- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 105. 英語リスニング脳 悩み解決
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.02

ポッドキャストでの英語学習はどうなのか? 英語リスニング力の腕試し向きです。
ポッドキャストは、英語リスニング学習にどう活用できるのか、解説します。
ポッドキャストとは
「ポッドキャスト」はApple社のデジタルオーディオプレーヤーである「iPod」と放送を意味する「broadcast」を合わせた造語で、主として音声コンテンツをiPodやスマホなどに音声ファイルとして保存して聴く放送・番組という意味を込めて名付けられました。
ポッドキャストは、録音されたラジオ放送番組データを、ポッドキャストアプリを使って、スマホにダウンロード・保存して、それを聴くというのが典型的な使い方です。
一番簡単なポッドキャストの聴き方は、アップルスマホにプリインストールされている「Apple Podcasts」を利用したり、アンドロイドスマホだとGoogle playからポッドキャストアプリを選択・ダウンロードして、聴きたいポッドキャスト番組を検索して聴くことです。
ポッドキャストは、簡単に音声番組を投稿できるサービスもあり、個人でも簡単に投稿できるので、番組内容は動画がない音声のYouTubeという感じで多種多様な音声コンテンツが投稿されています。
英語のみならず、日本語での番組もたくさん提供されています。
ポッドキャストに番組投稿する方々のビジネスモデルとしては、番組自体を有料コンテンツとして配信をしたり、企業や個人などに番組スポンサーとなってもらって収益を得る方法や、将来的にはYouTubeのように番組途中に音声広告を入れて広告収益を得る方法が考えられています。
また音声のスクリプトを無料もしくは有料で提供することにより、番組開設者の公式Webサイトに誘導して、そちらで収益を上げると言う方法もあります。
ただ、なかなか大きな収益を上げるには至ってないのが現状のようです。

ポッドキャストを活用した一般的な英語学習の特徴・方法
ポッドキャストを活用した一般的な英語学習の特徴・方法としては、以下の4つが挙げられます。
〇無料で英語音声番組を聴くことができる。
〇スマホで隙間時間でも英語音声番組を学習できる。
〇興味関心が高い英語音声番組は聴取のモチベーションが維持できる
〇英語音声番組を聴くことで英語リスニング力が向上する
1つずつコメントしていきたいと思います。
〇無料で英語音声番組を聴くことができる。
番組聴取をするのに有料の英語番組もありますが、多くの英語音声番組は聴取無料となっていて、お財布に優しいものがあります。
英語番組の中には、番組聴取は無料だけれども、スクリプトは有料というもののある一方、スクリプトも無料提供というありがたい番組もあります。
現状では広告音声の挿入も少ないので、YouTubeと違ってイラっとしないで済みますね。
〇スマホで隙間時間でも英語音声番組を学習できる。
スマートフォンの普及で、電車や喫茶店の中など、隙間時間で英語学習番組を学習できるようになりました。
かつて英語の勉強と言うと、学校の教室や自宅でするものでしたが、非常に便利な時代となりました。
ただ、電車や喫茶店の中だと、英文や英単語・英熟語の音読は周りに迷惑なので、それができないところが大きな課題で、英語音声のリスニング学習が中心となります。
この点、聞き流し英語が英語リスニング力の向上にはつながらないとする論調が、昨今、主流になっていますが、英語音声番組をただ聴取しているだけでは、残念ながら、英語リスニング力の向上にはつながり難いものがあります。
英語音声で耳慣らしをすれば英語リスニング力が向上するというコメント多く見られますが、残念ながらほぼそのようにはなりません。
この場合、現在の自分の英語リスニング力の確認という意味合いが強くなります。
ポッドキャストはその本来の目的である番組内容を楽しむと言う使い方がメインなのだと思います。
〇興味関心が高い英語音声番組は聴取のモチベーションが維持できる
英語学習は、登山に似ていて、少しずつ歩みを進めていくうちに、ふと後ろを見ると高みに着ていると言う感じで、地道な努力の継続が必要です。
そのため英語学習のモチベーションの維持が大きな課題となります。
そのため、あまり興味が持てない英語学習コンテンツだと、英語学習のモチベーション維持が難しくなります。
逆に、興味関心が持てる英語音声番組ならば、英語学習のモチベーションの維持がそれなりにできるので、そのような英語音声番組を見つけて取り組むことが重要となります。
その意味では、登録者や視聴回数ランキングが上位の英語音声番組が最適かというと必ずしもそうとは言い切れません。
自分の興味関心が持てそうな英語音声番組を検索して、実際に視聴してみて確認することが非常に重要だと思います。
〇英語音声番組を聴くことで英語リスニング力が向上する
英語音声番組はスマホと使って隙間時間に電車の中や喫茶店などで学習することも多く、そうなると、英文や英単語・英熟語の音読は周りに迷惑なので、それができないところが大きな課題で、英語音声番組のリスニング学習が中心となります。
この点、聞き流し英語が英語リスニング力の向上にはつながらないとする論調が、昨今、主流になっていますが、英語音声番組を視聴しているだけでは、英語リスニング力の向上にはつながり難いものがあり、TOEIC、英検、大学入試のリスニングテストの点数はなかなか伸びません。

