- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 218. 欧米偉人の氏名の由来を調べてみた
公開日
2025.06.04
更新日
2025.06.05

欧米偉人の氏名の由来を調べてみた(50)マイケル・ファラデー
日本人が日本人の漢字の氏名を見ると、ある程度、その意味合いを理解することができます。欧米の方々の氏名にも基本的にはその由来があるのですが、日本人にはそれを簡単には理解することができません。
そこで、生成AIに欧米偉人の氏名の由来を質問してみました。
今回は、マイケル・ファラデーです。
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マイケル・ファラデーのフルネームは Michael Faraday です。
Michael
この名前はヘブライ語の「Mikha’el」に由来し、「神に似た者」という意味を持ちます。大天使ミカエルにちなんだ名前で、特にキリスト教圏で広く使われています。
Faraday
「Faraday」という姓は、アイルランドおよびスコットランドに由来すると考えられていますが、その正確な意味については明確な資料が少ないです。ただし、以下のような解釈が一般的です:
地名起源: 一説には、「Faraday」という姓は特定の地名から派生したものである可能性があります。この場合、「Faraday」は、「フェア・デイ」(美しい日)や「フェア・ドウ」(美しい小川)などの意味を持つと考えられます。
職業起源: もう一つの説として、「Faraday」は「Farrier」(蹄鉄工)の変形である可能性もあります。この場合、名前は特定の職業を示していることになります。
マイケル・ファラデーは、19世紀のイギリスの著名な科学者であり、電気と磁気の分野で多くの重要な発見を行いました。特に電磁誘導の法則を発見し、現代の電気工学の基礎を築いたことで知られています。
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マイケル・ファラデー:貧しい鍛冶屋の息子から偉大な科学者へ
マイケル・ファラデーは、19世紀を代表するイギリスの科学者であり、電磁気学の分野で革命的な発見を成し遂げた人物です。彼の生い立ちと業績は、まさに「天才とは努力する凡人」という言葉がぴったりの物語と言えるでしょう。
貧しい少年時代と科学への目覚め
生誕: 1791年9月22日、イギリスのロンドンで、貧しい鍛冶屋の息子として生まれました。
教育の機会に恵まれない: 経済的な理由から、正規の学校教育を受けることができず、読み書きは独学で学びました。
製本工としての仕事: 13歳から製本工として働き始め、そこで様々な書籍に触れる機会を得ます。特に科学に関する書籍に強い興味を持ち、独学で科学の知識を深めていきました。
デービーとの出会い
王立研究所での出会い: ファラデーは、製本した書籍を顧客に届ける際に、王立研究所を訪れる機会がありました。そこで、ハンフリー・デービーの講演を聴き、科学への情熱をさらに燃やします。
デービーの助手: デービーの講演をまとめたレポートをデービー自身に送ったところ、その熱意が認められ、デービーの助手として働くことになります。
科学者としての活躍
電磁気学の研究: デービーの助手として働きながら、電磁気学の研究に没頭します。
電磁誘導の発見: 1831年、コイルに磁石を近づけたり遠ざけたりすることで電流が発生するという「電磁誘導」の法則を発見し、発電機の原理を確立しました。
電気分解の法則: 電気分解に関する法則を発見し、電気化学の基礎を築きました。
その他の業績: 電磁回転、反磁性など、数多くの発見を成し遂げ、電磁気学の発展に大きく貢献しました。
晩年と死
名声と栄誉: ファラデーは、その功績により、数々の栄誉に浴しました。しかし、彼は富や名声には全く興味を示さず、研究に打ち込み続けました。
死: 1867年8月25日、76歳で亡くなりました。
ファラデーの偉大さ
ファラデーの偉大さは、以下の点に集約されます。
独学で科学を学び、偉大な発見を成し遂げたこと: 正規の教育を受けていないにも関わらず、並外れた才能と努力によって、科学史に残る業績をあげました。
実験の重要性を重視したこと: ファラデーは、理論だけでなく、実験を通して自然現象を解き明かそうとする姿勢を貫きました。
謙虚な人格: 名声を得ても、謙虚さを失わず、常に学習することを大切にしていました。
ファラデーの業績は、現代の電気文明の礎となり、私たちの生活を大きく変えました。彼の生涯は、どんな境遇の人でも努力すれば夢を実現できるという、希望に満ちた物語と言えるでしょう。
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以下のブログもご一読ください。
欧米偉人の氏名の由来を調べてみた(49)ジョン・スタインベック
https://www.eionken.co.jp/note/steinbeck-name/
欧米偉人の氏名の由来を調べてみた(51)サン=テグジュペリ
https://www.eionken.co.jp/note/saint-exupery-name/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。