- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 219. 英米の地名の由来を調べてみた
公開日
2025.09.23
更新日
2025.09.23

英米の地名の由来を調べてみた(4)ヒューストン、テキサス州
日本人が日本の地名を見ると、ある程度、その意味合いを理解することができます。英米の地名にも基本的にはその由来があるのですが、日本人にはそれを簡単には理解することができません。
そこで、生成AIに英米の地名の由来を質問してみました。
今回はヒューストンです。
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ヒューストン(Houston)の地名の由来
ヒューストン(Houston)という地名は、テキサス独立戦争の英雄であるサムエル・ヒューストン(Samuel Houston)にちなんで名付けられました。
サムエル・ヒューストンは以下の重要な役割を果たしました:
テキサス軍の指揮官として1836年にメキシコ軍を撃退し、テキサスの独立に貢献。
テキサス共和国の初代大統領に就任。
テキサス州知事や上院議員を務めるなど、政治家としても活躍。
ヒューストン市の設立と命名の経緯は次の通りです:
1836年、メキシコとの戦争で破壊された町の跡地に新たな町が建設された。
この新しい町は、テキサス独立の英雄サムエル・ヒューストンを記念して「ヒューストン」と命名された。
Houston は、スコットランドの地名 “Hugh’s Town”(ヒューの町)に由来しています。”Hugh” は、ゲルマン語に由来する名前で、古高ドイツ語の「hug」(心、精神、思考)から派生し、「心」や「精神」を象徴します。また、「知恵」や「思考」を意味することもあります。この名前は、賢明さや知恵を持つ人を表すものとされています。
“Hugh” は中世ヨーロッパで特に人気があり、フランスやイングランドの貴族や王族の間でよく使われました。フランス語形の「Hugues」や英語形の「Hugh」として知られています。この名前は、ノルマン人によってイングランドにもたらされ、広く普及しました。
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ヒューストン:エネルギー都市、宇宙の街
ヒューストンは、アメリカ合衆国テキサス州南東部に位置する都市で、同州最大の都市であり、アメリカ合衆国第4位の人口を誇る巨大都市です。石油産業をはじめとするエネルギー産業の中心地として知られ、「エネルギーの首都」と呼ばれることもあります。
所在地と概要
位置: アメリカ合衆国テキサス州南東部、メキシコ湾に近い内陸部
面積: 約1,500平方キロメートル
愛称: エネルギーの首都、宇宙の街
人口
約230万人(2020年国勢調査):アメリカ合衆国第4位の人口を誇り、多様な文化が共存する国際都市です。
主要産業
エネルギー: 石油、天然ガス産業が最も重要であり、多くのエネルギー企業の本社が置かれています。
航空宇宙: NASAジョンソン宇宙センターがあり、宇宙開発の中心地としても知られています。
医療: テキサスメディカルセンターは世界最大規模の医療複合施設であり、医療関連産業も盛んです。
製造業: 化学製品、石油精製品などの製造業も盛んです。
歴史
19世紀: サム・ヒューストンによって創設され、テキサス州の成長とともに発展しました。
20世紀: 石油産業の発展により、急速な都市化が進みました。
現代: エネルギー産業を中心に、多角的な産業構造へと発展し、国際都市としての地位を確立しました。
地理
平坦な地形: 比較的平坦な地形が広がっており、都市開発が進みやすい環境です。
湿地帯: 市の周辺には湿地帯が広がっており、豊かな生態系を育んでいます。
運河: シップチャネルと呼ばれる運河が整備されており、内陸部でありながら海運も盛んです。
気候
亜熱帯湿潤気候: 夏は高温多湿で、冬は温暖で雨が少なく、乾燥しています。
ハリケーン: メキシコ湾に面しているため、ハリケーンの被害を受けることがあります。
その他
多様な文化: 世界各国からの移民が多く、多様な文化が共存しています。
スポーツ: アメリカンフットボール、野球など、スポーツが盛んで、ヒューストン・テキサンズ(NFL)やヒューストン・アストロズ(MLB)など、プロスポーツチームの本拠地となっています。
食文化: テクス・メクス料理など、メキシコ料理の影響を受けた独特の食文化が発展しています。
ヒューストンは、エネルギー産業を中心に、多様な産業が発展している国際都市です。温暖な気候と多様な文化が魅力的で、アメリカ南部を代表する都市の一つと言えるでしょう。
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以下のブログもご一読ください。
英米の地名の由来を調べてみた(3)シカゴ、イリノイ州
https://www.eionken.co.jp/note/chicago/
英米の地名の由来を調べてみた(5)フェニックス、アリゾナ州の州都
https://www.eionken.co.jp/note/phoenix/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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