- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.08.27
更新日
2025.08.27

心に響く英語ことわざ(583)米国自動車王ヘンリー・フォードの名言 If money is your hope for independence you will never have it. The only real security that a man will have in this world is a reserve of knowledge, experience, and ability. (知識は力なり)
“If money is your hope for independence you will never have it. The only real security that a man will have in this world is a reserve of knowledge, experience, and ability.”
直訳は「もしお金があなたの独立の希望ならば、あなたは決してそれを手にすることはないだろう。この世界で人が持つ唯一の真の安全は、知識、経験、そして能力の蓄えである」で、似た意味のことわざに「知識は力なり」があります。
ヘンリー・フォード(Henry Ford)の名言 If money is your hope for independence…の意味
この言葉は、アメリカの実業家であり、フォード・モーター社の創業者であるヘンリー・フォードが、真の豊かさと安定性について述べたものです。彼は、物質的な富だけでは本当の自立や安心は得られず、内面的な成長こそが最も確かな財産であると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、二つの部分から成り立っており、物質的な富と内面的な豊かさを対比させています。
- 「If money is your hope for independence you will never have it.」(もしお金があなたの独立の希望ならば、あなたは決してそれを手にすることはないだろう。) フォードは、お金に依存する生き方を否定しています。お金は移ろいやすく、いつ失われるか分かりません。お金を唯一の頼りとする人は、常にその喪失を恐れ、真の心の自由や独立を得ることはできない、と彼は言っています。
- 「The only real security that a man will have in this world is a reserve of knowledge, experience, and ability.」(この世界で人が持つ唯一の真の安全は、知識、経験、そして能力の蓄えである。) この部分がこの言葉の核心です。フォードは、真の安心は、自分自身の中に築き上げた知識、経験、そして能力にあると説いています。これらは誰にも奪うことができず、どんな状況に陥っても、再び立ち上がり、道を切り開くための力となります。
まとめ
ヘンリー・フォードのこの言葉は、私たちに人生の真の財産が何であるかを教えてくれます。一時的な富や物質的な成功を追い求めるのではなく、自分自身のスキルや知恵を磨き、経験を積み重ねること。これこそが、どんな困難にも揺るがない、本当の心の安定と独立をもたらすのです。
似た意味の英語のことわざ
- “A wise man is known by his words, a fool by his actions.” (賢い人は言葉で知られ、愚かな人は行動で知られる。) このことわざは、知識や経験の重要性を示すものですが、フォードの言葉が持つ内面的な豊かさというニュアンスとは少し異なります。
- “Knowledge is power.” (知識は力なり。) この有名な言葉は、知識が人生を切り開く上で不可欠な力であるという考え方を端的に示しており、フォードの「知識の蓄え」の重要性と一致します。
- “What you have gathered in your lifetime is not as important as who you are and what you have become.” (あなたが人生で集めたものは、あなたが誰であるか、そして何になったかほど重要ではない。) これは、物質的な所有物よりも、人間としての成長や内面的な豊かさが重要であるという、フォードの言葉と全く同じメッセージです。
似た意味の日本語のことわざ
- 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 学問や徳が深まるほど、人は謙虚になるという意味。この言葉は、内面的な豊かさを持つ人々が、外見的な自慢をしないことを示しており、フォードの言う真の「安全」を持つ人々のあり方を表しています。
- 「無用の長物」(むようのちょうぶつ) あっても何の役にも立たないもののこと。フォードの言葉は、これとは対照的に、知識や経験は決して無駄にならず、人生の役に立つと説いています。
- 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 危険を冒さなければ、大きな成果は得られないという意味で、フォードの言葉とは直接的な関連性はありません。
ヘンリー・フォード(Henry Ford)の波乱万丈な生い立ち
ヘンリー・フォード(1863-1947)は、アメリカの実業家であり、自動車産業に革命をもたらした人物です。彼は、大量生産システムである「流れ作業(assembly line)」を導入し、自動車を一般の人々にも手の届くものにしました。
貧しい農家の息子から技術者へ
1863年、ミシガン州の農家に生まれました。幼い頃から機械いじりに夢中になり、16歳で家を出てデトロイトへ行き、機械工として働き始めました。彼は独学で技術を磨き、やがてトーマス・エジソンの会社で働くようになります。 フォードは、夜間にガソリン・エンジン車の開発に取り組み、1896年に最初の自動車を完成させました。
フォード・モーター社の設立と成功
1903年、40歳でフォード・モーター社を設立しました。彼は、富裕層向けだった自動車を、誰でも購入できる大衆向けの製品にすることを目指しました。 そして1908年、画期的な「モデルT」を発表しました。彼は、モデルTを大量生産するために、流れ作業を導入し、生産効率を飛躍的に向上させました。これにより、自動車の価格は大幅に下がり、多くの人々に普及しました。彼はまた、労働者の給与を倍増させることで、彼らが自社製品を購入できる顧客になるという先見の明を持っていました。
晩年と遺産
フォードは、その経営手腕で世界的な名声を得ましたが、彼の晩年には反ユダヤ主義的な言動や、労働組合との激しい対立など、多くの論争も巻き起こしました。 1947年に83歳で亡くなりましたが、彼の功績は、自動車産業だけでなく、現代の大量生産システムの基礎を築いた点にあります。彼の「モデルT」は、単なる自動車ではなく、アメリカの社会や文化を大きく変えるきっかけとなりました。 フォードの生涯は、単なる富の追求ではなく、自身の信念に基づいた行動が、社会に大きな変革をもたらすことを示しています。
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心に響く英語ことわざ(582)米国初代大統領ジョージ・ワシントンの名言 True friendship is a plant of slow growth, and must undergo and withstand the shocks of adversity, before it is entitled to the appellation.(試練が真の友情を育む)
https://www.eionken.co.jp/note/true-friendship/
心に響く英語ことわざ(584)古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの名言 Big results require big ambitions.(夢は大きく、志は高く)
https://www.eionken.co.jp/note/big-results/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。