ポッドキャストの英語音声番組を活用した効果的な英語リスニング学習方法
ポッドキャストに英語音声番組を開設するような英語ネイティブスピーカーや日英バイリンガルの方々などは自然に英語が身についた人も多く、英語はこういうものですと言う説明はできますが、普通の語学の才能の日本人が英語をどう習得していくことが効率的・効果的かが判らない場合も多いので、そこが大きな課題となります。
英音研では、なぜ日本人は、英語リスニングが苦手なのかその大きな原因を突き止めました。
英文法や英単語・英熟語力不足の問題を除くと、日本と英語の発声特性が構造的に大きく異なることが、日本人が英語リスニングを苦手とする大きな原因だったのです。
米国映画・テレビドラマのセリフ台本(script)を確認すると、中学レベルの単語のみで知らない単語はまったくないのに聞き取れない事が非常に多くあります。
日本語環境で生活していると、当然ながら日本語発声特性での音声をたくさん聞き、日本語リスニング脳が構築されていて、それで発声内容を理解することができます。
しかし、日本語発声特性と構造的に異なる英語発声は、日本語リスニング脳ではその意味するところをキャッチできず、発言内容を十分理解することができません。
英音研学習サイトでは、日英の発声特性の構造的な違いを英音研では解明し、チャートに図示することで視覚的に理解できるようにしました。
そして、これらの構造的な違いをどのように克服するかを英音研学習にて提示していますので、ぜひチャレンジしてみてください。
ただし、日本語と英語の発声特性の違いを頭の中で理解しただけでは、英語リスニング脳は構築できません。
英語リスニング脳を構築するためには、英文音読が非常に効果的です。
英語学習者の方々の中には、英文音読が英語リスニング力向上のため役立つと聞いて、実行したことがある人も多いと思います。
そして今は止めている人も多いと思われます。
理由は簡単で、労力と時間をかけて英文音読をしても英語リスニング力の向上が感じられず、TOEIC、英検、大学入試の英語リスニングテストの点数も期待したほど伸びないからです。
なぜそうなってしまうのでしょうか?
それは日本語発声特性で英文音読練習をしてしまうからです。
日本語発声特性で英文音読練習をしても、英語リスニング脳を構築することはできず、時間と労力の無駄となってしまいます。
逆に英語発声特性でもって英文音読トレーニングを積むと英語リスニング脳が効率よく構築することができます。
しかし、日ごろ日本語環境で日常生活を送っている日本人は、当然ながら日本語発声特性で会話しているので日本語聴覚脳に戻りがちとなります。
ですので、日英の発声特性の構造的な違いをよほど意識して、毎回の英文音読トレーニングに活かすことが非常に重要となります。
英語音声学の研究成果である母音や子音の発声方法、英語フォニックス、強弱リズム、アクセントなども一度勉強したからと身につくものではなく、継続的に繰り返し発声練習をすることで音声を脳に刻みこむことにより、英語リスニング脳の構築が可能となります。
英音研学習サイトではそれらを簡単に数分間で毎日実行できるようにデイリープラクティスと称した発声トレーニングプログラムを用意しています。
数分間で良いので毎日粘り強く発声練習をしていただきたいと思います。それが効率的・効果的な英語リスニング力向上の基盤となります。
英音研学習サイトではこれ以外にも英音発声スピードに対応するため、米国人ナレーターによる低速・中速・高速での英文読み上げコンテンツも用意しています。
高速英文音声に関しては音響機械を使って2倍速・3倍速として不自然な発声となっている教材もありますが、英音研サイトの高速英文音声は人間の肉声での高速発声となっていて、強弱リズムなどを含めてどこをどうすると速く発声できるのかも体感できるようになっていて、高速の英語音声ヒアリングテストにも対応できるようになっています。
このような英語リスニング脳構築のための学習を経ることにより、英語リスニング力が向上します。
そして、ポッドキャストの英語音声番組で、英音研学習による英語リスニング力の向上を確認するというサイクルを回すことが、効率的な英語リスニング学習になると思います。
学習者の興味関心が高い英語音声番組で、コンテンツの中身を楽しみつつ、英語リスニング力の向上を確認し、まだ足りない時は英音研学習サイトで英文音読をさらに積むと言うサイクルをどんどん回していく感じです。

まとめ
ポッドキャストで多種多様な英語音声番組を、スマホでいつでもどこでも、無料で視聴できるという便利な時代となりました。
しかし、その豊富な英語音声番組をただ単に視聴しているだけでは、英語リスニング力向上などに十分な効果を発揮することはできません。
英音研学習サイトで、英語発声特性を十分に加味した高速音読トレーニングを積むことにより、英語リスニング脳を構築し、英語リスニング力を向上させ、その成果をポッドキャストの英語音声番組で確認していくというサイクルを回すことが、非常に有効な英語学習方法となります。
これにより、皆さまが人生の目標を達せられることを願っております。
以下の記事もご覧ください。
英語が聞き取れる:英語リスニングにおける「英音の認識」と「意味の理解」
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。