- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 218. 欧米偉人の氏名の由来を調べてみた
公開日
2025.06.05
更新日
2025.06.06

欧米偉人の氏名の由来を調べてみた(51)サン=テグジュペリ
日本人が日本人の漢字の氏名を見ると、ある程度、その意味合いを理解することができます。欧米の方々の氏名にも基本的にはその由来があるのですが、日本人にはそれを簡単には理解することができません。
そこで、生成AIに欧米偉人の氏名の由来を質問してみました。
今回は、サン=テグジュペリです。
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サン=テグジュペリのフルネームは Antoine Marie Jean-Baptiste Roger de Saint-Exupéry です。
Antoine – フランス語の名前で、ラテン語の「Antonius」に由来し、「価値のある者」という意味を持ちます。
Marie
フランス語で「マリア」を意味し、しばしばキリスト教の聖母マリアにちなんで名付けられます。
Jean-Baptiste – 「Jean」はフランス語で「ヨハネ」に相当し、「神は恵み深い」という意味を持ちます。「Baptiste」は「洗礼者」を意味し、洗礼者ヨハネにちなんでいます。
Roger – 古フランス語の名前で、ゲルマン語の「Hrodger」から派生し、「名声」と「槍」を意味します。
de Saint-Exupéry – 「Saint-Exupéry」はフランスの貴族家系の名前で、「聖エグゼペリー」を意味します。「de」は「~の」という意味のフランス語の前置詞です。
「Exupéry」(エグゼペリー)は、フランスの地名に由来する姓です。
地名起源: 「Exupéry」はフランスの小さな村「Saint-Exupéry」(サン=テグジュペリ)から派生しています。この村の名前は、聖エグゼペリウス(Saint Exuperius)というキリスト教の聖人に由来しています。
聖人の名前: 聖エグゼペリウスは、4世紀に活躍したキリスト教の司教で、特にアフリカでの宣教活動で知られています。「Exuperius」はラテン語の「exsuperare」または「exuperare」に由来し、「超越する」や「卓越する」という意味を持ちます。この名前は、高い地位や卓越した才能を持つ人物を指すために使われました。
したがって、「Exupéry」という姓は、特定の地名およびその地名に関連する聖人に由来しており、フランスの貴族家系の名前として広く知られています。
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アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ:星の王子さまの作者
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、フランスの小説家であり、飛行士としても知られています。特に『星の王子さま』は世界中で愛読されており、彼の名声を不動のものにしました。
名門貴族の末裔として生まれる
生誕: 1900年6月29日、フランスのリヨンで生まれました。
裕福な家庭: サン=テグジュペリは、由緒ある貴族の家に生まれ、裕福な環境で育ちました。子供時代は、大自然に囲まれた邸宅で自由に過ごし、豊かな感性を育みました。
飛行士への道
海軍兵学校受験の失敗: 海軍兵学校への入学を目指しますが、不合格になります。
陸軍飛行隊へ: 1921年、兵役で陸軍飛行隊に入隊し、飛行士としての道を歩み始めます。
パイロットとしての経験: 除隊後、民間航空会社に入社し、南米やアフリカなど、世界各地を飛び回ります。これらの経験は、後の作品に大きく影響を与えました。
作家としてのデビューと成功
作家デビュー: 飛行士としての経験をもとに、1926年に小説家としてデビューします。
代表作: 『南方郵便機』『夜間飛行』『人間の土地』『星の王子さま』など、数々の名作を発表し、文学界で高い評価を得ます。
『星の王子さま』: 1943年に発表された『星の王子さま』は、大人にも子供にも愛される不朽の名作となり、世界中で翻訳され、読まれ続けています。
第二次世界大戦と失踪
第二次世界大戦: 第二次世界大戦が勃発すると、フランス空軍に入隊し、偵察飛行に従事します。
失踪: 1944年7月31日、偵察飛行中に消息を絶ち、44歳で生涯を閉じます。
サン=テグジュペリの作品の特徴
飛行士としての経験: 彼の作品には、飛行士としての経験が色濃く反映されており、広大な自然や孤独、人間の本質などが描かれています。
哲学的なテーマ: 人間愛、友情、孤独、死など、普遍的なテーマを扱っており、読者に深い感動を与えます。
詩情豊かな表現: 美しい言葉で描かれた風景描写や、心に響く言葉が特徴です。
まとめ
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、飛行士としての経験と豊かな感性を活かして、数々の名作を生み出した作家です。彼の作品は、時代を超えて多くの人々に愛され続けており、その魅力は永遠に色褪せることはありません。
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以下のブログもご一読ください。
欧米偉人の氏名の由来を調べてみた(50)マイケル・ファラデー
https://www.eionken.co.jp/note/michael-faraday-name/
欧米偉人の氏名の由来を調べてみた(52)クリストファー・コロンブス
https://www.eionken.co.jp/note/christopher-lorenzo-de-colombo-name/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。