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公開日
2025.08.28
更新日
2025.08.28

心に響く英語ことわざ(597)ルネサンス期イタリアの芸術家ミケランジェロの名言 Faith in oneself is the best and safest course.(我道を行く)
“Faith in oneself is the best and safest course.”
直訳は「自分自身を信じることは、最も良く、最も安全な道である」で、似た意味のことわざに「我道を行く」があります。
ミケランジェロ(Michelangelo)の名言 Faith in oneself…の意味
この言葉は、ルネサンス期のイタリアの彫刻家、画家、建築家であるミケランジェロが、「自己信頼」の重要性について述べたものです。彼は、外部の意見や評価に左右されることなく、自分自身の才能、判断力、そして直感を信じることが、人生を切り開く上で最も確実な方法であると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、成功への道筋を、外部の承認ではなく、内面的な強さに見出しています。
- 「Faith in oneself」(自分自身を信じること) これは、単なる自信過剰ではありません。ミケランジェロは、自分の才能と努力、そして積み重ねてきた経験を信じることの重要性を説いています。芸術家として、彼は多くの批判や困難に直面しましたが、そのような時でも、彼を支えたのは、自分自身の内なる声と、作品に対する揺るぎない信念でした。
- 「is the best and safest course」(最も良く、最も安全な道である) この部分は、自己信頼が、単に成功をもたらすだけでなく、私たちを「安全な道」へと導くことを示しています。他人の意見に頼りすぎると、私たちは迷い、本来の自分を見失ってしまいます。しかし、自分自身を信じれば、たとえ失敗したとしても、その責任を負う覚悟ができ、そこから学び、再び立ち上がることができます。これは、他人を頼りにするよりも、はるかに堅実で安全な生き方なのです。
まとめ
ミケランジェロのこの言葉は、私たちに「自分の内なる声に耳を傾けること」の重要性を教えてくれます。外からの評価に惑わされることなく、自分の信じる道を歩む勇気を持つこと。それこそが、自分らしい人生を創造し、本当の意味での成功と心の安定を得るための鍵なのです。
似た意味の英語のことわざ
- “Believe in yourself.” (自分を信じなさい。) これは、ミケランジェロの言葉を最もシンプルに言い換えたものです。
- “He who is master of himself is master of the world.” (自分自身の主人である者は、世界の主人である。) これは、自己を制御する能力が、外部の状況をコントロールする力につながるという思想を表しています。自己信頼が、自己制御の基盤となります。
- “To thine own self be true.” (汝自身に忠実であれ。) シェイクスピアの戯曲『ハムレット』の有名なセリフ。自分の信念や価値観に正直に生きることの重要性を説いており、ミケランジェロの教えと通じます。
似た意味の日本語のことわざ
- 「自信は成功の鍵」 この言葉は、ミケランジェロの名言を的確に表す日本語です。
- 「我道を行く」 他人の意見や世間の常識に左右されず、自分の信じる道を突き進むという意味。これは、ミケランジェロの「自己信頼」という精神を示しています。
- 「天は自ら助くる者を助く」(てんはみずからたすくるものをたすく) 自分の力で努力する者には、天の助けがあるという意味。これは、他力本願ではなく、まず自分自身の力を信じて行動することの重要性を説いています。
ミケランジェロ(Michelangelo)の波乱万丈な生い立ち
ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)は、ルネサンス期イタリアを代表する芸術家であり、『ダビデ像』やシスティーナ礼拝堂の天井画といった不朽の名作を生み出しました。彼は、その卓越した才能ゆえに「神のごとき」と称されました。
幼少期と芸術家への道
1475年、フィレンツェ近郊の町カプレーゼで生まれました。幼い頃から絵画や彫刻に強い関心を持ち、13歳で画家ドメニコ・ギルランダイオの工房に入門しました。その後、メディチ家のロレンツォ・デ・メディチに才能を見出され、彼の保護下で古代の彫刻を学びました。
彫刻家としての名声
彼の最も有名な彫刻作品は、1504年に完成した『ダビデ像』です。この巨大な大理石像は、彼の技術の頂点を極め、彼をルネサンスを代表する彫刻家としての地位を確立させました。彼は、石の中に眠っている像を「掘り出す」と信じ、その才能と信念は、多くの人々を魅了しました。
システィーナ礼拝堂の天井画
彼の人生で最も有名な仕事の一つは、ローマ教皇ユリウス2世からの依頼で、システィーナ礼拝堂の天井画を描いたことです。彼は画家ではなく彫刻家であると主張し、当初は抵抗しましたが、結局は引き受けました。彼は4年以上の歳月をかけて、『天地創造』や『アダムの創造』といった壮大なフレスコ画を描き上げました。この仕事は、彼の視力と健康を著しく損ないましたが、彼の芸術家としての不屈の精神を示しています。
晩年と遺産
晩年は、ローマで建築家として活動し、サン・ピエトロ大聖堂の設計に携わりました。彼は90歳という長寿を全うし、1564年に亡くなりました。 ミケランジェロの生涯は、絶え間ない探求と努力、そして自分自身の才能に対する揺るぎない信念によって彩られていました。彼の言葉は、困難な状況に直面したときに、私たち自身の内なる力を信じることがいかに重要であるかを教えてくれます。
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。