英語スピーキング・英作文学習は前置詞がカギを握る：withが使われる理由（１）

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公開日
2025.04.02

更新日
2025.04.02

英語スピーキング・英作文学習は前置詞がカギを握る：withが使われる理由（１）

英語スピーキング、英作文は、様々な英語力の中でも学習難易度が非常に高いものがあります。英語リスニングや英文読解は話されたり書かれたりしている英語を理解すればまずはOKですが、英語スピーキング、英作文は自ら正しい英文を構築する必要があります。
英文を構築するにあたり、まずはSV・SVO・SVCなどの英語の５文型や疑問文・否定文などの基本的な英文法をマスターする必要があります。
しかし、残念ながらこれらを一通りマスタ―したからと言っても英語スピーキング、英作文がすらすら出来るようにはなりません。
このような状況を打開し、英語スピーキング力・英作文力を向上させる重要ポイントの１つが前置詞なのです。
英文法の教科書で、前置詞の基本的意味合いや用例を学習した人も多いと思いますが、実際に英語を使う場面でどの前置詞を使うべきか確信が持てないケースも多く、なかなか自信をもって英語スピーキングや英作文ができないのが実情だと思います。

近年、Google翻訳やDeepLなどAI機械翻訳アプリの翻訳精度が非常に向上してきたため、日本文の英訳が非常に簡単にできるようになりました。
その際、こういう場合にこの前置詞を使うのかと気づかされる機会が多いことに気づきました。
それらを前置詞ごとにまとめれば、自ら英語スピーキングや英作文をしなければならない時に役立つのではないかと考えました。

今回は前置詞“with”について実例に解説をつけて学習していきたいと思います。
解説はChatGPTなどからの説明をベースとしています。

前置詞“with”が使われる理由

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彼らは様々な分野の経験のある退職シニア層を活用しているようです。

They seem to be using retired senior people with experience in various fields.

解説

この文で “with” が使用される理由は、特定の資格や特性を持つ人々を指定し、その特性に関連した情報を提供するためです。具体的に、”with” は以下のような役割を果たしています:

特性や資格を指定する:

“with” は特定の特性、資格、または属性を持つ人々を示すのに使用されます。

この文では、”retired senior citizens” という特性（退職した高齢者）を持つ人々が指定されています。

さらに、”with experience in various fields” という表現によって、彼らの経験が指定されています。

詳細な情報を提供する:

“with” は文中で特性を持つ人々に関連した詳細な情報を提供するのにも使用されます。

この文では、高齢者が異なる分野での経験を持っていることが “with experience in various fields” というフレーズで示されています。

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この時間帯で、アカウント登録の件、ご支援可能ですか？

Can you help me with the account registration at this time?

解説

この文で “with” が使用される理由は、特定のアクション（アカウント登録）に対する援助や支援を求めるためです。

具体的に、”with” は以下のような役割を果たしています。

支援や援助を示す:

“with” は特定のタスク、アクション、または問題に対する支援を求めるために使用されます。この文では、アカウント登録という具体的なタスクに対する援助を求めています。

“with” は支援が必要なアクションを明示的に指定しています。

タスクを詳細に説明する:

“with” を使用することで、どのタスクに対する支援が必要なのかを詳細に説明できます。

この文では、アカウント登録に対する支援が必要であることが明確に指定されています。

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あなたが報告書で作成した企画案でどんどん進めてください。

Please keep moving forward with your plan that you created in the report.

解説

この文で “with” が使用される理由は、特定の行動（計画の実行）に対する継続的な進行を指示するためです。

具体的に、”with” は以下のような役割を果たしています。

特定の行動または活動を指定する:

“with” は特定の行動や活動に関連して、その行動を継続することを示します。

この文では、”your plan that you created in the report” に関連して、計画を実行し続けることが指示されています。

アクションの継続を強調する:

“with” を使用することで、計画を進行し続けることの重要性や意図を強調できます。

この文では、計画を続行することが強調されています。

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近い将来、当社の組織図をご提供できることを願っております。

We hope to be able to provide you with an organizational chart of our company in the near future.

解説

この文で “with” が使用される理由は、情報の提供対象を指定し、その情報を受け取る対象に関連付けるためです。

具体的に、”with” は以下のような役割を果たしています。

情報提供対象を指定する:

“with” は何かを提供する対象を指定するのに使用されます。

この文では、情報提供対象が “you”（相手）であることが示されています。つまり、情報（組織図）が “you” に提供されることを指定しています。

情報の受け取り対象と関連付ける:

“with” を使用することで、提供される情報とそれを受け取る対象との関連性が強調されます。この文では、”you” が組織図を受け取る対象であることが “with” を通じて明確に示されています。

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これは成果報酬型のプロジェクトです。

This is a project with a performance-based fee.

