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公開日
2025.09.23
更新日
2025.09.23

心に響く英語ことわざ(709)仏教開祖ブッダの名言 The mind is everything. What you think you become. (心はすべての基である)
“The mind is everything. What you think you become.”
直訳は「心はすべてである。あなたが考えることは、あなたがなることである」で、これは、「思考」が、私たちの現実や、私たちの「あり方」を形作る上で、最も重要な力であるという、ブッダの深い洞察を表現しています。
ブッダ(Buddha)の名言 The mind is everything…の意味
この言葉は、仏教の創始者であるブッダが、「思考の力」について述べたものです。彼は、私たちが、自分自身の心の中で、どのような「思考(think)」を抱くかによって、その人の人生が、全く異なるものになると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、「思考と現実の関係」を強調しています。
- 「The mind is everything.」(心はすべてである) ブッダは、この言葉で、「心(mind)」を、「すべて(everything)」としています。彼は、この世界が、私たちの心の中で、どのように捉えられるかによって、その意味や、価値が、全く異なるものになると考えていました。
- 「What you think you become.」(あなたが考えることは、あなたがなることである) この部分が、この言葉の核心です。ブッダは、「考えること(think)」が、「なること(become)」に、直接的につながると断言しています。例えば、私たちが、成功を信じて努力すれば、私たちは、成功する人になることができます。逆に、失敗を恐れて、何も行動しなければ、私たちは、失敗する人になってしまうかもしれません。
似た意味の英語のことわざ
- “As a man thinketh in his heart, so is he.” (人が心の中で考えるように、その人自身もそうである。) これは、ジェームズ・アレンの著書『「原因」と「結果」の法則』の中の言葉で、ブッダの言葉を最も的確に表すことわざです。
- “Where there is a will, there is a way.” (意志あるところに道は開ける。) これは、強い意志や決意があれば、必ず成功への道が見つかるという意味で、その意志は、思考から生まれます。
- “A journey of a thousand miles begins with a single step.” (千里の道も一歩から。) これは、どんなに大きな目標でも、最初の一歩から始まるという意味で、その一歩は、思考から生まれます。
似た意味の日本語のことわざ
- 「病は気から」(やまいはきから) 病気は、気の持ちようで、良くも悪くもなるという意味。これは、ブッダの言葉が持つ、「心」が、身体に影響を与えるという思想と通じます。
- 「蓼食う虫も好き好き」(たでくうむしもすきずき) 人の好みは様々であるという意味で、ブッダの言葉とは直接的な関連性はありません。
- 「為すべきを為す」(なすべきをなす) 目先の利益や欲望を気にせず、自分がすべきだと信じる正しいことを行う、という意味。
ブッダ(Buddha)の波乱万丈な生い立ち
ブッダ(紀元前563年頃 – 紀元前483年頃)は、仏教の創始者であり、本名をガウタマ・シッダールタといいます。彼は、王族の家に生まれ、裕福な生活を送っていましたが、人生の苦しみに疑問を抱き、出家しました。
幼少期と出家
紀元前563年頃、現在のネパール南部で、シャカ族の王子として生まれました。彼は、若くして、結婚し、子供をもうけました。 しかし、彼は、「四門出遊」という、有名なエピソードで、「生・老・病・死」という、人生の苦しみを目の当たりにし、人生の真理を求めて、出家することを決意しました。
悟りと布教
シッダールタは、その後、6年間の苦行を続けましたが、それは、人生の真理ではないと考えました。彼は、苦行を捨て、菩提樹の下で、瞑想を続け、ついに「悟り」を開きました。 彼は、その後、「ブッダ(目覚めた者)」として、インドの各地を旅し、その教えを広めました。彼は、「四諦(したい)」や「八正道(はっしょうどう)」といった、仏教の基本的な教えを説きました。
晩年と入滅
ブッダは、その後、80歳で入滅しました。彼の死後、彼の教えは、アジア各地に広まり、仏教という、世界的な宗教となりました。 ブッダの生涯は、一人の人間が、その才能と、飽くなき探求心によって、いかに世界を変えることができるかを示す物語です。彼の言葉は、私たちに、思考が、私たちの現実を形作るという、普遍的な教訓を与え続けています。
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心に響く英語ことわざ(708)米国独立に尽力したベンジャミン・フランクリンの名言 Experience keeps a dear school, but fools will learn in no other.(愚者は高い授業料の経験からしか学べない)
https://www.eionken.co.jp/note/experience-keeps-a-dear-school/
心に響く英語ことわざ(710)儒教開祖の孔子の名言 To see what is right and not to do it is want of courage, or of principle.(正しいことをする勇気と信条が重要)
https://www.eionken.co.jp/note/to-see-what-is-right/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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