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公開日
2025.08.27
更新日
2025.08.27

心に響く英語ことわざ(580)イギリス近代科学の父フランシス・ベーコンの名言 The great end of life is not knowledge but action. (知識ではなく行動)
“The great end of life is not knowledge but action.”
直訳は「人生の偉大な目的は、知識ではなく行動である」で、似た意味のことわざに「為せば成る」があります。
フランシス・ベーコン(Francis Bacon)の名言 The great end of life is not knowledge but action. の意味
この言葉は、イギリスの哲学者、政治家、科学者であるフランシス・ベーコンが、人生の真の目的について述べたものです。彼は、知識をただ蓄えることだけでは不十分であり、その知識を現実世界で活用し、行動に移すことによってはじめて人生に意味が生まれると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、知識と行動の関係を明確に定義しています。
- 「not knowledge but action」(知識ではなく行動) これは、知識そのものを軽視しているわけではありません。むしろ、知識は行動のための前提であり、土台であると考えています。しかし、どれほど多くの知識を身につけても、それを活用して何らかの行動を起こさなければ、その知識は無価値に等しいとベーコンは言っています。
ベーコンは、知識が私たちの生活を改善し、社会を発展させるための道具であると考えました。彼のこの言葉は、「知行合一」の精神に通じるもので、知識は実践と結びついてこそ、その真価を発揮するという教えです。
まとめ
フランシス・ベーコンのこの言葉は、私たちに「実践することの重要性」を教えてくれます。机上の空論に終わることなく、学んだことを現実世界で試し、行動を起こすことで、私たちは成長し、人生に目的と意味を見出すことができます。
似た意味の英語のことわざ
- “Knowledge is of no value unless you put it into practice.” (知識は、実践に移さなければ何の価値もない。) この言葉は、ベーコンの「知識ではなく行動」という考え方を直接的に言い換えたものです。
- “The journey of a thousand miles begins with a single step.” (千里の道も一歩から。) どんなに壮大な計画や知識も、最初の行動がなければ何も始まらないことを示しています。
- “Actions speak louder than words.” (行動は言葉よりも雄弁である。) このことわざは、言葉や知識だけで語るのではなく、実際の行動で示すことの重要性を説いています。
似た意味の日本語のことわざ
- 「知行合一」(ちこうごういつ) 知識と行動は一体であり、真の知識は実践を伴うという意味。ベーコンの言葉を最も的確に表す日本語の四字熟語です。
- 「口で言うは易し、行うは難し」 言葉で何かを語るのは簡単だが、実際に行動するのは難しいという意味。これは、知識を語るだけでは不十分で、行動こそが大切だというベーコンの教えと共通しています。
- 「習うより慣れろ」 人から教わるよりも、実際に何度も体験して慣れる方が、より早く上達するという意味。これは、実践を通じた学びの重要性を示しています。
フランシス・ベーコン(Francis Bacon)の波乱万丈な生い立ち
フランシス・ベーコン(1561-1626)は、イギリスの哲学者であり、政治家、法務官、そして「近代科学の父」とも呼ばれる人物です。彼は、実験と観察に基づく新しい科学的思考法を提唱し、後の科学革命に大きな影響を与えました。
貴族の家庭に生まれ、ケンブリッジ大学へ
1561年、ロンドンでエリザベス1世に仕える高官の家庭に生まれました。彼は幼い頃から聡明で、12歳でケンブリッジ大学に入学しました。しかし、彼は大学の教育がアリストテレスの古代哲学に偏っていることに不満を抱き、卒業後、法律家としての道を歩み始めました。
政治家としての栄光と失墜
弁護士として成功を収めた後、政治家としてのキャリアをスタートさせます。彼はエリザベス1世の宮廷で権力を持ち、ジェームズ1世の時代には大法官(Lord Chancellor)という最高位にまで上り詰めました。しかし、1621年に汚職の罪で告発され、失脚してしまいます。この事件は彼の名声に傷をつけましたが、彼はこの苦難を乗り越え、その後は執筆活動に専念することになります。
哲学と科学への貢献
ベーコンは、政治的な挫折を経験した後も、哲学と科学の探究を続けました。彼は、従来の演繹的な論理(普遍的な原理から個別の事実を導き出す方法)ではなく、具体的な事実を観察し、そこから結論を導き出す帰納法という新しい科学的方法を提唱しました。 彼の主著『ノヴム・オルガヌム(新機関)』では、実験と観察に基づく科学研究の重要性を説き、知識を人類の幸福のために活用すべきだと主張しました。
晩年と遺産
ベーコンは、1626年に肺炎で亡くなりました。彼の死因には、鶏の肉に雪を詰めて冷蔵実験を試みた際に風邪をこじらせたという逸話が残っています。 政治家としては波乱万丈な人生を送りましたが、哲学者としては「知識は力なり(Knowledge is power)」という言葉を残し、科学的方法論の基礎を築いた偉大な人物として、後世に多大な影響を与えました。彼の言葉は、現代においても、知識と実践の結びつきの重要性を私たちに教えてくれます。
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心に響く英語ことわざ(579)孔子の名言 By three methods we may learn wisdom: First, by reflection, which is noblest; Second, by imitation, which is easiest; and third by experience, which is the bitterest.(経験は最良の教師)
https://www.eionken.co.jp/note/experience-which-is-the-bitterest/
心に響く英語ことわざ(581)アイルランドの劇作家ジョージ・バーナード・ショーの名言 The power of accurate observation is commonly called cynicism by those who have not got it.(真実は痛みを伴う)
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。
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