- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 218. 欧米偉人の氏名の由来を調べてみた
公開日
2025.06.01
更新日
2025.06.02

欧米偉人の氏名の由来を調べてみた(47)アンリ・ルソー
日本人が日本人の漢字の氏名を見ると、ある程度、その意味合いを理解することができます。欧米の方々の氏名にも基本的にはその由来があるのですが、日本人にはそれを簡単には理解することができません。
そこで、生成AIに欧米偉人の氏名の由来を質問してみました。
今回は、アンリ・ルソーです。
***
アンリ・ルソーのフルネームは Henri Rousseau です。
「Henri」(アンリ)
フランス語の男性名で、以下の要素から成り立っています:
ヘンリック (Henrique): この名前はゲルマン語の「Heinrich」や「Heimeric」に由来し、「家」や「支配者」を意味します。古高ドイツ語で「heim」は「家」、「ric」は「支配者」または「王」を意味します。
英語形: 英語では「Henry」(ヘンリー)として知られています。この名前は英語圏でも非常に一般的で、多くの王や著名人に使われてきました。
「Henri」は、フランスで特に広く使われる名前で、歴史的な背景や王族の名前としても親しまれています。
「Rousseau」
「Rousseau」という姓は、フランス語に由来しています。
Rousse: フランス語で「赤毛」を意味します。この単語に「-eau」という接尾辞が付け加えられています。
-eau: フランス語の接尾辞で、しばしば姓の一部として使われます。
したがって、「Rousseau」という姓は「赤毛の人」を意味することが多いです。特に中世やルネサンス時代のヨーロッパでは、人々の外見や職業に基づいた姓が多く存在しました。例えば、赤毛の特徴を持つ人々やその家系がこの名前を持つことがありました。
アンリ・ルソーは19世紀後半から20世紀初頭にかけて活動したフランスの画家で、特に「ナイーブ派」として知られています。彼の作品は独特なスタイルと色彩感で有名です。
***
アンリ・ルソー:素朴な天才画家
アンリ・ルソーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの画家です。正式な美術教育を受けていないにも関わらず、独特の色彩感覚と世界観で、現代美術に大きな影響を与えました。通称「ドゥアニエ・ルソー」と呼ばれるように、本業はパリ市の税関職員であり、絵画はあくまで趣味でした。そんな彼がなぜ、美術史に名を残すような画家になったのか、その生涯を紐解いていきましょう。
平凡な少年時代から税関職員へ
生誕: 1844年5月21日、フランスのラヴァルで生まれました。
幼少期: 幼い頃から絵画や音楽に興味を示し、才能の片鱗を見せていました。しかし、家庭の経済状況は厳しく、正規の美術教育を受ける機会に恵まれませんでした。
税関職員の道: 20代でパリの税関職員となり、安定した収入を得る一方で、絵画への情熱を燃やし続けました。
素朴な画風と独自の表現
日曜画家: ルソーは、仕事の合間に絵画を描き、いわゆる「日曜画家」として活動していました。
素朴派の巨匠: 正式な美術教育を受けていないため、彼の絵画はアカデミックな技法からかけ離れた、独特の素朴な画風を持っていました。しかし、その素朴さの中に、原始的な生命力や神秘的な世界観が表現されており、多くの人々を魅了しました。
代表作: 「カーニバルの夜」「戦争」「眠るジプシー女」など、彼の作品は、エキゾチックな風景や神秘的な人物像が特徴です。
芸術家としての評価
アンデパンダン展: ルソーは、審査のない展覧会である「アンデパンダン展」に積極的に出品し、次第に注目を集めるようになります。
画家たちとの交流: ゴッホやセザンヌなど、当時の著名な画家たちとも交流を持ち、彼らから刺激を受けました。
後世への影響: ルソーの作品は、後のシュルレアリスムや現代美術に大きな影響を与えました。彼の独創的な表現は、芸術の多様性を示すものとして高く評価されています。
晩年と死
画家としての成功: 晩年は、画家として成功し、経済的にも安定した生活を送りました。
死: 1910年9月2日、パリで亡くなりました。
まとめ
アンリ・ルソーは、決して恵まれた環境で育ったわけではありませんが、持ち前の才能と情熱で、独自の芸術世界を築き上げました。彼の作品は、私たちに、芸術は必ずしもアカデミックなものではなく、心の奥底から湧き出るものでもあることを教えてくれます。
***
以下のブログもご一読ください。
欧米偉人の氏名の由来を調べてみた(46)アンデルセン
https://www.eionken.co.jp/note/hans-christian-andersen-name/
欧米偉人の氏名の由来を調べてみた(48)スコット・フィッツジェラルド
https://www.eionken.co.jp/note/francis-scott-key-fitzgerald-name/
***
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。