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公開日
2025.08.28
更新日
2025.08.28

心に響く英語ことわざ(594)ルネサンス期イタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチの名言 Learning never exhausts the mind.(知は力なり)
“Learning never exhausts the mind.”
直訳は「学ぶことは決して心を疲れさせない」で、似た意味のことわざに「知は力なり」があります。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)の名言 Learning never exhausts the mind.の意味
この言葉は、ルネサンス期イタリアの画家、彫刻家、建築家、科学者など、多くの分野で才能を発揮したレオナルド・ダ・ヴィンチが、「学ぶことの真の喜びと力」について述べたものです。彼は、肉体的な労働は疲労をもたらすが、知的な探求は心を活気づけ、むしろエネルギーを生み出すと考えました。
この言葉が意味すること
この名言は、学習に対する私たちの固定観念を覆すものです。
- 「Learning never exhausts the mind.」(学ぶことは決して心を疲れさせない) これは、私たちが「勉強はつらいもの」「頭を使うと疲れる」と考えがちなのに対し、真の学びは、心を消耗させるどころか、むしろ心のエネルギーを補給してくれるという逆説的な真理を説いています。新しい知識を得たり、未解明な事柄を理解したりする喜びは、好奇心を刺激し、さらなる探求へと私たちを駆り立てます。
ダ・ヴィンチは、生涯にわたって飽くなき探求心を持ち続けました。彼は、芸術と科学の両方に深い興味を抱き、人体解剖から航空機の設計まで、あらゆる分野で研究と観察を続けました。彼のこの言葉は、こうした知的好奇心こそが、心の活力源であるという彼の信念を端的に表しています。
似た意味の英語のことわざ
- “Knowledge is power.” (知識は力なり。) この言葉は、知識が人生を切り開く上で不可欠な力であるという考え方を端的に示しており、ダ・ヴィンチの「心を活気づける」という思想と通じます。
- “The man who asks a question is a fool for a minute, the man who does not ask is a fool for life.” (質問をする人は一分間だけ愚か者だが、質問しない人は一生愚か者だ。) この言葉は、学ぶこと、すなわち知的好奇心を持ち続けることの重要性を強調しています。
- “An idle mind is the devil’s workshop.” (怠けた心は悪魔の仕事場。) このことわざは、何もしないでいると、ろくなことを考えないという意味です。これは、ダ・ヴィンチの「心を活発に保つこと」の重要性と通じます。
似た意味の日本語のことわざ
- 「知は力なり」 知識が問題を解決し、人生を豊かにする力となるという意味。ダ・ヴィンチの言葉を的確に表す日本語です。
- 「好奇心は猫を殺す」 過剰な好奇心は身を滅ぼす、という意味で、ダ・ヴィンチの言葉とは対照的ですが、知的好奇心の危険性を示しています。
- 「温故知新」(おんこちしん) 古きを温めて新しきを知るという意味。過去の知識を深く探求することで、新しい発見や知恵を得るという考え方で、絶えず学ぶことの重要性を示しています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)の波乱万丈な生い立ち
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)は、ルネサンス期イタリアを代表する「万能の天才」です。彼は、画家として『モナ・リザ』や『最後の晩餐』といった不朽の名作を生み出す一方で、科学者、発明家、解剖学者としても、驚くべき研究と発見を行いました。
私生児として生まれ、フィレンツェへ
1452年、イタリアのヴィンチ村で、公証人の父と農家の娘の間に私生児として生まれました。彼は正式な教育を受けることはできませんでしたが、幼い頃から絵画の才能を発揮しました。 14歳でフィレンツェに移り、高名な画家アンドレア・デル・ヴェロッキオの工房に入門し、絵画、彫刻、建築を学びました。彼はそこで、才能を急速に開花させました。
ミラノとフィレンツェでの活動
フィレンツェでの修行の後、ダ・ヴィンチはミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァに仕えました。彼はこの地で画家としてだけでなく、軍事技術者や建築家としても活躍しました。『最後の晩餐』もこの時期に描かれました。 その後、再びフィレンツェに戻り、そこで彼の最も有名な作品『モナ・リザ』を制作しました。彼は、芸術と科学を融合させ、絵画に人間心理の深みと自然科学の正確さをもたらしました。
科学者・発明家としての顔
ダ・ヴィンチは、画家としての名声とは別に、驚くべき科学的探求を行っていました。彼は、人体の解剖研究を行い、人間の内臓や骨格、筋肉の構造を驚くほど正確にスケッチしました。また、飛行機や潜水艦、戦車などの発明品のスケッチも残しており、彼の天才的な想像力と先見の明を示しています。 彼の生涯にわたる研究は、何冊ものノートにまとめられていますが、その多くは未完のままでした。彼は、一つのことに深く集中するよりも、常に新しい発見と知識の探求に心を奪われていたからです。
遺産
1519年、67歳で亡くなりました。彼の死後、その膨大なノートは散逸してしまいましたが、その一部が再発見され、彼の科学者としての功績が明らかになりました。 ダ・ヴィンチの生涯は、芸術と科学という二つの領域を越境し、絶えず学びと探求を続けた物語です。彼の言葉は、私たちに、学ぶことこそが人生を最も豊かにするという真実を教えてくれます。
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心に響く英語ことわざ(593)ロシアの文豪トルストイの名言 The two most powerful warriors are patience and time.(石の上にも三年)
https://www.eionken.co.jp/note/the-two-most-powerful-warriors/
心に響く英語ことわざ(595)インド独立運動の指導者マハトマ・ガンジーの名言 Happiness is when what you think, what you say, and what you do are in harmony.(心口意の一致)
https://www.eionken.co.jp/note/happiness-is-when/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。