- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 115. 英語スピーキング脳 勉強法
公開日
2024.01.27
更新日
2024.03.08
英文付け加え発想により英語スピーキング脳を創る(22)
英文の構造を分析し英文における付け加え発想を学習することにより、英語スピーキング脳を創り、英語スピーキング力を向上させることができます。
この学習は、英語を語順のまま理解する力もつくため、英語リスニング力や英文読解力の向上にもつながります。
英語スピーキング脳の観点からの解説
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Astronomers have speculated for decades
that high clouds on Venus could offer a home for microbes
— floating free of the scorching surface
but needing to tolerate very high acidity.
(天文学者らは数十年にわたり、金星の高い雲が微生物の住処となる可能性があると推測してきた。微生物は灼熱の表面から自由に浮遊しているが、非常に高い酸性度に耐える必要がある。)
出典;VOA:“Astronomers Announce Possible Sign of Life on Venus”
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Astronomers have speculated 【主語+動詞】 (天文学者らは推測してきた)
for decades 【前置詞forを使って動詞speculatedの説明を付加】 (推測してきた)
(若干、「間(ま)」を入れる)
that 【接続詞thatを使った目的語節文を導く】
high clouds 【目的語節文における主語】(高い雲が)
on Venus 【前置詞onを使って主語cloudsの説明を付加】 (金星の)
could offer a home 【目的語節文における動詞+目的語】(住処を提供する)
for microbes 【前置詞forを使って目的語homeの説明を付加】 (金星の)
(若干、「間(ま)」を入れる)
— floating 【ing動詞を使ってmicrobesの説明を付加】 (浮遊している)
free of the scorching surface 【副詞等を使ってing動詞の説明を付加】(灼熱の表面から自由に)
but 【接続詞】 (しかし)
needing 【ing動詞を使ってmicrobesの説明を付加】 (必要がある)
to tolerate very high acidity. 【to動詞+目的語を使ってing動詞の説明を付加】 (非常に高い酸性度に耐える)
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英語リスニング脳構築トレーニング
この英文を使って英語スピーキング脳を構築するには以下のような英訳音読トレーニングを実施します。この英文は一文が長いので、主要部分を分解して実施します。
(1)最初英文を何回か音読して、英文の付け加え発想を意識しつつ、英文の内容を理解し、スムーズに音読できるようにします。
(2)次に日本語訳だけを見て英訳音読します。うまく英訳できなかったときは、再度英文を何回か音読をし、再度日本語訳だけを見え英訳音読します。
(3)英文の付け加え発想を意識しつつ、英訳音読がうまくできるまでこのプロセスを何回か実施します。
(4)日本語訳だけを見てうまく英訳音読できるようになったら次に進みます。それが難しいときはあきらめて次に進みます。
Astronomers have speculated for decades
(天文学者らは数十年にわたり、推測してきた)
that high clouds on Venus could offer a home for microbes
(金星の高い雲が微生物の住処となる可能性があると)
— floating free of the scorching surface
(灼熱の表面から自由に浮遊している)
but needing to tolerate very high acidity.
(しかし、非常に高い酸性度に耐える必要がある)
この英文のように【前置詞】【接続詞】【ing動詞】【to動詞】を活用して伝えたい内容を付加していきながら説明していくのが英語スピーキングの際の英文構成の基本スタイルとなります。
ちなみに“speculate”の主な語源と意味の変遷は以下の通りです。
主な語源
ラテン語: 「speculatus」という単語から派生。これは、ラテン語「speculor」 (見張る、探る) の過去分詞です。さらに、「specula」 (見張り台) という単語に遡ります。
「見る」に関連する単語: 英語には、ラテン語「specere」 (見る、注視する) から派生した単語が他にもいくつかあります。例えば、spectacle (眼鏡、見世物)、spectrum (スペクトル)、specimen (標本)、perspective (遠近法) などです。
意味の変遷
最初、「speculate」は、「見回す、探る、観察する」という意味で使われていました。これは、14世紀頃の用法です。
16世紀頃になると、意味が拡張し、「考察する、熟考する、思案する」という意味も持つようになりました。この意味は、物事の表面を注意深く観察し、そこから結論を導き出すというイメージに由来していると考えられます。
17世紀以降、「投機を行う、ギャンブルをする」という意味も加わりました。これは、財務上のリスクを取って将来の利益を予測するという行為が、観察や推理と類似性があると見なされたためです。
まとめ
英文付け加え発想を使って英語スピーキング学習をすることにより、英語スピーキング脳を創ることが可能となります。
英文付け加え発想でポイントとなるのが、接続詞、関係代名詞、前置詞となりますので、これらを使って英語スピーキングの練習をすることが非常に重要です。
ちなみに以下の英音研のブログもご一読ください。
どうすれば英語スピーキング脳を創ることができるか?付け加え発想による英語スピーキング学習法
https://www.eionken.co.jp/note/english-speaking-brain/
英文付け加え発想により英語スピーキング脳を創る(21)
https://www.eionken.co.jp/note/english-speaking-brain-power-9/
英文付け加え発想により英語スピーキング脳を創る(23)
https://www.eionken.co.jp/note/english-speaking-brain-power-11/
英音研noteページ
https://note.com/eionken