- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 219. 英米の地名の由来を調べてみた
公開日
2025.10.02
更新日
2025.10.03

英米の地名の由来を調べてみた(32)ニューオーリンズ、ルイジアナ州
日本人が日本の地名を見ると、ある程度、その意味合いを理解することができます。英米の地名にも基本的にはその由来があるのですが、日本人にはそれを簡単には理解することができません。
そこで、生成AIに英米の地名の由来を質問してみました。
今回はニューオーリンズです。
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ニューオーリンズ(New Orleans)の地名の由来
ニューオーリンズの地名はフランス語の「Nouvelle-Orléans」(ヌーベル・オルレアン)に由来し、英語の「New Orleans」となり、「新しいオルレアン」を意味します。
町は1718年5月7日にフランス人のジャン=バティスト・ル・モワーヌ・ド・ビアンヴィルによって建設されました。フランスのルイ15世の摂政を務めていたオルレアン公フィリップ2世にちなんで名付けられました。
オルレアンはフランスの都市で、パリの南約130kmに位置しています。フランスのオルレアンの地名は3世紀後半のローマ皇帝アウレリアヌス(Aurelianus)の名前に由来しています。ラテン語の「Aurelianum」は「アウレリアヌスの都市」(city of Aurelian)を意味します。これがフランス語で「cité d’Aurélien」(スィテ・ドーレリャン)となり、最終的に「Orléans」(オルレアン)に変化しました。
ニューオーリンズは、1722年にフランス領ルイジアナの首都に指定されました。その後、スペイン領になり、再びフランス領に戻った後、1803年のルイジアナ購入でアメリカ領となりました。
このように、ニューオーリンズの地名は、フランスの植民地時代の影響を強く受けており、フランスの都市名と当時の摂政の名前に由来しています。
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ニューオーリンズ:ジャズとミシシッピ川の街
ニューオーリンズは、アメリカ合衆国ルイジアナ州南東部に位置する同州最大の都市です。ミシシッピ川の河口に位置し、メキシコ湾に面した重要な港湾都市として知られています。
人口
約39万人(2020年現在):ルイジアナ州最大の都市であり、州の政治、経済、文化の中心となっています。
主要産業
観光業: ジャズの発祥の地として知られ、世界中から観光客が訪れます。カーニバル(マルディグラ)も有名です。
港湾業: ミシシッピ川河口の立地を活かし、古くから貿易港として栄えてきました。
石油化学産業: ルイジアナ州は石油化学産業が盛んであり、ニューオーリンズもその恩恵を受けています。
サービス業: 医療、教育、観光業などが発展しています。
歴史
18世紀: フランス人によって建設され、その後スペイン領、アメリカ領と変遷しました。
19世紀: 綿花貿易の中心地として発展し、ジャズ音楽が生まれました。
20世紀: ハリケーン・カトリーナなどの自然災害に見舞われましたが、復興が進められています。
地理
ミシシッピ川: ミシシッピ川が都市を貫流し、水運の要衝として発展してきました。
湿地帯: 市の周辺は湿地帯が広がっており、独特の生態系が形成されています。
海抜が低い: 市の多くが海抜が低く、洪水の危険性があります。
気候
亜熱帯湿潤気候: 夏は暑く湿気があり、冬は温暖で雨が多いです。ハリケーンの襲来にも注意が必要です。
ニューオーリンズの魅力
ジャズ: ジャズの発祥の地として、多くのジャズクラブや音楽イベントがあります。
フレンチクォーター: フランス時代の面影を残す街並みは、観光名所です。
カーニバル: マルディグラと呼ばれるカーニバルは、世界的に有名なイベントです。
料理: ケイジャン料理やクレオール料理など、独特の料理文化が楽しめます。
その他
音楽: ジャズ以外にも、ブルースやR&Bなど、様々な音楽が盛んです。
食: カジノやナイトライフも盛んで、活気あふれる街です。
ニューオーリンズは、ジャズや美食、そして独特の文化が魅力の都市です。歴史的な建造物や活気あふれる街並み、そして自然が織りなす美しい風景は、多くの観光客を魅了しています。
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以下のブログもご一読ください。
英米の地名の由来を調べてみた(31)アトランタ、ジョージア州の州都
https://www.eionken.co.jp/note/atlanta/
英米の地名の由来を調べてみた(33)ピッツバーグ、ペンシルベニア州
https://www.eionken.co.jp/note/pittsburgh/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。