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公開日
2025.08.27
更新日
2025.08.27

心に響く英語ことわざ(575)米国建国の父ベンジャミン・フランクリンの名言 Tell me and I forget. Teach me and I remember. Involve me and I learn.(経験は最良の教師)
“Tell me and I forget. Teach me and I remember. Involve me and I learn.”
直訳は「私に話してくれれば、私は忘れる。私に教えてくれれば、私は覚えている。私を関わらせてくれれば、私は学ぶだろう」で、似た意味のことわざに「百聞は一見にしかず」があります。
ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)の名言 Tell me and I forget. Teach me and I remember. Involve me and I learn. の意味
この言葉は、アメリカ合衆国の建国の父の一人であるベンジャミン・フランクリンが、効果的な学習法について述べたものです。彼は、単に情報を伝えるだけでなく、受け手が自ら体験し、深く関わることによってはじめて、本当の意味での学びが起こると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、学習の3つの段階を簡潔に示しています。
- 「Tell me and I forget.」(私に話してくれれば、私は忘れる。) これは、一方的な情報伝達の限界を指摘しています。講義を聞くだけ、本を読むだけでは、情報は頭の中に一時的に留まるだけで、すぐに忘れられてしまうことが多いということです。
- 「Teach me and I remember.」(私に教えてくれれば、私は覚えている。) 「教える」という行為には、より積極的な関与が含まれています。例えば、図解を使ったり、質問に答えたりすることで、受け手は情報をより深く理解し、記憶に定着させることができます。これは、単に聞くよりも一歩進んだ学習段階です。
- 「Involve me and I learn.」(私を関わらせてくれれば、私は学ぶだろう。) これが最も重要かつ深い学びの段階です。自ら実践し、体験し、試行錯誤する過程を通じて、知識は単なる情報から、応用可能なスキルや知恵へと変わります。例えば、実際に何かを組み立ててみたり、問題を解決するグループディスカッションに参加したりすることで、深い理解と持続的な学びが得られることを意味します。
まとめ
この言葉は、知識を本当に自分のものにするためには、受け身の姿勢ではなく、積極的に関与し、実践することが不可欠であるという、普遍的な真理を教えてくれます。教育、仕事、そして日常生活においても、この原則は変わりません。
似た意味の英語のことわざ
- “Practice makes perfect.” (習うより慣れろ、練習は完璧を作る。) これは、知識を習得するだけでなく、実際に練習や実践を繰り返すことの重要性を強調しています。フランクリンの「Involve me and I learn」の精神と完全に一致します。
- “Experience is the best teacher.” (経験は最良の教師である。) このことわざは、書物や他者から学ぶことよりも、自らの体験から得られる教訓の方が、はるかに価値があるという考え方を示しています。
- “Learning by doing.” (実践を通じて学ぶ。) このフレーズは、理論を学ぶだけでなく、実際に手を動かして行動することの重要性を簡潔に表しています。
似た意味の日本語のことわざ
- 「百聞は一見にしかず」(ひゃくぶんはいっけんにしかず) 百回聞くよりも一度自分の目で見る方が確かであるという意味。フランクリンの言葉が示す「聞く」よりも「見る(体験する)」ことの優位性を表しています。
- 「習うより慣れろ」(ならうよりなれろ) 人から教わることよりも、何度も繰り返して自分で体験することによって、より早く上達するという意味。
- 「見よう見まね」 他人のやり方を見て、そのまま真似てやってみることで、技術を習得するという方法。これは、実践を通じた学びの重要性を示しています。
ベンジャミン・フランクリンの波乱万丈な生い立ち
ベンジャミン・フランクリン(1706-1790)は、アメリカ合衆国の建国の父の一人であり、政治家、外交官、科学者、発明家、作家、印刷業者など、多岐にわたる分野で活躍しました。彼は、その知恵とユーモア、そして勤勉さで知られています。
貧しい家庭に生まれ、独学で成功
1706年、ボストンで石鹸職人の家に15人兄弟の10番目として生まれました。正規の教育はわずか2年間しか受けていませんが、彼は生涯にわたって独学で学び続けました。 12歳で印刷所の徒弟となり、やがて独立してフィラデルフィアで印刷業を始めました。彼は「貧しいリチャードの暦(Poor Richard’s Almanack)」を出版し、その中で自身の格言や知恵を広め、大きな成功を収めました。
科学と発明への貢献
印刷業で財を成した後、フランクリンは科学研究に没頭します。彼は電気の研究で特に有名であり、雷が電気であることを証明した**「凧の実験」**はよく知られています。また、避雷針、二重焦点眼鏡、フランクリン・ストーブなど、人々の生活を豊かにする多くの発明を行いました。
政治家・外交官としての活躍
40代になると、彼は公職に就くことを決意します。アメリカ独立革命においては、独立宣言の起草委員の一人となり、フランスに派遣されて外交官として活躍しました。彼はフランスの援助を取り付け、アメリカの勝利に大きく貢献しました。 その後も、アメリカ合衆国憲法の制定に尽力するなど、建国の父として重要な役割を果たしました。
晩年と遺産
フランクリンは、晩年になっても貧困層の支援や奴隷制度廃止の運動に熱心に取り組みました。1790年に84歳で亡くなりましたが、彼の功績と哲学は、今もなおアメリカの精神の礎となっています。 彼は自伝の中で、13の美徳(節制、勤勉、正直など)を実践する努力を記しており、その勤勉さと自己啓発の精神は、多くの人々にインスピレーションを与え続けています。
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心に響く英語ことわざ(574)古代ギリシャの哲学者アリストテレスの名言 The aim of art is to represent not the outward appearance of things, but their inward significance.(絵は言わず、心は通ず)
https://www.eionken.co.jp/note/the-aim-of-art/
心に響く英語ことわざ(576)仏教の祖ブッダの名言 Do not dwell in the past, do not dream of the future, concentrate the mind on the present moment.(今を生きる)
https://www.eionken.co.jp/note/on-the-present-moment/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。