- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

英語ことわざ(512)英国女流作家ジョージ・エリオットの名言 It is a narrow mind which cannot look at a subject from various points of view.(井の中の蛙大海を知らず)
“It is a narrow mind which cannot look at a subject from various points of view.”
直訳は「一つの事柄を様々な角度から見ることができない心は、狭い心である」で、似た意味のことわざに「井の中の蛙大海を知らず」があります。
ジョージ・エリオット(George Eliot 本名:Mary Anne Evans)の名言 It is a narrow mind which cannot look at a subject from various points of view.の意味
この言葉は、物事に対する考え方や理解の幅について深く考えさせられる言葉です。
多角的な視点を持つことの重要性:
一つの事柄に対して、一つの視点だけでなく、様々な角度から考察することの大切さを訴えています。
固定観念にとらわれないこと:
自分の考えや価値観だけに固執せず、他の人の意見や考え方にも耳を傾けることの重要性を示しています。
広い視野を持つことの大切さ:
より広い視野を持つことで、より深く物事を理解し、より良い判断を下せるようになることを示唆しています。
この言葉が示唆すること
この言葉から、私たちは以下のようなことを読み取ることができます。
柔軟な思考:
状況や情報に合わせて、自分の考え方を柔軟に変えることができること。
共感力:
他の人の立場や考え方を理解し、共感できること。
成長の重要性:
常に新しい知識や経験を吸収し、自己成長を続けること。
まとめ
ジョージ・エリオットのこの言葉は、私たちに、多角的な視点を持つことの重要性を教えてくれます。この言葉を通して、私たちは、自分自身の人生をより豊かに、そして周りの人たちとの関係をより良好なものにすることができるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
“Every coin has two sides.” (コインには表裏両面がある) このことわざは、物事には必ず良い面と悪い面があることを示しています。物事を多角的に見ることの重要性を表しています。
“Look before you leap.” (飛び込む前に見よ) 一見、異なるようですが、このことわざは、行動を起こす前に様々な角度から状況を検討することを促しています。つまり、物事を多角的に見ることの重要性を暗に示しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「井の中の蛙大海を知らず」: 自分自身の経験や知識しか知らない人のたとえで、視野が狭いことを表します。
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ジョージ・エリオットの生い立ち
ジョージ・エリオットは、19世紀のイギリスを代表する小説家の一人です。本名はメアリー・アン・エヴァンズ。ヴィクトリア朝社会の様々な側面を深く描き出し、心理描写の巧みさで知られています。
素朴な少女から思想家へ
生い立ち: 1819年、イギリスのウォリックシャーで牧師の家に生まれました。厳格なプロテスタントの家庭環境で育ち、幼少期から読書に親しみ、知的好奇心旺盛な少女でした。
教育と思想: 自宅で古典や哲学などを独学し、幅広い知識を身につけました。特に、ドイツの哲学者ショーペンハウアーやスピノザの思想に深く影響を受け、宗教観や人生観に大きな変化をもたらしました。
文学への目覚め: 若い頃から文学への関心を持ち、詩や小説を書き始めます。しかし、女性作家としての活躍には壁を感じ、男性のペンネーム「ジョージ・エリオット」を使うことを決意します。
作家としての成功と私生活
作家デビュー: 1858年、長編小説『アダム・ビード』を発表し、文壇に衝撃を与えます。その後も、『フロス河畔の水車小屋』『ミドルマーチ』など、数々の傑作を発表し、ヴィクトリア朝文学の代表的な作家として地位を確立します。
恋愛と私生活: ジョージ・エリオットは、哲学者ジョージ・ヘンリー・ルイスと深い関係を築きました。ルイスは既婚者であったため、彼らの関係は世間から非難されましたが、エリオットは生涯、彼を愛し続けました。
晩年: 晩年は、ルイスの死の悲しみと、自身の健康問題に悩まされながらも、執筆活動を続けました。1880年、61歳で生涯を閉じます。
ジョージ・エリオットの作品の特徴
心理描写の深さ: 登場人物の心の動きを細やかに描き出し、読者に深い共感を呼び起こします。
社会への鋭い視点: ヴィクトリア朝社会の様々な問題、例えば階級、宗教、女性の問題などを鋭く描き出しています。
道徳的な問い: 人間の善悪、自由意志、運命といった普遍的なテーマを深く掘り下げています。
代表作
『アダム・ビード』: 作家デビュー作。田舎の青年アダム・ビードの成長と葛藤を描いた作品。
『フロス河畔の水車小屋』: 自伝的な要素も含まれる作品。家族愛、宗教、社会との関係などをテーマにしています。
『ミドルマーチ』: エリオットの最高傑作の一つ。架空の町ミドルマーチを舞台に、様々な人々の生き様を描いた群像劇。
まとめ
ジョージ・エリオットは、深い思想と卓越した文才を兼ね備えた作家でした。彼女の作品は、現代においても、普遍的なテーマと深い人間描写によって読まれ続けています。
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この記事もご覧ください。
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https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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