- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2025.10.09
更新日
2025.10.09

心に響く英語ことわざ(753)相対性理論を構築したドイツの物理学者アルベルト・アインシュタインの名言 Imagination is everything. It is the preview of life’s coming attractions.(未来は、まず心の中で想像することから始まる)
“Imagination is everything. It is the preview of life’s coming attractions.”
直訳は「想像力こそがすべてだ。それは、人生の今後の見どころ( coming attractions)の予告編(preview)である」で、これは、「想像力」が、単なる空想ではなく、未来の可能性を形作り、現実を創造するための羅針盤であるという、アルベルト・アインシュタインの深い洞察を表現しています。
アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)の名言 Imagination is everything…の意味
この言葉は、ドイツ生まれの理論物理学者、アルベルト・アインシュタインが、「創造性と未来の実現」について述べたものです。彼は、相対性理論のような、それまで誰も考えつかなかった非凡な科学的発見は、論理や知識の延長線上にあるのではなく、自由な想像力によってのみ可能になると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、「想像力の決定的な優位性」を強調しています。
- 「Imagination is everything.」(想像力こそがすべてだ。) アインシュタインは、この言葉で、「想像力」の絶対的な価値を断言しています。彼は、別の有名な言葉で「知識は限られているが、想像力は世界を包み込む」とも述べており、既知の事実よりも、未知の可能性を探る想像の力を、あらゆる創造活動の最も重要な要素として捉えています。
- 「It is the preview of life’s coming attractions.」(それは、人生の今後の見どころの予告編である。) この部分が、この言葉の核心です。「予告編(preview)」とは、「未来」に実際に起こりうることを、「想像」という形で先取りして見せる機能を持っています。私たちが心の中で描く未来が、行動と努力を通じて、やがて現実の出来事(coming attractions)として現れる、という実現のメカニズムを、映画の比喩を使って示しています。
似た意味の英語のことわざ
- “Where there is a will, there is a way.” (意志あるところに道は開ける。) 「想像力」は「意志」の源であり、描いた未来を実現する道(way)を見つけるための第一歩であるという点で通じます。
- “The greatest good is the knowledge of oneself.” (最大の善は、自己を知ることである。) これはソクラテスの言葉で、アインシュタインの言葉が持つ、内面的な力(想像力)を信じる精神と通じます。
- “A journey of a thousand miles begins with a single step.” (千里の道も一歩から。) その最初の「一歩」は、「未来を想像すること」から始まるという点で通じます。
似た意味の日本語のことわざ
- 「口は災いの元」(くちはわざわいのもと) 不用意な発言や嘘が、身の破滅を招く原因となるという意味。
- 「為すべきを為す」(なすべきをなす) 目先の利益や欲望を気にせず、自分がすべきだと信じる正しいことを行う、という意味。
アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)の波乱万丈な生い立ち
アルベルト・アインシュタイン(1879-1955)は、ドイツ生まれの理論物理学者であり、「相対性理論」の提唱者です。彼は、20世紀の最も偉大な科学者の一人として知られ、ノーベル物理学賞を受賞しました。
幼少期と科学への道
1879年、ドイツのウルムで、ユダヤ系の家庭に生まれました。彼は、幼い頃、言葉を話すのが遅く、学校での成績も良くありませんでしたが、科学に強い関心を持っていました。 彼は、その後、スイスのチューリッヒ連邦工科大学で物理学を学び、その後、スイスの特許庁で、審査官として働き始めました。
相対性理論の確立と晩年
アインシュタインは、その後、「特殊相対性理論」、そして「一般相対性理論」といった、多くの画期的な理論を発表しました。彼の理論は、「光速の普遍性」や「質量とエネルギーの等価性」()といった、物理学の基本的な概念を、根底から変えました。 彼は、ナチスの台頭により、アメリカへ亡命し、プリンストン高等研究所で、その生涯を終えるまで、研究を続けました。 彼は、1955年に76歳で亡くなりました。
アインシュタインの生涯は、自由な思考と想像力が、いかに科学と、世界を変革できるかを示す物語です。彼の言葉は、私たちに、未来は、まず心の中で想像することから始まるという、深い教訓を与え続けています。
***
心に響く英語ことわざ(752)「ロミオとジュリエット」で有名なイギリスの文豪ウィリアム・シェイクスピアの名言 Sweet mercy is nobility’s true badge.(真の高貴さは、慈悲と寛大さによって証明される)
https://www.eionken.co.jp/note/sweet-mercy-is-nobilitys-true-badge/
心に響く英語ことわざ(754)奴隷解放に尽力した米国大統領エイブラハム・リンカーンの名言 Towering genius disdains a beaten path. It seeks regions hitherto unexplored. (真の偉大さは、既存の道を捨て、自ら新しい道を開拓する勇気にある)
https://www.eionken.co.jp/note/towering-genius-disdains/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート