- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 210. 映画・ドラマに学ぶ心に響く英語表現
公開日
2025.04.03
更新日
2025.08.31

映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(92)I’d be happy to go in for April, if you’d let me. 低姿勢な気配り表現
低姿勢な気配り表現
“I’d be happy to go in for April, if you’d let me.”
2009年から2015年にかけて米国で人気テレビドラマだった“glee”からのセリフです。
訳としては「もしみんなが良ければ、私はエイプリルの代役を喜んで務めます」です。
“April”は高校に再入学した元合唱部のスター部員の名前です。元合唱部のスター部員の素行の悪さが原因で、発表会の最中に合唱部を辞めさせられた際に、合唱部を辞めてミュージカル部に移籍した生徒が、代役を申し出るシーンのセリフです。
自分の勝手で合唱部を辞めてミュージカル部に移籍し、合唱部に迷惑をかけていて、合唱部に残っている部員たちへの気配りが必要なため、「代役をやりましょうか」とストレートに表現するのではなく、“I’d be happy”と” if you’d let me “やわらげた表現を使っています。米国でも、状況に応じてこのような低姿勢な気配り表現が必要なのですね。
英語リスニングとしては、自分の勝手で合唱部を辞めてミュージカル部に移籍した女子高生が、合唱部の部員たちに低姿勢で気配りをした発言している気持ちを汲み取りたいものです。
英語スピーキングとしては、自分が低姿勢な気配りが必要な状況のもとでは、“I’d be happy”と” if you’d let me “とやわらげた表現をしたいものです。

(英文出典:glee:シーズン1エピソード5)
この記事もご覧ください。
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(91)I think I might have a solution. 低姿勢な気配り表現
https://www.eionken.co.jp/note/i-think-i-might-have–a-solution/
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(93)I realized being a star didn’t make me feel as special as being your friend. 個人主義と仲間の絆
https://www.eionken.co.jp/note/i-realized-being-a-star-didnt-make-me-feel-as-special-as-being-your-friend/
***
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。