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公開日
2025.08.28
更新日
2025.08.28

心に響く英語ことわざ(599)米国の発明家ニコラ・テスラの名言 The history of science shows that theories are perishable. With every new truth that is revealed we get a better understanding of Nature and our conceptions and views are modified.(理論はすたれる)
“The history of science shows that theories are perishable. With every new truth that is revealed we get a better understanding of Nature and our conceptions and views are modified.”
直訳は「科学の歴史が示すように、理論は腐りやすい(廃れる)。新しい真実が明らかになるたびに、私たちは自然をよりよく理解し、私たちの概念や見解は修正される」で、似た意味のことわざに「温故知新」があります。
ニコラ・テスラ(Nikola Tesla)の名言 The history of science…の意味
この言葉は、発明家、電気技師、物理学者であるニコラ・テスラが、科学の進歩と、「真理」に対する彼の見解を述べたものです。彼は、科学的な理論が絶対的なものではなく、常に新しい発見によって修正され、進化していくものだと考えていました。
この言葉が意味すること
この名言は、科学的知識の動的な性質を強調しています。
- 「theories are perishable」(理論は腐りやすい、廃れる) これは、科学的な理論が、絶対的な真実として永遠に変わらないものではないことを意味します。テスラは、かつて正しいと信じられていた理論が、新しい発見によって覆されてきた科学の歴史を指摘しています。例えば、アリストテレスの宇宙観やニュートン力学も、後にアインシュタインの相対性理論によって修正されました。理論は、ある時点での最善の解釈にすぎず、新しい情報によって常に更新されるべきものなのです。
- 「we get a better understanding of Nature and our conceptions and views are modified」(私たちは自然をよりよく理解し、私たちの概念や見解は修正される) これは、科学の進歩は、古い理論を捨てることで、より深い真実に近づくプロセスであることを示しています。テスラは、新しい知識が私たちの世界観を変え、より正確な自然の理解をもたらすことを信じていました。
まとめ
ニコラ・テスラのこの言葉は、私たちに「柔軟な思考」と「絶え間ない探求心」の重要性を教えてくれます。知識や信念を固定的なものとして捉えるのではなく、常に新しい情報を取り入れ、自己の見解を更新していくこと。これこそが、真の成長と進歩につながる鍵なのです。
似た意味の英語のことわざ
- “The only constant in life is change.” (人生における唯一の不変なものは変化である。) これは、哲学的な視点から、物事が常に変化し続けるという真理を示しており、テスラの「理論は廃れる」という考え方と通じます。
- “New brooms sweep clean.” (新しいほうきはよく掃く。) この言葉は、新しいやり方や考え方が、古いものを一掃し、より良い結果をもたらすという意味で、テスラの「新しい真実」が古い理論を修正するという考えと通じます。
- “Knowledge is power.” (知識は力なり。) この言葉は、知識の重要性を説いていますが、テスラの言葉のように、その知識が常に更新され続けるものであることの重要性までは示唆していません。
似た意味の日本語のことわざ
- 「温故知新」(おんこちしん) 古きを温めて新しきを知るという意味。過去の知識を深く探求することで、新しい発見や知恵を得るという考え方で、テスラの言葉と共通しています。
- 「常識を疑う」 世間で当たり前とされていることを鵜呑みにせず、本当に正しいのかを自分で考えること。これは、テスラが指摘する「概念や見解の修正」につながる思考法です。
- 「旧態依然」(きゅうたいいぜん) 古い状態のままで、少しも進歩や変化がないこと。テスラの言葉は、この状態を避けることの重要性を説いています。
ニコラ・テスラ(Nikola Tesla)の波乱万丈な生い立ち
ニコラ・テスラ(1856-1943)は、セルビア系アメリカ人の発明家、物理学者、電気工学者であり、交流(AC)電力システムの開発で知られています。彼の功績は、現代の電力システムや無線技術の基礎を築きました。
幼少期とオーストリアでの研究
1856年、オーストリア帝国(現在のクロアチア)で生まれました。彼は幼い頃から驚くべき記憶力と想像力を持ち、数学や物理学に強い関心を持っていました。 大学では電気工学を学び、1882年にはパリで交流モーターの原型を発明しました。
アメリカへの渡航とエジソンとの対立
1884年、テスラはアメリカへ渡り、トーマス・エジソンの研究所で働くことになります。エジソンは直流(DC)送電システムを推進していましたが、テスラは交流(AC)送電の優位性を確信していました。 二人の間で激しい論争、いわゆる「電流戦争」が起こりました。テスラは交流送電の安全性を証明するために多くの実験を行い、最終的には交流システムが広く採用されることになりました。
孤独な天才
テスラは、多くの画期的な発明を生み出しましたが、その多くは資金難や特許紛争に苦しみました。彼は、無線通信、リモートコントロール、X線、レーダーなど、現代の技術につながる多くのアイデアを持っていましたが、そのほとんどが彼自身の時代には実現しませんでした。 彼は生涯独身で、晩年は財産をほとんど失い、孤独な生活を送りました。1943年、86歳でニューヨークのホテルの一室で亡くなりました。
遺産
テスラの死後、彼の功績は再評価され、交流電力の単位には彼の名にちなんで「テスラ」が採用されました。彼の生涯は、世間から正当に評価されない孤独な天才の物語であり、彼の言葉は、真理を追求する者は、常に古い常識を疑う勇気を持たなければならないという教訓を私たちに与え続けています。
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。