- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 219. 英米の地名の由来を調べてみた
公開日
2025.10.03
更新日
2025.10.03

英米の地名の由来を調べてみた(33)ピッツバーグ、ペンシルベニア州
日本人が日本の地名を見ると、ある程度、その意味合いを理解することができます。英米の地名にも基本的にはその由来があるのですが、日本人にはそれを簡単には理解することができません。
そこで、生成AIに英米の地名の由来を質問してみました。
今回はピッツバーグです。
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ピッツバーグ(Pittsburgh)の地名の由来
もともとこの地にはフランス軍のデュケイン砦がありました。1758年、フレンチ・インディアン戦争の際にイギリス軍のジョン・フォーブズ将軍がこの地を占領しました。フォーブズ将軍は、当時のイギリスの政治家ウィリアム・ピットにちなんで、この地を「ピッツバーグ」と名付けました。
イギリスの政治家ウィリアム・ピットの名前に「burgh」(城塞都市)を組み合わせたものです。フォーブズ将軍はスコットランド人だったため、スコットランド語の「burgh」(城塞都市)を使用しました。
このように、ピッツバーグの地名は、フレンチ・インディアン戦争時のイギリス軍の勝利を記念し、当時の有力政治家の名前を冠して付けられました。
ウィリアム・ピットの「ピット」という姓は、古英語の「pytt」(ピット)に由来し、中世英語では「pytte」または「pitte」と綴られていて「穴」や「くぼ地」を意味します。
もしくは「Pitt」や「Pett」という地名から来ている可能性もあります。これらの地名はハンプシャー州やサセックス州に存在します。
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ピッツバーグ:鉄鋼の街から文化都市へ
ピッツバーグは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州南西部に位置する都市です。アレゲニー川とモノンガヒラ川が合流し、オハイオ川が生まれる地点に位置しており、かつては「鉄鋼の街」として栄えました。現在は、高科技産業や教育機関が発展し、文化的な側面も持ち合わせた都市へと変貌を遂げています。
人口
約30万人(2020年現在):ペンシルベニア州ではフィラデルフィアに次ぐ第2の都市です。都市圏人口は200万人を超え、州の経済の中心となっています。
主要産業
高科技産業: 医療機器、ソフトウェア開発、金融サービスなどが盛んです。
教育: カーネギーメロン大学やピッツバーグ大学など、名門大学が数多く存在し、教育都市としての側面も持ち合わせています。
サービス業: 医療、観光業などが発展しています。
製造業: かつての鉄鋼産業に加え、化学製品や食品加工業なども行われています。
歴史
18世紀: フランス人によって砦が築かれ、その後イギリスの支配下に入りました。
19世紀: 石炭や鉄鉱石の産出を背景に、鉄鋼産業が発展し、「鉄鋼の街」として世界的に有名になりました。
20世紀: 鉄鋼産業の衰退期を迎えましたが、都市再生が進められ、高科技産業や教育機関の誘致に力を入れています。
地理
丘陵地帯: アパラチア山脈の麓に位置し、丘陵地帯が広がっています。
3つの川: アレゲニー川、モノンガヒラ川、オハイオ川の3つの川が合流する地点に位置し、水運の要衝として発展してきました。
気候
大陸性湿潤気候: 夏は温暖で湿潤、冬は寒く雪が降ることがあります。四季がはっきりしており、春と秋は過ごしやすい気候です。
ピッツバーグの魅力
歴史的な街並み: 鉄鋼産業時代の面影を残す建物や橋など、歴史的な建造物が多く残っています。
文化: 美術館、博物館、劇場などが充実しており、文化的な側面も魅力です。
スポーツ: プロアメリカンフットボールのスティールersなど、プロスポーツチームも人気です。
自然: 市内に多くの公園があり、自然を楽しめます。
その他
教育: カーネギーメロン大学やピッツバーグ大学は、世界的に有名な大学です。
食: クラムチャウダーやプリッツェルなど、地元の料理が楽しめます。
ピッツバーグは、鉄鋼の街から文化都市へと変貌を遂げた、歴史と文化が深く根ざした都市です。美しい自然と、活気あふれる街並みが魅力です。
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以下のブログもご一読ください。
英米の地名の由来を調べてみた(32)ニューオーリンズ、ルイジアナ州
https://www.eionken.co.jp/note/new-orleans/
英米の地名の由来を調べてみた(34)セントルイス、ミズーリ州
https://www.eionken.co.jp/note/st-louis/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。