモア(Baltimore)の地名の由来
ボルチモアの地名は、メリーランド植民地の建設の立役者である第2代ボルティモア男爵、シラス・カルバートの爵位名に由来します。この爵位名は、アイルランドの南部コーク州にある都市「ボルティモア」から来ています。
ボルティモアは、アイルランド語の「バイレ・アン・ティー・モーイル」(Baile an Tí Mhóir)
が英語化され、「ボルティモア」(Baltimore)となり、アイルランド語で「大きな家の町」を意味します。
このように、ボルチモアの地名は、アイルランドの地名とメリーランド植民地の創設者の爵位名が結びついて生まれた、興味深い歴史的背景を持つ名前です。
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ボルチモア:東海岸の港町、歴史と文化が交差する都市
ボルチモアは、アメリカ合衆国メリーランド州にある同州最大の都市です。どの郡にも属さない独立都市であり、大西洋に面した重要な港湾都市として知られています。ワシントンD.C.の外港としての機能も担っており、東海岸を代表する都市の一つです。
人口
約58万人(2020年現在):メリーランド州最大の都市であり、州の政治、経済、文化の中心となっています。
主要産業
港湾業: 大西洋に面した天然の良港を活かし、古くから貿易港として栄えてきました。
製造業: 食品加工業、鉄鋼業などが盛んです。
サービス業: 医療、教育、観光業などが発展しています。
歴史
18世紀: タバコ貿易の中心地として発展し、アメリカ独立戦争後も重要な港湾都市として機能してきました。
19世紀: 鉄道の開通により、内陸部との交通の要衝となり、さらに発展しました。
20世紀: 工業都市として発展しましたが、20世紀後半からは衰退期に入りました。近年は都市再生が進められています。
地理
チェサピーク湾: チェサピーク湾に面しており、多くの河川が流れ込んでいます。
丘陵地: 市内は丘陵地が多く、起伏に富んだ地形が特徴です。
気候
湿潤大陸性気候: 夏は暑く湿気があり、冬は寒く雪が降ることがあります。四季がはっきりしており、春と秋は過ごしやすい気候です。
ボルチモアの魅力
歴史的な街並み: 18世紀から19世紀の建築物が残っており、歴史を感じることができます。
港町としての魅力: 活気あふれる港や、シーフード料理が楽しめます。
文化: 美術館、博物館、劇場などが充実しており、文化的な側面も魅力です。
スポーツ: プロ野球のオリオールズなど、プロスポーツチームも人気です。
その他
音楽: ブルースやジャズなど、様々な音楽が生まれ育った街です。
食: シーフード料理のほか、メリーランド州名物のクラブケーキも有名です。
ボルチモアは、歴史と文化が深く根ざした、活気あふれる都市です。港町としての伝統を守りながら、新たな魅力を発信し続けています。
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以下のブログもご一読ください。
英米の地名の由来を調べてみた(29)ルイビル、ケンタッキー州
https://www.eionken.co.jp/note/louisville/
英米の地名の由来を調べてみた(31)アトランタ、ジョージア州の州都
https://www.eionken.co.jp/note/atlanta/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。