- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.08.29
更新日
2025.08.29

心に響く英語ことわざ(603)トーマス・A・エジソンの名言 Being busy does not always mean real work.(より賢く働け)
“Being busy does not always mean real work. The object of all work is production or accomplishment and to either of these ends there must be forethought, system, planning, intelligence, and honest purpose, as well as perspiration. Seeming to do is not doing.”
直訳は「忙しいことは、必ずしも本当の仕事ではない。すべての仕事の目的は生産や達成であり、これらの目的のためには、汗をかくことと同様に、熟慮、体系性、計画、知性、そして誠実な目的が必要である。しているように見えるだけでは、していることにはならない」で、似た意味のことわざに「より賢く働け」があります。
トーマス・A・エジソン(Thomas A. Edison)の名言 Being busy does not always mean…の意味
この言葉は、発明家であり、実業家でもあるトーマス・A・エジソンが、「仕事の本当の意味」について述べたものです。彼は、単に忙しくしているだけでは成果は生まれないとし、目的を持った計画的で効率的な努力こそが、真の仕事であると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、単なる活動と、目的のある活動とを明確に区別しています。
- 「Being busy does not always mean real work.」(忙しいことは、必ずしも本当の仕事ではない。) エジソンは、多くの人が、ただ忙しくしているだけで、何かを成し遂げたと勘違いしていることを指摘しています。しかし、その忙しさが、何の成果も生み出さなければ、それは単なる時間浪費にすぎないと彼は言っています。
- 「The object of all work is production or accomplishment…」(すべての仕事の目的は生産や達成である…) この部分がこの言葉の核心です。エジソンは、仕事の最終的な目標は、何かを生み出すこと(production)、あるいは何かを成し遂げること(accomplishment)であると断言しています。
- 「there must be forethought, system, planning, intelligence, and honest purpose, as well as perspiration.」(汗をかくことと同様に、熟慮、体系性、計画、知性、そして誠実な目的が必要である。) エジソンは、成功には、単なる努力(汗をかくこと)だけでなく、その努力を支える知的な要素が不可欠であると説いています。
- 熟慮(forethought):事前に深く考えること。
- 体系性(system):物事を整理し、効率的に進める方法。
- 計画(planning):目標達成のための具体的な手順を立てること。
- 知性(intelligence):問題を解決し、新しい方法を見つける力。
- 誠実な目的(honest purpose):純粋で正直な意図を持つこと。
- 「Seeming to do is not doing.」(しているように見えるだけでは、していることにはならない。) これは、見せかけだけの行動を厳しく批判しています。真の仕事は、成果という形で証明されるべきであり、形だけを真似ることは無意味であると彼は言っています。
似た意味の英語のことわざ
- “Work smarter, not harder.” (より賢く働け、より懸命に働くのではなく。) この言葉は、エジソンの「熟慮、体系性、計画」の重要性を端的に表現しています。
- “Practice what you preach.” (説教することを実践しなさい。) これは、口先だけでなく、行動が伴うことの重要性を強調しており、エジソンの「しているように見えるだけでは、していることにはならない」という教えと通じます。
- “Results speak for themselves.” (結果がすべてを物語る。) これは、どれだけ努力したかではなく、最終的な成果が重要であるという考え方を示しています。
似た意味の日本語のことわざ
- 「為せば成る」(なせばなる) やろうと思えば何事も成し遂げられるという意味で、この言葉には、努力だけでなく、それを支える計画や知性も含まれています。
- 「口で言うは易し、行うは難し」 言葉で何かを語るのは簡単だが、実際に行動するのは難しいという意味。これは、エジソンの「しているように見えるだけでは、していることにはならない」という教えと共通しています。
- 「千思万考」(せんしばんこう) 様々に、また、念入りに考えること。エジソンの言う「forethought」を的確に表す四字熟語です。
トーマス・A・エジソン(Thomas A. Edison)の波乱万丈な生い立ち
トーマス・アルバ・エジソン(1847-1931)は、アメリカの発明家、起業家であり、「発明王」として知られています。彼は、蓄音機、白熱電球、活動写真など、多くの画期的な発明を生み出し、現代社会の基盤を築きました。
幼少期と挫折
1847年、オハイオ州で生まれました。彼は幼い頃から好奇心旺盛でしたが、学校の授業に馴染めず、「頭が鈍い」として学校を退学させられました。その後、彼は母ナンシーから教育を受け、科学の本を読み漁り、独学で知識を深めました。 彼は新聞売りや電報技師として働きながら、発明家としてのキャリアをスタートさせました。
「発明工場」の設立と成功
1876年、ニュージャージー州メンローパークに、世界初の本格的な民間研究施設、通称「発明工場」を設立しました。彼は、多くの研究者を雇い、チームで組織的に発明を行うスタイルを確立しました。 彼は、有名な「白熱電球」の発明に際して、1万回以上の失敗を繰り返したと言われています。彼は、失敗を否定的に捉えず、「私は失敗したのではない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」という言葉を残しています。 1882年には、世界初の商用電力システムをニューヨーク市に建設し、電気を家庭に供給する事業を始めました。
晩年と遺産
エジソンは、生涯で1,000件以上の特許を取得しました。晩年まで発明活動を続け、1931年に84歳で亡くなりました。 エジソンの生涯は、単なる天才ではなく、徹底した努力、組織的なアプローチ、そして何よりも失敗を恐れない精神によって、偉大な功績を成し遂げた物語です。彼の言葉は、私たちに、真の仕事とは何か、そして真の成功を収めるために必要なものは何かを教えてくれます。
***
心に響く英語ことわざ(602)デンマークの哲学者キェルケゴールの名言 Our life always expresses the result of our dominant thoughts.(心に描いた通りになる)
https://www.eionken.co.jp/note/our-life-always-expresses/
心に響く英語ことわざ(604)第3代米国大統領トーマス・ジェファーソンの名言 I like the dreams of the future better than the history of the past.(前向きに生きる)
https://www.eionken.co.jp/note/i-like-the-dreams/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。