- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.11.24
更新日
2025.11.24
心に響く英語ことわざ(864)相対性理論を構築したドイツの物理学者アルベルト・アインシュタインの名言 I believe that a simple and unassuming manner of life is best for everyone, best both for the body and the mind.(「質素」で「謙虚」な生活こそが、人間が真に健康で幸福な状態を保つための最善の道)
“I believe that a simple and unassuming manner of life is best for everyone, best both for the body and the mind.”
直訳は「私は、質素で謙虚な生き方がすべての人にとって最善であり、肉体と精神の両方にとって最善であると信じている」で、これは、理論物理学者アルベルト・アインシュタインが、「幸福と健康のための簡素な生き方」について説いた、哲学的な人生観です。
この名言は、現代社会が追求する物質的な豊かさや過度な競争から離れ、「質素」で「謙虚」な生活こそが、人間が真に健康で幸福な状態を保つための最善の道であるという彼の信念を表現しています。
名言の意味:簡素さの中に、心身の調和がある
アインシュタインは、複雑な宇宙の法則を探求した科学者でありながら、自らの生活においては極度の簡素さを貫きました。彼にとって、物質的な装飾や世俗的な煩雑さは、真の思考と精神的な探求の邪魔でしかありませんでした。
鍵となる簡素な生き方の要素
- Simple and Unassuming Manner of Life(質素で謙虚な生き方)
- Simple(質素): 物質的な所有や生活様式を最小限に抑え、不要な複雑さを持たないことを意味します。これにより、物を管理する煩わしさや、維持するための労働から解放されます。
- Unassuming(謙虚): 他者に対して見栄を張ったり、地位や富を誇示したりしないこと、また、過度な自己主張をしないことを意味します。これにより、競争や嫉妬といった精神的なストレスが軽減されます。
- Best Both for the Body and the Mind(肉体と精神の両方にとって最善) 簡素な生活は、心の平静を生み(mind)、過食や贅沢な慣習を避けることで肉体の健康を保ちます(body)。アインシュタインは、心と体の健康が別々のものでなく、生活様式という単一の基盤によって支えられているという全体論的な見方を示しています。
この名言は、真の価値は所有でなく「存在」にあるという哲学的なメッセージであり、現代のストレス社会に対する有効な処方箋でもあります。
類似の教訓
- 「足るを知る」(たるをしる): 現状に満足して、それ以上のものを望まないことが心の安穏をもたらすという東洋の教えで、「simple and unassuming」に通じます。
- “Less is more.” (少ない方が豊かである。): 簡素さが本質を際立たせ、豊かさをもたらすという意味で、生活の簡素さを肯定します。
- 「ミニマリズム」: 現代のライフスタイルにおける、必要最小限のものだけで生活することで、より重要な価値に集中するという思想です。
アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)の生い立ち
アルベルト・アインシュタイン(1879-1955)は、ドイツ生まれの理論物理学者であり、相対性理論の提唱者です。
- 名声と質素な生活 アインシュタインは、相対性理論の成功により世界的な名声を得た後も、極めて質素な生活を送り続けました。彼は、贅沢な服装や装飾品に関心を示さず、しばしば「汚れた服」で歩いている姿が目撃されています。彼にとって、外的な華やかさは時間の無駄であり、真の価値は思考と探求の深さにあると考えていました。
- 内面の自由の追求 彼は、複雑な世俗的な事柄から距離を置くことで、自らの精神を解放し、人類の英知の探求という最も重要な仕事に集中することができました。この名言は、彼自身の生活哲学と実践に基づいており、心の穏やかさと自由こそが、偉大な創造性を生み出す源泉であることを証明しています。
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心に響く英語ことわざ(863)米国独立に尽力した第三代大統領トーマス・ジェファーソンの名言 T The moment a person forms a theory, his imagination sees in every object only the traits which favor that theory. (自らの信念に固執するのでなく、常に現実に従うことが重要)
https://www.eionken.co.jp/note/the-moment-a-person-forms-a-theory/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。

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