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公開日
2025.08.27
更新日
2025.08.27

心に響く英語ことわざ(589)米国石油王ジョン・D・ロックフェラーの名言 The most important thing for a young man is to establish a credit… a reputation, character.(信なくば立たず)
“The most important thing for a young man is to establish a credit… a reputation, character.”
直訳は「若い人間にとって最も重要なことは、信用、評判、人格を確立することである」で、似た意味のことわざに「信なくば立たず」があります。
ジョン・D・ロックフェラー(John D. Rockefeller)の名言 The most important thing for a young man…の意味
この言葉は、アメリカの実業家であり、史上最も裕福な人物の一人とされるジョン・D・ロックフェラーが、成功の鍵について述べたものです。彼は、単にお金を稼ぐことではなく、信頼、評判、そして高潔な人格を築くことが、人生で最も重要で価値ある財産であると説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、物質的な富よりも、人間としての内面的な価値を重視するロックフェラーの哲学を象徴しています。
- 「a credit… a reputation, character」(信用、評判、人格) これらの言葉は、表面的な成功ではなく、その背後にある誠実さと信頼性を指しています。ロックフェラーは、ビジネスにおいても、個人的な関係においても、他者からの信頼がなければ、長期的な成功はあり得ないと信じていました。
- 信用(credit):約束を守り、責任を果たすことによって築かれる経済的、社会的な信頼。
- 評判(reputation):他者からの評価。日々の行動が積み重なって形成される。
- 人格(character):その人の内面的な性質や道徳的な強さ。逆境においても、揺るがない信念を持つこと。
彼は、若いうちにこれらを確立することが、将来のあらゆる成功の土台となると考えていました。どれほど才能や財産があっても、信頼を失えばすべてが崩れ去ってしまうからです。
似た意味の英語のことわざ
- “A good name is better than riches.”(良い評判は富に勝る。) この言葉は、名声や信頼が物質的な富よりも価値があるという考え方を明確に示しており、ロックフェラーの言葉と完全に一致します。
- “Actions speak louder than words.”(行動は言葉よりも雄弁である。) このことわざは、口先だけの約束ではなく、実際の行動で信頼を築くことの重要性を説いています。
- “Honesty is the best policy.”(正直は最善の策。) この言葉は、誠実さと正直さが長期的な成功と信頼をもたらす最も確実な方法であることを示しています。
似た意味の日本語のことわざ
- 「信なくば立たず」(しんなければたたず) 論語に由来する言葉で、信じられなければ何も成り立たないという意味。人との信頼関係なくしては、社会で生きていくことはできないという教訓です。
- 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 学識や人格が深まるほど、人は謙虚になるという意味。これは、内面的な豊かさを持つ人々が、外見的な自慢をしないことを示しており、真の「人格」を持つ人々のあり方を表しています。
- 「信用は財産」 文字通り、信用そのものが、お金や物と同じくらい価値ある財産であるという意味。ロックフェラーの言葉を簡潔に表現しています。
ジョン・D・ロックフェラー(John D. Rockefeller)の波乱万丈な生い立ち
ジョン・デヴィソン・ロックフェラー(1839-1937)は、アメリカの事業家であり、スタンダード・オイル社を設立し、石油産業を支配した人物です。彼は、史上最も裕福な人物の一人とされ、その巨万の富を慈善事業に投じたことでも知られています。
幼少期と勤勉な精神
1839年、ニューヨーク州の貧しい家庭に生まれました。父は行商人で、不在がちでした。幼い頃から勤勉で倹約家であり、16歳で最初の仕事に就くと、その給与と帳簿を几帳面に管理しました。彼は、幼い頃から「お金を稼ぐこと」だけでなく、「お金を賢く管理すること」の重要性を学んでいました。
石油産業への参入と成功
南北戦争が勃発すると、彼は石油精製事業に大きな可能性を見出しました。1870年、彼は弟や友人たちと共同でスタンダード・オイル社を設立しました。彼は、徹底した効率化と合理化を進め、競合他社を買収することで事業を拡大し、最終的にはアメリカの石油産業の90%以上を支配する巨大な独占企業を築き上げました。
慈善活動と晩年
ロックフェラーは、その強引なビジネス手法から「泥棒男爵」とも呼ばれましたが、晩年は巨額の富を慈善事業に投じました。彼は、教育、医学研究、公衆衛生など、様々な分野に寄付を行い、ロックフェラー財団を設立しました。彼は、慈善事業を組織的かつ科学的に行うことを重視しました。 1937年に97歳で亡くなりましたが、彼の築いた富と、その富を社会に還元した哲学は、後世に大きな影響を与えました。
ロックフェラーの生涯は、単なる成功物語ではなく、その富を築く過程で、いかに信頼と人格が重要であるかを自ら証明した人生でした。彼の言葉は、若者だけでなく、私たち全員に、人生で本当に大切なものは何かを問いかけています。
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https://www.eionken.co.jp/note/few-people-have/
心に響く英語ことわざ(590)古代ローマの軍人ユリウス・カエサルの名言 Experience is the teacher of all things. (経験は最良の教師)
https://www.eionken.co.jp/note/experience-is-the-teacher/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。