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公開日
2025.10.17
更新日
2025.10.17

心に響く英語ことわざ(769)米国発明王トーマス・A・エジソンの名言 There’s a way to do it better – find it.(新しい可能性を探し続ける)
“There’s a way to do it better — find it.”
直訳は「それをより良くやる方法が必ずある — それを見つけ出せ」で、これは、現状に決して満足せず、改善と革新の可能性を常に信じ、行動によって探し出すことの重要性を説く、トーマス・A・エジソンの深い洞察を表現しています。
名言の意味:飽くなき改善への挑戦
この言葉は、「発明王」として知られるトーマス・A・エジソンが、「発明と継続的な改善の哲学」について述べたものです。彼は、どんなに確立された方法であっても、それは最終形ではなく、必ずもっと効率的で優れている方法が存在しているという信念を持っていました。そして、その信念を行動に移すことが、革新の源泉であると説いています。
鍵となる要素
- There’s a Way to Do It Better(それをより良くやる方法が必ずある) このフレーズは、楽観主義と革新への確信を示しています。エジソンは、問題を解決したり、効率を向上させたりする未知の可能性を常に想定していました。この「必ずある」という前提が、探求を続ける原動力となります。
- Find It(それを見つけ出せ) この命令形こそが、この言葉の核心です。改善は偶然に降ってくるものではなく、徹底的な試行錯誤や意識的な探求といった能動的な努力によって発見されるべきである、という行動主義を表しています。エジソンの有名な「1%のひらめきと99%の汗」という言葉は、この「見つけ出す」ための粘り強い努力の重要性を裏付けています。
この名言は、現状維持を否定し、進歩は自らの手で勝ち取るべきだという、挑戦的なメッセージを私たちに伝えています。
類似のことわざと教訓
似た意味の英語のことわざ
- “Where there is a will, there is a way.” (意志あるところに道は開ける。) 「より良い方法を見つけ出す」という意志が、新たな道を開くという点で通じます。
- “Necessity is the mother of invention.” (必要は発明の母。) 「より良くしたい」というニーズ(必要性)が、「発明」(より良い方法)を生み出すという点で通じます。
似た意味の日本語のことわざ
- 「為すべきを為す」(なすべきをなす) 改善という義務を自らの意志で行動に移す主体性の重要性を説きます。
- 「千里の道も一歩から」(せんりのみちもいっぽから) 偉大な発明や大きな改善も、「より良くする方法を探す」という小さな一歩から始まるという点で通じます。
トーマス・A・エジソン(Thomas A. Edison)の波乱万丈な生い立ち
トーマス・A・エジソン(1847-1931)は、アメリカの発明家、企業家であり、生涯で1,000件以上の特許を取得しました。
幼少期と探求心の源泉
1847年、オハイオ州で生まれました。彼は、好奇心が旺盛でしたが、学校の授業には馴染めず、「頭が悪い」と見なされ、短期間で退学させられました。しかし、母親による自宅教育と、彼自身の飽くなき探求心が、彼の独創的な思考を育みました。 彼は、若くして電信技師として働きながら、常に改善点を見つけようとし、改良に取り組み始めました。
発明の工場と不屈の精神
エジソンは、ニュージャージー州のメンロパークに「発明工場」を設立し、組織的な研究開発という、現代のR&Dの基礎を築きました。彼の最大の成果である白熱電球の発明は、数千回にも及ぶ失敗の試行錯誤の上に成り立っており、「より良くやる方法を見つける」という彼の信念を体現しています。
エジソンの生涯は、困難や失敗を恐れず、現状に満足せずに常に新しい可能性を探し続けた物語です。彼の言葉は、私たちに、あらゆる状況において改善の余地を見出し、それを実現するために行動することの価値を教えてくれます。さあ、あなたも「より良い方法」を探し始めてみませんか?
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心に響く英語ことわざ(768)実存主義の父でデンマークの哲学者セーレン・キェルケゴールの名言 A man who as a physical being is always turned toward the outside, thinking that his happiness lies outside him, finally turns inward and discovers that the source is within him.(真の幸福は自分自身の内面に向かう勇気によってのみ発見される)
https://www.eionken.co.jp/note/a-man-who-as-a-physical-being/
心に響く英語ことわざ(770)「レ・ミゼラブル」で有名なフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの名言 Pain is as diverse as man. One suffers as one can.(苦痛に耐える尊厳)
https://www.eionken.co.jp/note/pain-is-as-diverse-as-man/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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