- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2026.01.05
更新日
2026.01.06
心に響く英語ことわざ(924)イギリスの理論物理学者スティーヴン・ホーキングの名言 Intelligence is the ability to adapt to change.(知性とは、変化に適応する能力である)
“Intelligence is the ability to adapt to change.”
直訳は「知性とは、変化に適応する能力のことである」で、似た意味の言葉に「適者生存」や「臨機応変」があります。
スティーヴン・ホーキング(Stephen Hawking)の名言の意味
この言葉は、「車椅子の物理学者」として知られるスティーヴン・ホーキングが、「真の知性」の定義について説いたものです。ホーキングは、単なる知識の量や計算速度ではなく、予期せぬ状況や環境の変化に直面した際に、いかに柔軟に自分を再構築し、新たな方法を見つけ出すことができるかこそが、生命および人間の知性の本質であると考えました。これは、自身の過酷な身体的状況を知性によって乗り越えた彼だからこそ、深い説得力を持つ言葉です。
この言葉が意味すること
この名言は、進化論的な視点と個人的なレジリエンス(回復力)の両面を強調しています。
- 「Ability to adapt」(適応する能力) 世界は常に流動的であり、過去の成功法則が通用しなくなる瞬間が必ず訪れます。その際、古いパターンに固執せず、変化を受け入れて自己を変容させる力が、生存と成功の鍵となります。
- 知性の実用的な側面 IQ(知能指数)が高いことよりも、困難な状況下で「次に何をすべきか」を判断し、新しい環境に自分を最適化させる「柔軟な思考」こそが、最も価値のある知性であると説いています。
似た意味の言葉
- 英語: “It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.”(生き残る種とは、最も強いものでも、最も知的なものでもない。変化に最も適応できるものである。) — チャールズ・ダーウィン(の思想を要約した言葉)
- 日本語: 「変幻自在(へんげんじざい)」や「融通無碍(ゆうずうむげ)」。固定観念に縛られず、事態に即して自由自在に対処することの重要性を示唆しています。
スティーヴン・ホーキング(Stephen Hawking)の生い立ち
スティーヴン・ホーキング(1942-2018)は、ブラックホールの放射(ホーキング放射)を予言するなど、宇宙物理学に革命をもたらした天才です。
- 突然の宣告: オックスフォード大学を卒業後、ケンブリッジ大学の大学院に進んだ21歳の時、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症しました。医師からは「余命2年」と宣告されました。
- 知性による適応: 体の自由が徐々に失われ、ついには声も失いましたが、彼は絶望に沈むのではなく、最新のコンピュータ・システムを駆使して意志を伝え、研究を続ける道を選びました。指先や頬の筋肉だけで操作する音声合成装置を使って世界中で講演を行い、ベストセラー『ホーキング、宇宙を語る』を執筆しました。
- 宇宙への挑戦: 彼は重力に縛られた身体を持ちながら、思考の中では宇宙の果てまで自由に旅をしていました。自らの身体的限界という「変化」に対し、テクノロジーと強靭な精神(知性)をもって適応し続けた彼の人生は、まさにこの名言の体現そのものでした。
名言の出典
この言葉は、ホーキング博士がオックスフォード大学の卒業式(2004年)で行ったスピーチや、その後の数々のインタビューにおいて、現代社会を生き抜くためのアドバイスとして語られたものです。彼は、テクノロジーの進化や環境破壊など、人類が直面する大きな変化の時代において、固定化された知識よりも「適応する力」が不可欠であることを繰り返し強調しました。
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心に響く英語ことわざ(923)フランスの哲学者ルネ・デカルトの名言 The only thing we have power over in the universe is our own thoughts.(宇宙で我々が支配できる唯一のものは、自分自身の思考である)
https://www.eionken.co.jp/note/the-only-thing-we-have-power-over/
心に響く英語ことわざ(925)アップルの創業者スティーブ・ジョブズの名言 Innovation is the ability to see change as an opportunity – not a threat.(革新とは、変化を脅威ではなく機会と捉える能力である)
https://www.eionken.co.jp/note/innovation-is-the-ability/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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