解説

この文で “with” が使用される理由は、プロジェクトの性質または特性を示し、プロジェクトに関連する特別な条件を指定するためです。

具体的に、”with” は以下のような役割を果たしています。

プロジェクトの特性を指定する:

“with” はプロジェクトに関連する特性や特徴を示すのに使用されます。

この文では、”a performance-based fee”（成果に基づく料金）がプロジェクトの特性を指定しています。

言い換えると、このプロジェクトは成果に基づく料金体系を持っていることが “with” を通じて示されています。

特別な条件を示す:

“with” を使用することで、プロジェクトに特別な条件や性質が関連付けられます。この文では、プロジェクトが成果に基づく料金体系を採用していることが “with” を通じて明示的に示されています。

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彼らはイベント会社と契約している。

They have contracted with an event company.

解説

この文で “with” が使用される理由は、契約または提携の対象を指定し、関係を示すためです。具体的に、”with” は以下のような役割を果たしています。

提携や契約の対象を指定する:

“with” は特定の提携や契約の対象を指定するのに使用されます。

この文では、”an event company” が提携や契約の対象であることが示されています。

言い換えると、”with” は誰と提携または契約が行われたかを明示的に指定しています。

関係を示す:

“with” を使用することで、主語（”They”）と提携または契約対象との関係が強調されます。この文では、主語 “They” が “an event company” との提携を行ったことが “with” を通じて明確に示されています。

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彼らは運営費についても彼女と交渉する。

They negotiate with her for the operating cost as well.

解説

この文で “with” が使用される理由は、交渉の対象を指定し、交渉の内容または目的を示すためです。

具体的に、”with” は以下のような役割を果たしています。

交渉の対象を指定する:

“with” は誰と交渉が行われるかを指定します。

この文では、”her” が交渉の対象であることが示されています。つまり、彼らは “her” と交渉を行っています。

交渉の内容または目的を示す:

“with” を使用することで、交渉が何について行われているのか、または交渉の目的が何であるのかを示すことができます。

この文では、交渉が “the operating cost”（運営費用）に関連して行われていることが明確に示されています。

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御社の非常に丁寧な仕事ぶりに感銘いたしました。

I was very impressed with your company’s very careful work.

解説

この文で”with” が使用される理由は、感情や評価に関する文脈で、何が印象的だったのかを示すためです。

具体的に、”with” は以下のような役割を果たしています:

印象を受けた要因を指定する:

“with” は感情や評価に関連して、具体的な要因や特性を指定します。

この文では、”your company’s very careful work”（貴社の非常に注意深い仕事）が何が印象的だったのかを指定しています。

感情や評価の理由を説明する:

“with” を使用することで、感情や評価に影響を与えた具体的な要因を説明できます。

この文では、非常に注意深く行われた仕事が印象的であることが “with” を通じて明示的に示されています。

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参加予定者と日程調整をしたいと思いますので、少々、お待ちください。

Please wait a little while as I would like to coordinate the schedule with the participants.

解説

この文で “with” が使用される理由は、特定の行動（スケジュールの調整）が誰と協力して行われるかを示すためです。

具体的に、”with” は以下のような役割を果たしています。

協力関係を指定する:

“with” は特定の協力関係を示すために使用されます。

この文では、”the participants”（参加者）との間でスケジュールを調整する必要があることが示されています。”with” は協力の対象である参加者を指定します。

行動の文脈を明確にする:

“with” を使用することで、特定の行動やタスクが誰と一緒に行われるのかを明確に示すことができます。

この文では、スケジュールの調整が参加者と一緒に行われることが “with” を通じて明示的に示されています。

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まとめ

“with”は、「ともに」という基本的な意味から派生して、特定の物や事柄との強い関連性を示す場合などにも使われているようです。

英語スピーキング、英作文において前置詞を使いこなすには、前置詞の一般概念を理解するとともに、多くの実例に接することが重要だと思います。

ちなみに以下の英音研のブログもご一読ください。

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著者Profile

山下長幸（やましたながゆき）

・英音研株式会社創業者・代表取締役

・米国系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループ（BCG東京オフィス）及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革（BPR）、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。

・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。

・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。

・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること

・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。

・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。

・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ：学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか？」など8冊がある。

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