- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.12.18
更新日
2025.12.18
心に響く英語ことわざ(908)オラクルの創業者ラリー・エリソンの名言 If you do everything that everyone else does in business, you’re going to lose. The only way to really be ahead, is to ‘be different’.(独創性こそが最強の武器)
“If you do everything that everyone else does in business, you’re going to lose. The only way to really be ahead, is to ‘be different’.”
直訳は「ビジネスにおいて、他の皆がやっていることをすべてやれば、あなたは負けるだろう。真に抜きん出る唯一の方法は、『異なっていること』である」で、似た意味の言葉に「常識を打ち破れ」「差別化こそが競争優位の源泉」があります。
ラリー・エリソン(Larry Ellison)の名言 If you do everything that everyone else does…の意味
この言葉は、オラクル(Oracle Corporation)の共同創業者であり、長年にわたりCEOを務めたラリー・エリソンが、競争の激しいビジネス界で「勝ち残るための戦略」について説いたものです。彼は、大多数と同じ戦略や方法を踏襲する「従来型の行動」は、単に競争に埋もれるだけで勝利につながらないと断言しています。真の成功と優位性(be ahead)は、既存の枠を超えた「異なること(be different)」、すなわち「差別化」と「革新」によってのみ達成できると主張しています。
この言葉が意味すること この名言は、ビジネスにおける「模倣」の限界と「革新」の必要性を説いています。
- 「If you do everything that everyone else does in business, you’re going to lose」(他の皆がやっていることをすべてやれば、あなたは負けるだろう) ビジネスにおいて「皆がやっていること」は、すでに競合に浸透している戦略であり、「優位性」を生み出しません。エリソンは、「平均的な行動は平均的な結果しか生まない(それは勝利ではない)」という厳しい競争原理を示しています。
- 「The only way to really be ahead, is to ‘be different’」(真に抜きん出る唯一の方法は、『異なっていること』である) 「Be different(異なる)」は、市場の常識を覆す製品やサービス、または競合が真似できないビジネスモデルを創り出すことを指します。これがエリソンのオラクルを世界最大級のソフトウェア会社に成長させた原理です。競合と同じ土俵で戦うのではなく、新しい土俵を作ることが勝利への唯一の道であるという意味です。
似た意味の英語のことわざ
- “The greatest risk is the risk of thinking like everyone else.” (最大のリスクは、他の皆と同じように考えるリスクである。) 同じくビジネスにおける「異なること」の重要性を説いています。
- “Don’t be afraid to be unique.” (ユニークであることを恐れるな。) 自分の違いを強みとして活用する勇気の重要性を示しています。
似た意味の日本語のことわざ
- 「異端は天才の試金石」(いたんはてんさいのしきんせき) 多数派と異なる意見や方法(異端)が、真に偉大な成果(天才)を生む源泉であるという意味です。
- 「二匹目のどじょうを追うな」 一度成功した前例(皆がやっていること)を模倣しても、同じように成功するとは限らないという意味。革新の必要性を示唆しています。
- 「独創性こそが最強の武器」 競争優位を保つためには、模倣ではなく、独自のアイデアや方法論(be different)が不可欠であるという意味です。
ラリー・エリソン(Larry Ellison)の波乱万丈な生い立ち
ラリー・エリソン(1944-)は、世界第2位のソフトウェア会社オラクルを築き上げた実業家であり、その大胆な経営戦略と豪華なライフスタイルで知られています。
- 波乱の幼少期 彼は未婚の母のもとに生まれ、生後間もなく叔父叔母に預けられました。彼は大学を中退し、シリコンバレーでプログラマーとして自らの道を切り開いていきました。
- オラクルの設立と差別化 1977年にオラクルを設立。彼が創業した当時、データベースソフトは既存の大手メーカーが主流でしたが、エリソンは「関係データベース」という新しいコンセプトと、どんなコンピューターでも動作するユニバーサルな製品を作ることで「異なる」道を選びました。この差別化が彼らを最大手に押し上げる原動力となりました。
- 常に挑戦者の精神 エリソンは「勝つこと」に強くこだわり、競合他社(特にマイクロソフトやIBM)を常に意識して、その上を行くために大胆で時に挑発的な戦略を採ってきました。「皆と同じでは負ける」という彼の信念は、その攻めの経営スタイルの根幹をなしています。
名言の出典
ラリー・エリソンのインタビューやビジネスに関する発言をまとめたものとされています。
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心に響く英語ことわざ(907)ビートルズメンバーだったジョン・レノンの名言 A mistake is only an error, it becomes a mistake when you fail to correct it.(失敗は訂正しなければ失敗になる)
https://www.eionken.co.jp/note/a-mistake-is-only-an-error/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。

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