- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2026.01.02
更新日
2026.01.02
心に響く英語ことわざ(922)古代ギリシャの哲学者ピタゴラスの名言 Learn to be silent. Let your quiet mind listen and absorb.(沈黙することを学べ。静かな心に聞き、吸収させなさい)
“Learn to be silent. Let your quiet mind listen and absorb.”
直訳は「沈黙することを学びなさい。あなたの静かな心に、聴かせ、そして吸収させなさい」で、似た意味の言葉に「雄弁は銀、沈黙は金」や「静寂の中に真理がある」があります。
ピタゴラス(Pythagoras)の名言の意味
この言葉は、数学者であり哲学者でもあるピタゴラスが、「真の知恵を得るための内省的な姿勢」について説いたものです。ピタゴラスは、絶えず話したり外部の刺激に反応したりしている状態では、深い思考や宇宙の真理(ハーモニー)を理解することはできないと考えました。自ら口を閉ざし、心を静める「沈黙」の時間こそが、新しい知識を真に自分のもの(absorb)にするための土壌になるという教えです。
この言葉が意味すること
この名言は、現代社会でも重要視される「アクティブ・リスニング」や「マインドフルネス」の先駆けとも言える洞察を含んでいます。
- 「Learn to be silent」(沈黙することを学べ) 沈黙は単なる状態ではなく、意識的な「学習(Learn)」が必要な技術であるとしています。自分の意見を脇に置き、静寂を保つことは、自己制御の第一歩です。
- 「Listen and absorb」(聴き、吸収する) 心が静かであればあるほど、外界からの情報や内なる直感はより深く浸透します。スポンジが乾燥して静止しているときに最もよく水を吸い込むように、人間の精神も静寂の中で最も効率的に成長します。
似た意味の言葉
- 英語: “Silence is the sleep that nourishes wisdom.” (沈黙は知恵を育む眠りである。) — フランシス・ベーコン
- 日本語: 「言わぬが花」や「多言は窮す(たげんはきゅうす)」。多くを語りすぎるよりも、沈黙の中に深みや徳があることを示唆しています。
ピタゴラス(Pythagoras)の生い立ち
ピタゴラス(紀元前570年頃 – 紀元前495年頃)は、数学、音楽、天文学、哲学の境界を越えて影響を与えた「数学の父」です。
- 旅による知の探求: エーゲ海のサモス島に生まれました。若い頃からエジプトやバビロニアを旅し、そこで幾何学や天文学の秘儀を学んだと言われています。この放浪の時代に、異なる文化の「声」を沈黙して聴く姿勢が養われました。
- ピタゴラス学派の創設: 南イタリアのクロトンで、一種の宗教的・学術的共同体(ピタゴラス教団)を設立しました。この教団の大きな特徴は、入会した弟子たちに「数年間の沈黙の行」を課したことです。
- 万物の根源は数: 彼は「万物の根源は数である」と考え、音階の比率や直角三角形の定理(ピタゴラスの定理)を発見しました。これらの発見は、彼が静寂の中で宇宙の規則的な「音楽」を聴き取ろうとした結果であると伝えられています。
名言の出典
この言葉は、後世の哲学者たちがピタゴラスの教えをまとめた「黄金の詩(Golden Verses)」や、彼の伝記(イアンブリコス著『ピタゴラス伝』など)の中で、彼が弟子たちに与えた訓戒として伝えられています。ピタゴラス学派において「沈黙(Echemythia)」は美徳の最高位に置かれており、この名言はその規律を端的に表したものです。
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心に響く英語ことわざ(921)フランスの画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの名言 One must from time to time attempt things that are beyond one’s capacity.(時には自分の能力を超えたことに挑戦しなければならない)
https://www.eionken.co.jp/note/one-must-from-time-to-time/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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