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公開日
2025.08.31
更新日
2025.09.01

心に響く英語ことわざ(613)仏教開祖ブッダの名言 Health is the greatest gift, contentment the greatest wealth, faithfulness the best relationship.(足るを知る者は富む)
“Health is the greatest gift, contentment the greatest wealth, faithfulness the best relationship.”
直訳は「健康は最大の贈り物、満足は最大の富、誠実は最高の人間関係である」で、似た意味のことわざに「足るを知る者は富む」があります。
ブッダ(Buddha)の名言 Health is the greatest gift…の意味
この言葉は、仏教の開祖であるブッダ(釈迦)が、人生における真の価値について述べたものです。彼は、世俗的な富や名声ではなく、私たち自身の内面にある「健康」「満足」「誠実さ」こそが、本当の幸福をもたらすと説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、人生の三つの重要な側面における、真の豊かさを定義しています。
- 「Health is the greatest gift」(健康は最大の贈り物) ブッダは、どんなに多くの財産や権力を持っていても、健康がなければそれらを享受することはできないと考えました。健康な体と心は、私たちが人生を生きるための土台であり、他の何物にも代えがたい「贈り物」であると説いています。
- 「contentment the greatest wealth」(満足は最大の富) 「Contentment」とは、現状に満足する心の状態を指します。彼は、欲望に際限なく追い求めるのではなく、今あるものに感謝し、心から満ち足りる心を持つことが、物質的な富をはるかに超える「最大の富」であると教えています。
- 「faithfulness the best relationship」(誠実は最高の人間関係) 「Faithfulness」とは、誠実さ、信頼、忠実さを意味します。ブッダは、人間関係において、お互いを深く信頼し、誠実であることこそが、表面的な付き合いよりも価値のある「最高の人間関係」を築く鍵であると説いています。
似た意味の英語のことわざ
- “A healthy man is a man with a thousand wishes, a sick man has only one.” (健康な人は千の願いを持つが、病気の人はたった一つの願いしか持たない。) これは、健康の価値を、願いの多さという観点から強調しています。
- “He is richest who is content with the least.” (最も少ないものに満足する者が最も裕福である。) これは、ブッダの「満足は最大の富」という教えを端的に表しています。
- “Honesty is the best policy.” (正直は最善の策。) これは、人間関係における誠実さの重要性を説いています。
似た意味の日本語のことわざ
- 「足るを知る者は富む」(たるをしるものはとむ) 現状に満足することを知っている人は、たとえ財産が少なくても心は豊かであるという意味。ブッダの「満足は最大の富」を的確に表す日本語です。
- 「健全なる精神は健全なる身体に宿る」(けんぜんなるせいしんはけんぜんなるしんたいにやどる) 健康な体があってこそ、健全な精神が宿るという意味で、健康の重要性を説いています。
- 「親しき仲にも礼儀あり」 どんなに親しい関係でも、お互いに敬意を払い、誠実であることの重要性を説いています。
ブッダ(Buddha)の波乱万丈な生い立ち
ブッダ(釈迦、ガウタマ・シッダールタ、紀元前563年頃 – 紀元前483年頃)は、古代インドの思想家であり、仏教の開祖です。彼の生涯は、王子としての安楽な生活を捨て、真理を求めて旅に出た物語として知られています。
王子としての安楽な生活
紀元前563年頃、現在のネパール南部で、シャカ族の王子の家庭に生まれました。彼は、未来の苦しみから隔離されるように、城壁に囲まれた宮殿で何不自由ない生活を送っていました。彼は結婚し、息子も授かりました。
四門出遊と真理の探求
しかし、ある日、彼は城の外へ出て「四門出遊」と呼ばれる四つの光景を目にしました。
- 老人(老いの苦しみ)
- 病人(病の苦しみ)
- 死者(死の苦しみ)
- 修行者(苦を克服しようとする姿) この四つの光景は、彼に「人生は苦である」という真実を突きつけました。彼は、この苦しみの根源を知り、それを克服するための道を求めて、29歳の時に家族と地位を捨てて出家しました。
苦行と悟り
彼は、その後6年間、極端な苦行を行いました。しかし、苦行は体を衰えさせるだけで、真理の悟りにはつながらないと悟り、苦行を捨てて瞑想に入りました。 そして、35歳の時に、菩提樹の下で深い瞑想に入り、「悟り」を開きました。彼は、人生の苦しみの原因は「執着」にあることを知り、その苦しみから解放されるための道(八正道)を発見しました。
仏陀としての教化活動
悟りを開いた後、彼は残りの人生を、ブッダ(覚醒者)として、人々に教えを説き、多くの人々を導きました。彼は、階級や性別に関係なく、すべての人々に慈悲の心で接し、仏教という新しい道を広めました。 ブッダの生涯は、物質的な豊かさの中にいながらも、真の幸福を求めて旅に出た物語です。彼の言葉は、私たちに、内面的な豊かさこそが、人生の真の喜びをもたらすという、普遍的な教訓を与え続けています。
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心に響く英語ことわざ(612)米国建国の父ベンジャミン・フランクリンの名言Energy and persistence conquer all things.(石の上にも三年)
https://www.eionken.co.jp/note/energy-and-persistence/
心に響く英語ことわざ(614)チャールズ・ダーウィンの名言 I love fools’ experiments. I am always making them.(失敗から学ぶ)
https://www.eionken.co.jp/note/i-love-fools-experiment/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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