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公開日
2025.04.02
更新日
2025.08.25

心に響く英語ことわざ(501)聖人マザー・テレサの名言 Be faithful in small things because it is in them that your strength lies.(塵も積もれば山となる)
“Be faithful in small things because it is in them that your strength lies.”
直訳は「小さなことに忠実であれ。そこにあなたの強さが宿るのだから」で、似た意味のことわざに「塵も積もれば山となる」があります。
マザー・テレサ(Mother Teresa)の名言 Be faithful in small things because it is in them that your strength lies.の意味
この言葉は、一見すると当たり前のことのように思えますが、深い意味を含んでいます。マザー・テレサは、小さなことへの忠実さが、大きな力につながるということを強調しています。
小さなことの積み重ね:
大きな目標を達成するためには、小さなことからコツコツと積み重ねていくことが重要です。
基本の大切さ:
何事においても、基本を大切にすることが大切です。小さなことに手を抜いてしまうと、大きな仕事も成功させることはできません。
心の持ち方:
小さなことに誠実に取り組むことは、心の状態を安定させ、困難な状況にも立ち向かう力を与えてくれます。
名言の背景
マザー・テレサは、貧しい人々を助け、愛を分かち合うために生涯を捧げました。彼女が実践していたのは、まさに「小さなこと」への忠実さでした。一人の人に温かい言葉をかけたり、食事を分け与えたりするような、一見小さな行為が、多くの人の心に大きな影響を与え、世界を変えていく力になったのです。
現代社会における意味
この名言は、現代社会においても、その重要性を失っていません。
多様な価値観: 現代社会は、多様な価値観が混在し、何が大切なのかが分からなくなってしまうことがあります。そんな時、この言葉は、私たちに基本に立ち返り、小さなことからコツコツと努力することの大切さを教えてくれます。
情報過多: 情報があふれる現代社会では、私たちは常に何か新しいことに気を取られがちです。しかし、この言葉は、目の前の小さなことに集中し、一つ一つ丁寧にこなしていくことの大切さを教えてくれます。
心の豊かさ: 物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさも大切です。この言葉は、小さなことに感謝し、周りの人を思いやることで、心の豊かさを育むことができることを教えてくれます。
まとめ
マザー・テレサの「小さなことに忠実でありなさい」という言葉は、私たちに、どんなに小さなことでも、誠実に取り組むことの大切さを伝えています。それは、単なる作業ではなく、自分自身の成長につながる大切な一歩なのです。
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似た意味の英語のことわざ
Great oaks from little acorns grow. (大きな樫の木も小さなドングリから育つ)
大きなものは小さなことから始まる、という意味で、マザー・テレサの言葉と同様に、小さなことの積み重ねが大切であることを示しています。
Little strokes fell great oaks. (小さな打撃が大きな樫の木を倒す)
継続的な努力が、大きな成果を生み出すことを意味しています。
Every journey begins with a single step. (どんな長い道のりも一歩から始まる)
大きな目標を達成するためには、まず最初の小さな一歩を踏み出すことが重要である、という意味です。
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似た意味の日本語のことわざ
塵も積もれば山となる: 小さなものが積み重なると、大きなものになる。
千里の道も一歩から: 大きな目標も、小さな一歩から始まる。
継続は力なり: 同じことを長く続けることで、大きな力になる。
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マザー・テレサの生い立ち
マザー・テレサは、20世紀を代表する慈善活動家であり、ノーベル平和賞を受賞した人物です。彼女の人生は、貧しい人々への献身と愛に満ち溢れており、多くの人々に深い感動を与えました。
子供時代と青年期
生誕: 1910年、オスマン帝国領(現在のマケドニア共和国スコピエ)のアブルバニア人家庭に生まれました。本名はアグネス・ゴンジャ・ボヤジウ。
宗教への目覚め: 幼い頃からカトリック教の信仰を持ち、貧しい人々への奉仕の心を育みました。
インドへの旅立ち: 18歳の時、インドのカルカッタ(現在のコルカタ)でロレト修道女会に入会し、インドに渡りました。
カルカッタでの活動と使命の発見
教育活動: カルカッタで、地理と歴史の教師として働きながら、貧しい人々の生活を目の当たりにしました。
使命の発見: スラム街で苦しむ人々の姿を見て、自身の使命は貧しい人々を助けることだと確信し、1948年にカルカッタのスラムで活動を開始しました。
「神の愛の宣教者会」の創立
修道会の設立: 1950年、貧しい人々を助けるための修道会「神の愛の宣教者会」を設立しました。
活動の拡大: 修道会は急速に拡大し、世界中に支部が広がりました。
世界的な活動とノーベル平和賞
世界的な評価: マザー・テレサの活動は世界的に注目され、1979年にはノーベル平和賞を受賞しました。
晩年: 晩年は病に倒れながらも、活動を続け、1997年に87歳で逝去しました。
マザー・テレサの思想
愛の大切さ: マザー・テレサは、すべての人の心に神が宿ると信じ、無償の愛を大切にしていました。
貧しい人々への奉仕: 貧しい人々をキリストに見ることで、彼らへの奉仕を神への奉仕と捉えていました。
シンプルライフ: 物質的な豊かさよりも、心の豊かさを重視し、質素な生活を送っていました。
まとめ
マザー・テレサは、貧しい人々への深い愛と奉仕の精神で、世界中に感動を与えました。彼女の言葉や行動は、今もなお、多くの人々に勇気と希望を与え続けています。
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この記事もご覧ください。
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。
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