- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 198. 米国人価値観
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.03

Google Geminiでジョン万次郎はなぜ米国の捕鯨船に救助されたのか調べてみた
Google Geminiは、Googleによる生成AIで、Google 検索を通じて最新情報を含めたチャット回答が可能です。
Geminiは星座の双子座を意味しており、検索エンジンのGoogleと生成AIが双子で仲良く競って育っていくと言う意味があるのかもしれません。
そのGoogle Geminiにジョン万次郎はなぜ米国の捕鯨船に救助されたのか調べてみました。
ジョン万次郎はどのような人物だったか
ジョン万次郎とは
ジョン万次郎は、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した人物です。彼は、土佐藩出身の漂流民であり、アメリカで教育を受け、帰国後は幕府や明治政府に仕え、日米和親条約の締結や日本の近代化に貢献しました。
生涯
幼少期と漂流
ジョン万次郎は、1827年(文政10年)に土佐藩の中浜村(現在の高知県土佐清水市)で生まれました。幼い頃から家計を支えるために働き、14歳の時に漁に出て遭難しました。漂着した鳥島で143日間無人島生活を過ごし、アメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に救助されました。鳥島は、東京都小笠原村に属する火山島で、父島から南約580kmの太平洋上に位置しています。周囲約1.1km、面積約0.47km²の小さな島です。島にはわずかな水と植物しかなく、万次郎は仲間たちと協力しながら過酷な無人島生活を送りました。
アメリカでの生活
船長のホイットフィールドに気に入られた万次郎は、アメリカへ渡り、ジョン・マンという英語名を名乗って、彼の養子となりました。その後、マサチューセッツ州フェアヘーブンで5年間生活し、英語、数学、測量、航海術、造船技術などを学びました。
帰国と活躍
1851年(嘉永4年)、万次郎は日本へ帰国しました。帰国後は、幕府に仕え、日米和親条約の締結交渉に尽力しました。その後、翻訳家、教育家としても活躍し、日本の近代化に貢献しました。
晩年
明治維新後は、明治政府にも仕え、開成学校(東京大学の前身)教授などを務めました。1898年(明治31年)に71歳で亡くなりました。
功績
ジョン万次郎は、以下のような功績を残しました。
・日米和親条約の締結交渉に尽力
・日本語に初めて「蒸気船」や「写真」などの言葉を翻訳
・日本の近代化に貢献
人物像
ジョン万次郎は、好奇心旺盛で学ぶ意欲の高い人物でした。アメリカでの生活を通して、西洋の文化や技術を学び、日本の近代化に役立てようとしました。また、日米の架け橋となる人物としても活躍しました。
***
遭難したジョン万次郎を救出したアメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号は何の目的で太平洋で捕鯨をしていたのか?
ジョン・ハウランド号は、1830年にマサチューセッツ州ニューベッドフォードで建造された捕鯨船です。全長約54メートル、幅約10.8メートルの木造船で、当時は最新鋭の捕鯨船の一つでした。
アメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号が太平洋で捕鯨をしていた目的は、マッコウクジラなどの鯨油を採取することでした。
19世紀、鯨油は灯油や石鹸、潤滑油などの原料として非常に高価な商品でした。ジョン・ハウランド号のような捕鯨船は、太平洋を広く航海しながらマッコウクジラなどの大型の鯨を探し、捕獲していました。
捕獲された鯨は船上で解体され、鯨油は樽に詰められてアメリカ本土へ運ばれました。これらの鯨油は、当時のアメリカ社会にとってなくてはならないものでした。
ジョン・ハウランド号は、太平洋での捕鯨活動で成功を収め、何度もアメリカ本土へ鯨油を運搬しました。
***
米国が日米和親条約で重視していた事項
ジョン万次郎が締結に交渉に尽力した日米和親条約で米国が重視していた事項は以下の通りです。
漂流民の保護
1842年、アメリカ商船モリソン号が日本沿岸で遭難し、乗組員が日本人によって殺害される事件が発生しました。この事件をきっかけに、アメリカは日本との外交関係を樹立し、漂流民の保護を目的とした条約締結を望みました。
捕鯨船の寄港地確保
当時、アメリカは太平洋での捕鯨活動を盛んに行っていました。しかし、補給や修理を行うための寄港地が不足しており、日本を寄港地として確保することが重要でした。
石炭の獲得
当時、アメリカは蒸気船の燃料として石炭を必要としていました。日本には良質な石炭の埋蔵量があることが知られており、アメリカは石炭の獲得を目指していました。
これらの目的を達成するため、アメリカは日本に外交使節団を派遣し、条約交渉を行いました。
日米和親条約の内容
日米和親条約は、1854年3月31日に締結されました。条約の内容は以下の通りです。
・アメリカの船舶が日本に漂着した場合、日本は船員を保護し、必要な支援を行う
・アメリカは日本に2つの港を開放し、石炭や食料、水などを購入することができる
・アメリカと日本は互いに外交使節を交換する
日米和親条約は、日本にとって初の不平等条約であり、日本の近代化への第一歩となりました。
***
まとめ
漁民だったが漂着した鳥島で漂着したジョン万次郎を救出した米国の捕鯨船ジョン・ハウランド号は、米国で灯油や石鹸、潤滑油などの原料となる鯨油を捕獲するために、わざわざ米国の東海岸から太平洋まで捕鯨しに来ていたようです。
米国としては国家の重要な生活・産業物資だった鯨油を十分に確保するという国家課題として捕鯨船を保護するために江戸幕府に日米和親条約を締結するよう迫ったのですね。
ちなみに以下の英音研のブログもご一読ください。
どうすれば英語リスニング脳を創る事ができるか?「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
「英語リスニング勉強法」「英語リスニング悩み解決」ブログ記事のリンク一覧
https://www.eionken.co.jp/note/english-listening-study-method/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート